スマホで簡単プログラミング!! “スプリンギン”で子どもの創造性を伸ばそう
2022年夏、「遊んで、つくって、共有」できるスマホアプリ「Springin'(スプリンギン)」と学研キッズネットがコラボして、自由研究コンテストを開催しました。
スプリンギンは、無料でダウンロードでき、誰でも簡単にゲームや動画などが作れるプログラミングアプリ。「スプリンギンを使ってまとめれば、どんな自由研究でもOK」の本コンテストには、たくさんの力作をお寄せいただきました。
その中から、最優秀賞を受賞した作品と受賞者インタビューをご紹介。スプリンギンの魅力に迫ります。
スプリンギンって何?
誰でもクリエイターになれるプログラミングアプリ
スプリンギンは、「すべての人をクリエイターにしたい」という想いのもと、クリエイティブ企業「しくみデザイン」が開発した「創造的プログラミングアプリ」です。
プログラミングの知識がなくても、直感的な操作だけでゲームや動くマンガなどを自由に作ることができ、作った作品を他のユーザーと共有して楽しめるプラットフォームサービスも兼ね備えています。
子どもでも、直感的に操作できる
遊びながらプログラミングができるという点では「スクラッチ」と似ていますが、違いは、スクラッチが『言語』を使用するのに対して、スプリンギンは『絵』や『アイコン』を使うところ。
命令ブロックを繋げ数字を入力していくスクラッチは、ある程度の言語理解能力が必要ですが、スプリンギンは、「属性」と呼ばれるアイコンを組み合わせてプログラミングしていきます。
そのため、言葉の理解度がまだ低い未就学児や小学校低学年の児童でも、直感的に操作し作品を作ることができるのです。
スプリンギンのおすすめポイント5つ
開発した「しくみデザイン」の担当者に、おすすめポイントを伺いました。
①国籍・年齢を問わず使うことができる!
言語を使わないので、母国語も年齢も関係なく使うことができます。
②作りたいものを最短で作ることができる!
コーディング不要で、画面上で絵を描いて直感的に操作するだけなので、気軽にゲームなどの作品を作ることができます。
③簡単に動きや音をつけることができる!
描いた絵に、簡単に動きや音をつけることができます。さらに、フリー音源素材も充実。無料で使えるBGMや効果音、野鳥や動物の鳴き声、機械や乗り物の動作音など、さまざまな音源を揃えているので、使いたい音をすぐに探すことができます。
④作品を共有できる!
自分が作った作品を、他のユーザーに公開して楽しむことができます。他のユーザーの作品で遊んだり、そのプログラムの中身を覗いたりできるので、自分では思いつかなかった仕組みを学ぶことができます。
⑤クリエイター活動を全力でサポート!
ファンミーティングで意見交流の場を提供したり、クリエイター活動の悩みに答えるなど、スプリンギンはユーザーと積極的に接点を持つようにしています。一人でも多くのクリエイターが世界へ羽ばたいていけるよう、活動を応援しています。
「スプリンギンは、『絵を動かしたい!』『音をつけたい!』『こんな作品をつくりたい!』という気持ちに応えることで、自然とプログラミングが身につくツールです。プログラミングを学ぶだけでなく、どんなツールよりも子どもたちの『創造力』を遺憾なく発揮できるものになっていると思うので、ぜひ使ってみてください!」(しくみデザイン)
今年の自由研究コンテスト「最優秀賞」受賞作品
最優秀賞「デンプンがあるものをしらべてみよう!」(coconecoさん)
デンプンについて調べた自由研究で、「ヨウ素デンプン反応(ヨウ素がデンプンに作用して青紫色になる化学変化)」を使って、どんなものにデンプンが含まれているのかを実験しています。
途中、実験で使うものを指でスライドさせて箱に入れるコーナーや、「デンプンが含まれているのかどうか」を予想させるシーン 、ヨウ素液を実験する物に垂らすように操作するミニゲームもあったりと、プレイヤーが楽しめる仕掛けがたくさんあります。
楽しく遊びながら、実験結果を予想して考えることができる作品になっています。
「最優秀賞」受賞者coconecoさんへインタビュー
――テーマはどうやって決めたのでしょうか?
「学校の理科の授業で習った“デンプン”について、もう少しくわしく調べてみたいと思い、このテーマに決めました」
――制作の進め方や工夫した点は?
「先に自由研究のテーマを決めて実験をして、ある程度内容を考えてから、スプリンギンのワークを作りました。見る人に楽しんでもらいたかったので、途中で結果を予想するシーンを入れたり、ゲームを入れたりと、工夫しました」
――スプリンギンで制作してみて、どうでしたか?
「紙の自由研究だと音は入れられませんが、スプリンギンだったら自由に入れられるので、楽しいと思いました。弟と妹がやりたがったので、声を入れてもらったりして、家族で協力して作れたことも良かったです」
本格的なプログラミングの経験はないけれど、スプリンギンは操作が簡単なので、以前から使っていたというcoconecoさん。
「スプリンギンをもっとたくさんの人に使ってもらいたい」と考えていて、自分も他の人の作品を見て刺激されたりすることも。今後はかっこいいエンドロールを作ってみたいそうで、中身についてたずねると「これから考えます」とのことでした。
身近な題材を自分で深掘りして、みんなが楽しめる形に仕上げられるcoconecoさん。これからの作品作りが楽しみです!
さまざまな力が身につくスプリンギンで、お子さんの能力を伸ばしてみませんか?
「想像力」や「思考力」が身につく!?
2021年に行ったアンケートでは、96%以上の保護者が、子どもに「創造力が身についた」と回答。他にも、「試行錯誤力」「論理的思考力」「マーケティング力」「表現力」「物語力」において、8~9割以上の保護者が「身についた」と回答しており、スプリンギンの学習効果の高さを感じます。
他にも、「読書をするようになった」「複雑なことでも理解できることが増えた」など、日常の中での良い変化も多々あるようです。
学校現場や企業にも導入
スプリンギンには、学校向けのサービス「Springin’ Classroom(スプリンギン クラスルーム)」もあり、多くの学校や企業に導入されています。
日本女子大学附属豊明小学校では、3~5年生の「情報」の授業でプログラミングツールとして使われていたり、ある小学校では、6年生の図工の時間にスプリンギンを使って音の鳴るデジタル作品を作ったり。他にも、国語や音楽などの授業に取り入れられていて、昨今のプログラミング教育、ICT教育の現場で活躍しています。
企業や団体とコラボしたコンテストもたくさん開催されていて、中には、受賞作品がその企業のプロモーションに採用されるものもあるそう。作品を作るだけでなく、応募する楽しみも多いスプリンギン。学研キッズネットとの「自由研究コンテスト」では豪華賞品も。来年も開催予定なので、応募を目標に、ぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか?
取材・文/清野 直