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スマホやタブレットの「ルール」は?時間や使い方などみんなの“我が家流”を紹介【小中学生のデバイス事情】

スマホやタブレットの「ルール」は?時間や使い方などみんなの“我が家流”を紹介【小中学生のデバイス事情】

スマートフォンやタブレット、キッズ携帯などのデジタルデバイスを子どもに持たせるとき、一番気になるのは「使い方」に関するルールではないでしょうか。

また、ルール作りはもちろんですが、そのルールを子どもが守ってくれない……といった悩みもあるかもしれません。

学研キッズネットでは、独自に調査したアンケート回答を元に、子ども専用デバイスのデビュー時期や選ぶポイント購入後の満足感などをお伝えしてきました。今回は、小中学生の子どもがいる家庭の「我が家流ルール」をご紹介します。

6割以上の家庭で決めている!「デバイス使用時のルール」どうしてる?

今回のアンケート調査では、62.6%の家庭で「デバイスを使うときのルールを決めている」ことがわかりました。

デバイスを使うときのルールは決めていますか?/学研キッズネット調査結果

やはり、「子どもに任せっきりは不安」という保護者が多い様子。

では、実際にはどのようなルールを設けているのでしょうか? 時間や使い方など具体的な内容をご紹介していきます!

「時間」に関するルール

まずは、もっとも多かった「時間に関するルール」。一日中夢中になってしまいがちだからこそ、さまざまなルールが寄せられました。

 

「夜9時以降は使用禁止」(神奈川県・20代女性)

「動画視聴は1日1時間まで。学習に使うときは時間制限なし」(愛知県・20代女性)

「スマホの使用は夜8時まで。30分経ったら休憩する」(広島県・30代女性)

「宿題が終わってから22時までOK」(石川県・30代女性)

 

「〇時から〇時まで」と使用時間の範囲決めている家庭、「1日〇時間」とトータル使用時間を決めている家庭、使用条件によって時間を細かく設定している家庭などがあるようです。

タブレットを使用する子どものイメージ

また、多くの家庭で利用されているのが「ペアレンタルコントロール」。

時間の制限だけでなく、子どもにとって不適切なサイト・動画の閲覧制限、アプリのダウンロード制限などが細かく設定できるため、活用できるといいかもしれません。

「使用場所」に関するルール

続いて多かったのは、デバイスを使う「場所」に関してルールを作っているケースです。多くの保護者が特に懸念していたのは、自分の部屋や寝室に持ち込むこと。

 

「リビングと学校だけで使用OK」(愛知県・30代女性)

「テスト期間はスマホはリビングに置いておき、集中して勉強する」(埼玉県・30代女性)

「Wi-Fiが使える場所のみでの使用する」(北海道・30代女性)

「スマホとタブレットは自室に持ち込まない」(東京都・40代女性)

「食べながら、歩きながらはダメ」(広島県・20代女性)

 

という声からも、具体的な場所を決めている家庭が多い印象です。なかには、「親が一緒にいるときのみ使用してもいい」という条件を作っている家庭も見られました。

「使い方」に関するルール

オンラインゲームやSNS、トークアプリなど、デジタルサービスが多様化するなか、デバイスの使い方についても、さまざまなルールがあることがわかりました。

SNSコミュニケーションのイメージ

「携帯ゲームは課金ができないように設定しています。また、SNSのアカウントは鍵をかけることを条件にして、顔見知りの友だちとだけ動画や写真を共有するようにしています。知り合いでなければダメと言い聞かせています」(愛知県・30代女性)

「出会い系サイトやアプリの禁止、SNSでの出会いを禁止」(大阪府・50代女性)

「デバイスを使用した後は目の休憩時間を作る」(兵庫県・30代女性)

「友だちに貸さない。乱暴に扱わない」(熊本県・30代女性)

「アプリのダウンロードは保護者しかできないように設定しています」(広島県・30代女性)

 

特に、​ゲーム課金などの金銭トラブルや、インターネットを通じた犯罪に巻き込まれないように、厳しくルール決めをしている家庭が目立ちました。

インターネットを通じて生まれるさまざまな人との交流には、相手の顔や名前、性別、年齢などがわからないという危険も。

また、写真の一部から場所を特定されるなど、発信情報から犯罪に巻き込まれる可能性もあるため、使い方の制限を設けるだけでなく、保護者側もメディアリテラシーを高めたうえでルールづくりをしていくことが重要です。

子どもを犯罪から守る“ネットの世界”との距離感

ルールは決めたものの守ってくれない…保護者のジレンマが浮き彫りに!

