青森で震度6強の地震
地震の影響とみられる、陥没した道路と転落した車=12月9日、青森県東北町 ©朝日新聞社
12月8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震が発生し、青森県八戸市で最大震度6強を観測しました。気象庁は一時、北海道沿岸や東北地方の一部に津波警報を出しました。9日正午時点では、より大きな地震や津波へのそなえを呼びかけています。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表
より大きな地震や津波にそなえる
気象庁によると、震源の深さは54キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.5と推定されます。青森県で震度6強を観測したのは、1996年10月に観測計を設置してから初めてです。
地震で北海道から岩手県にかけて津波警報が、北海道東部や青森県の日本海沿岸、宮城県、福島県に津波注意報が出されました。(すでに解除)
9日午前2時までに、津波は最も大きいもので岩手県久慈市で70センチが観測されました。
気象庁は、より大きな地震や津波へのそなえを呼びかける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表。対象は北海道から千葉県の主に太平洋側の地域です。16日午前0時までの1週間、家具が倒れないように固定したり、避難場所や経路を再確認したりすることをすすめています。

青森県や北海道では、建物がこわれたり、火災が起きたりして、けがをした人たちがいます。警察庁などがくわしい被害を調べています。9日は東北新幹線が一部で運転を見合わせたり、青森県などで小中学校が臨時休校になったりしました。
北海道・三陸沖後発地震注意情報とは?
今回の地震で初めて出す
北海道から三陸地方の太平洋沖で大きな地震(先発地震)が起きると、その後に新たな大規模地震(後発地震)が発生する可能性が高まるとして、住民に1週間の注意を呼びかけます。2022年にでき、今回の地震で初めて発表されました。
大地震が必ず起こるということではなく、気象庁は「きわめて不確実性が高い情報」としています。世界的に見ても、マグニチュード7級の地震から1週間以内に大規模な後発地震が発生するのは100回に1回程度です。

災害時にはにせの情報が出回ることもあります。情報の発信元を確認するなど、注意しましょう。
(朝日小学生新聞2025年12月10日付)









