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「子育てが楽しくなる小さなヒント」③ 好き嫌いがあるのはダメですか?

「子育てが楽しくなる小さなヒント」③ 好き嫌いがあるのはダメですか?

学研キッズネット編集部と、元保育園園長で現在「花まる子育てカレッジ」のディレクターである井坂敦子さんがタッグを組んで、月・水・金の朝6時に配信している、音声プラットフォーム『Voicy』の番組「コソダテ・ラジオ」。月曜日配信のトークテーマ「子育てが楽しくなる小さなヒント」の内容を、いつでもお読みいただけるように記事化しています。さて、今回は「好みの尊重」に関するおはなしです。

Maria Tebriaeva/Shutterstock

好き嫌いの多さは親譲り!?

子どもが好き嫌いなく、何でも野菜を食べてくれたりバランスよく食べてくれたら、嬉しいですよね。でも、それはなかなか難しくて、「ピーマンが嫌い」とか「ニンジンが嫌い」、「シイタケが嫌い」などと言うお子さんが多いのではないかと思います。

 

私自身が、割と偏食気味で嫌いなものが多かったので、子ども時代、親に「食べなさい」と言われても食べないで残したりして苦労をかけました。そして自分が子どもを持つようになったら、子どもがまた私と夫に似て偏食気味なんですね。

 

ですが、私も夫も偏食気味の幼少期を過ごしたせいか、子どもに対して、「野菜を食べなさい」と、親らしく強制することができませんでした。

 

それに私自身、子どもの頃はあまり食べられなかった野菜が、大人になったら美味しく食べられるようになっていきましたし、小さいときに野菜を食べなかったから風邪を引きやすかった、などということも特にありませんでした。

 

夫も、いまだに食べられない野菜がありますが、食べられる野菜もありますし、食べられるものからきちんと栄養を取れているのかなと思います。

 

なので、自分の子どもに無理やり「食べないと許しませんよ」的なことを言って無理強いをするようなことはしてきませんでした。

 

自分の好きは自分が決める

nblx/Shutterstock

先日、私の母、娘からするとおばあちゃんが遊びに来た時に、いただき物のいちごを家族で食べようと食卓に出したんですね。とても立派ないちごで、私も母もいちごが大好きなので、「みんなで食べましょうね」「素敵なものをいただいたわね」という感じで。

 

ところが、夫と娘はいちごが特に好きではない。いつもショートケーキにのっているいちごを私にくれるような人たちなので、いちごに対して、「わあ、嬉しい」と喜ぶような感じではないんです。

 

うちの母からするとそれが理解ができなくて、「すっごく美味しいいちごだから食べて」とか、「ひとつだけでも食べてごらん、甘いわよ」という感じで夫や娘に勧めるんですね。

 

私は、「二人ともそんなに好きじゃないから別に勧めなくていいよ」と横で言っていたのですが、母としては、「こんなに立派ないちごなんだから食べておきなさいよ」という気持ちだったのだと思うんです。

 

しかもそれが、身内の親しさからといいますか、割としつこく言っていたんですよね(笑)。「美味しいよ、食べてみて」。

 

初めのうちは、夫も娘も「いやいや大丈夫」などと言っていましたが、何度も言われるうちに困ってしまって、挙句の果てに夫は、「僕の美味しいは僕が決めるので、お母さんが決めないでください」ときっぱりと言ったんです。

 

そこで母はようやく「これはマズい」と思ったらしく、やっと引っ込めるという一幕がありました。

子どもの気持ちを親が勝手に決めないで

そういう母なので、嫌いな野菜があっても、「ちょっと食べたら好きになる」とか、「一口だけでも食べなさい」などと、昔から本当にしつこく言われてきたことを思い出し、「そういうふうに言い返したらよかったのか」と思いました。

 

夫の言う「自分の美味しいは自分で決める」というのは、真理だなと思います。親の立場からすると、「あなたのためだから」と、よかれと思っていろいろなことを「こうしてみたら」とか「ああしてみたら」と転ばぬ先の杖のような感じで言いたくなりますけど。

 

人生の先輩として、つい、このようなことを言ってしまうことがあるかと思うのですが、ちょっと立ち止まって考えてほしいと思います。本当は本人が決めていいこと、決めるべきことではないのかな、と。

 

「本人がやりたいと思うことをやらせる」とか、「子どもがやりたくないことを無理強いするのはよくない」というのは、いろいろな先生がお話しされていますが、まさに、「何を食べるか」や「何を美味しいと感じるか」というのは、その子自身の自由で、誰からも強制できないものだと思うのです。

 

皆さんはいかがですか?  自分の価値観で「これ美味しいよ」や「これいいよ」とつい言っていませんか? 言う前に一度、深呼吸して考えてみてはいかがでしょうか。

 

→こちらでは、娘さんの好き嫌いがその後どうなったかがわかります。

 

「コソダテ・ラジオ」はこちらから。ぜひフォローしてお聴きください。

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▼井坂敦子 プロフィール

慶應義塾大学→ 雑誌『オレンジページ』編集部 →公式サイト『オレンジページnet』編集長 →小学校受験対応型保育園園長 →年間約100本の子育てや教育に関する講演会や対談を企画運営  英国留学中高校生女子とボーダーコリー3頭の母

中学校高等学校教諭一種免許状(国語) 保育士 食育カウンセラー 表千家師範

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学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

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『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。
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