子どものデバイスに関する悩みについて、圧倒的に多かったのは「決めたルールを守らない」という声です。

悩む保護者と子どものイメージ

「使用時間のルールが守れないことが多い」(静岡県・40代女性)

「リビングのみというルールはあったけど全然守られていない。ずっと使ってるから電磁波の心配もある。肝心の緊急時につながらない」(北海道・40代女性)

「視力が落ちないようタブレットの画面から眼まで距離を置くよう言い聞かせてますが、いつもいつの間にか顔を近付けています」(京都府・40代女性)

「制限を解除する技をどこからか身に付けています」(岐阜県・50代男性)

 

といったように、ルールを決めるだけでは、適切な使用ができないという現状も浮き彫りに。

また、各家庭のルールの違いによって、子どもに納得してもらうのが難しいという声も数多くあり、ルールを作るだけでは解決にならないのが現実のようです。

ほかにも、

 

「友だちからのLINEが夜遅い時間にくることがある」(茨城県・40代女性)

「プライバシーを尊重し過ぎて、何をしているのか把握していないことに若干の不安を覚えています」(千葉県・30代男性)

「落として画面をよく壊す」(宮城県・20代男性)

「周りの友だちの影響でいろいろなゲームをやりたがったり、外遊び中もお友だちが遊んでいるゲームに夢中になりすぎてしまうのが気になる」(埼玉県・30代女性)

「下の子のほうがルールが甘くなっていってしまい、上の子からクレームがくること」(広島県・30代女性)

 

など、​子どもの性格や交友関係、きょうだいの有無などによって、悩みは尽きないようです。

こうやって悩みを解決!我が家流デバイスの使い方

一筋縄ではいかない子どものデバイス問題。最後に、アンケートに寄せられた個性的なルールや使い方を紹介します。

 

「宿題などやるべきことが終わったら使う、というようにご褒美のような感覚で使わせてます」(埼玉県・30代女性)

「画面が小さいので、(視力のためにも)テレビで見られるアプリなどはなるべくテレビで見させるようにしています」(静岡県・40代女性)

「Skypeで家族グループを作っており、家族間の情報共有やコミュニケーション、必要な際の呼び出しに利用しています」(東京都・40代女性)

 

取り組む順序を工夫してモチベーションを上げる作戦や、デバイスを通じて家族のコミュニケーションを増やすなど、さまざまな工夫をしているようです。

スマホを使用する親子のイメージ

使用時のルール以外では、デバイス購入時に条件をつけているという声も。

 

「スマホを持つ条件としてGPSアプリを入れること」(石川県・30代女性)

「スマホに関しては高校生までは新品では与えず、基本的には私が使っていた機種を渡すようにしてます」(愛知県・30代女性)

また、多くの意見として「一方的に親がルールを決めると、子どもが反発する」

 

などの保護者の悩みや葛藤があるなか、

 

「うまく付き合っていかないとこれから大変なので、本人に考えさせるようにしている」(栃木県・30代男性)

 

という声があるように、子どもの自主性に任せることの必要性も感じます。

一度ルールを決めたら終わりではなく、子どもの年齢や取り巻く環境に応じてルールは変わっていくもの。

親子でコミュニケーションをとりながら、その時期に合ったルールを一緒に考えて、楽しくデバイスを活用していきましょう。

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アンケート調査概要/期間:2023年12月20日~12月29日 人数:305回答​
​アンケート調査/学研キッズネット編集部 文/水谷映美 編集/石橋沙織​

学研キッズネット編集部

学研キッズネット編集部

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