まんが「地球防衛隊SDGs」特別編 ゴミの分別で地球を救う!?②
「SDGs」についてまんがで楽しく学んじゃおう!
今回はペットボトル、アルミ缶、スチール缶を自動で分別できる魔法のようなゴミ箱を発明した姉弟が登場するよ。
前回の 特別編第一話はコチラ!



※回収場所や自治体によって分別方法が違うことがあるので、ゴミを捨てるときはきちんと確認してから捨てよう!
「大事な誰 かへの思い」が、世界の問題解決 にもつながる!

ねえ、スモール。神谷明日香さんと響くんが発明した「空き缶ペットボトル分別箱」、すごかったね! 分別の仕組みをもう一度ちゃんと知りたいな!

オッケー! じゃあ、まずは明日香さんが発明した「アルミ缶とスチール缶の分別の仕組み」から説明するよ。


明日香さんは、「スチールは磁石にくっつき、アルミはくっつかない」という性質を利用して、こんな仕組みをつくったんだよ。
まずは、空き缶の投入口のすぐ下に磁石を設置する。すると、アルミ缶を入れるとそのまままっすぐ落ち、スチール缶は磁石のほうに吸い寄せられて落ちるよね。
こうして自動で分別ができるって仕組みだ!

なるほど、スチール缶だけ、磁石に吸い寄せられて進路がまがり、落ちるところが変わるってことだね!
そういえば何度も試行錯誤を繰り返して完成した、って言ってたけど、どんなところに苦労したんだろう。

明日香さんは、スチール缶が磁石にくっついたままにならないように、投入口の下に「斜めの板」をつけて、スムーズに下まで落ちるようにしようとした。でも、この斜めの板の長さが、長すぎても短すぎてもうまくいかなかったんだそう。何度も試行錯誤を繰り返して、ついにちょうどいい長さを発見したんだって!

スゴイ! わずかな板の長さの違いが、分別がうまくいくかどうかの分かれ目だったんだね。
響くんが発明した、ペットボトル分別の仕組みは?

ペットボトルの大きさはさまざまだけど、ペットボトルのキャップはすべて同じ大きさ。このことに注目した響くんは、ゴミ箱の口に斜めの板を配置することで、キャップがひっかかり、ペットボトルだけが分別箱の端に落ちるようにしたんだ。


ペットボトルのキャップに注目したところがおもしろいなあ!
二人とも、「身近な人を助けたい」っていう思いから、スゴイ発明をなしとげたんだね。近くにいる誰かへの思いから始めて、試行錯誤していけば、いつか世界のゴミ問題だって解決できちゃうかも…。そう思ったらなんだかワクワクしてきたよ!

本当だね!みんなも小さなことから試行錯誤してみよう!
登場した「空き缶ペットボトル分別箱」は、おおさかATCグリーンエコプラザの学研キッズネットブースで4月6日から展示されるよ! みんな見にきてね!
まんが執筆者

奈良裕己 (ならゆうき)
マンガ家・イラストレーター。雑誌(ざっし)・書籍(しょせき)・Web・テレビなどで幅(はば)広く活動中。プライベートでは中学生になる娘を心配してばかりの日々……。著書(ちょしょ)『いとしの印刷ボーイズ』『印刷ボーイズは二度死ぬ』/GetNavi web「今日も下版(げはん)はできません!」ほか
編集協力・解説パート執筆/ 塚田智恵美