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【プロ直伝】何度でも見返したくなる!運動会で子どもを動画撮影するコツ

【プロ直伝】何度でも見返したくなる!運動会で子どもを動画撮影するコツ

子どもの運動会の様子をビデオにおさめて記念に残したい、実家に住んでいる両親にも見せたいと思っている人は多いのではないでしょうか。一方で、撮りっぱなしでじつはほとんど見返していない、というケースも少なくないはず。そこで今回は、さまざまな媒体で写真・動画撮影をしているカメラマンの増田えみさんに、運動会で上手に動画撮影するコツを教えてもらいました。

hanapon1002/Shutterstock.com

<関連記事> カメラマン直伝!【シーン&お悩み別】運動会で子どもを上手に撮影する6つのポイント

動画を撮るためのアイテム比較

まずは、増田さんに動画撮影のためのアイテム3つを比較してもらいました。

ズームに強い!「ビデオカメラ」

keellla/Shutterstock.com

ビデオカメラの良い点は、ズーム倍率が高い点。遠くからでも一気にズームで狙いを定めて、わが子を撮影することができます。また、動画を撮るための専用アイテムなので、手ブレ補正といった誰でも簡単にキレイな動画が撮影できる機能が搭載されており、長時間の記録にも適しています。その分、少し値段が張るので、使用頻度によって購入を検討すると良いでしょう。

写真も動画もこれひとつ!「レンズ交換式デジタル一眼カメラ」

Tatiana Popova/Shutterstock.com.com

レンズ交換式の一眼カメラ・ミラーレス一眼などと呼ばれるモデル(以下、デジカメ)に備わっている動画機能も、高画質で明るく美しい動画が撮れると定評があります。最近は、映画業界でもデジカメで撮影しているケースが多いのだとか。写真撮影用のシャッターボタンと、動画撮影用のボタンが近くにあり、瞬時にどちらを使うかを決められる点も魅力です。

編集やシェアなど撮影後の使い勝手は一番!「スマートフォン」

uteksk7/Shutterstock.com

もっとも手軽に撮影できるのが、スマホではないでしょうか。ズーム域に限りがあるので、遠くからの撮影には適しませんが、撮影後にメールやSNSなどで簡単にシェアできる点が大きな魅力です。最近のスマホ搭載カメラは非常に高画質なので、手軽に美しい映像が残せます。

運動会の思い出を「60秒のショートムービー」にまとめてみよう

tamu1500/Shutterstock.com

皆さん、動画を撮影したあとは、どのように活用しているのでしょうか。

「最近は、1分間くらいのショートムービーとして残す人が増えてきています。たとえば、ダンスを一曲すべて動画で残すのも素敵な思い出ですが、その動画をじつはあまり見返していない、という話もよく耳にします。すべて再生するには長いので、見返す機会がないようですね。

その点、ショートムービーであれば、動画だけでなく写真も動画に盛り込めますし、家族や親戚、お友だちとシェアもできるので、運動会の思い出をまとめるのにピッタリなんです」(増田さん)

なるほど! 確かに、ショートムービーであれば、ふとしたときに何度も見返せますね。

無料アプリやYouTube、スマホに内蔵されている機能で素敵な動画が作れます。手順も簡単ですし、音楽やテロップなども載せられるので、凝ろうと思えばクオリティの高いものを作ることもできるんです」(増田さん)

運動会のショートムービーを作る4つのコツ

miya227/Shutterstock.com

ここからは、増田さん直伝! 実際にショートムービーを作るときのコツをお伝えしていきます。

【ショートムービー作成のコツ①】短い動画をいくつも撮影する

60秒のショートムービーを作る場合、1シーン3秒程度と考えましょう。逆に言うと、どんなに長い動画を撮影しても、使うのはたった3秒です。そのため、印象的なシーンを10秒くらいずつ撮影していくのがコツ。ショートムービーを作ることが目的なのであれば、長い時間撮影しても容量だけがどんどん重くなり、また、使う場面をセレクトするだけで一苦労になってしまいます。

【ショートムービー作成のコツ②】競技以外のシーンもおさえておく

7maru/Shutterstock.com

入場行進やかけっこ、ダンスなどはもちろんですが、たとえば、グラウンドで国旗がはためいている様子、帰り道のちょっと疲れた後ろ姿、家でダンスの練習をしている様子なども撮影しておくと、メイキング映像のような感じで、より満足度の高い動画になるでしょう。

また、「〇〇小学校運動会」などの看板を撮影するのもおすすめですが、その際は、看板の前を誰かが横切ったり、風で飾りの花が少し揺れたりといった動きのある様子がおさめられると、より臨場感のあるショートムービーになります。

【ショートムービー作成のコツ③】カメラを横移動させて撮影すること意識する

動画を撮影する際、パン(ハーンとも呼ばれる。カメラを水平に動かして撮影すること)することを意識してみましょう。というのも、編集する際に写真を取り込んでズームして使うことはよくありますが、あとから横の動きを加えることはできないから。その際、小さな三脚や自撮り棒のようなスタビライザー、ジンバルなどがあると、横移動しても手ブレを防止できます。

【ショートムービー作成のコツ④】好きな音楽を乗せるとさらにクオリティアップ

MIA Studio/Shutterstock.com

動画の編集ができたら、BGMもつけてみましょう。もしも動画の編集がいまひとつ気に入らなかったとしても、そこに音楽が加わるだけで、一気にクオリティが上がります。著作権関係なく無料で使える曲もたくさんあるので、気に入った曲をぜひ盛り込んでみてください。

後悔しないための「データ保存」と「管理方法」

poylock19/Shutterstock.com

写真にしても動画にしても、どんどんデータがたまっていきます。保管方法で注意すべきことはありますか?

「なにより、データなので消えることもある。このことは覚えておきましょう。だからこそ、消えないような対策をしておくことが大切です。

SDカードの扱い方の基本は、

①SDカードを初期化し、一度空にした状態で撮影をはじめる
撮影が終わったら、パソコンなどにデータをすべて抜き取る
そのあと、パソコン上で画像の消去や編集を行う

です。

撮影している合間にカメラを操作して、失敗したカットなど必要ないデータを削除する人が多いかと思いますが、撮影しながらデータを消すのはおすすめしません。SDカード内でデータを書いたり消したりを繰り返すと、カードにとって負担になってしまい、最悪の場合データがすべて消えてしまうこともあるからです。

私たちが使っているプロやハイアマチュア向けのカメラは、ダブルスロットと言ってカメラ内で2枚同時に記録が可能です。撮影中、クライアントさんのチェックなどのとき、見やすくするためにカメラ内で不要なデータを削除することがありますが、それは残り1枚に全データが残っているから。そのうえで、細心の注意を払ってデータを扱っています。それから、SDカードは静電気にとっても弱いので、空気が乾燥する冬場は特に扱いに気を付けましょう」(増田さん)

なお、データの保存に関して、最近皆さんがよく使っているのは、クラウドサービスではないでしょうか。インターネットなどのネットワークを通して、サーバーやストレージ、アプリなどに保存するというもの。もしくは、ハードディスクやDVDに保存している方も多いでしょう。

「いずれの場合も、何かの拍子にデータがなくなる可能性があるので、本当に大切なデータに関しては、同じデータを二か所に保存しておくことをおすすめします。同時にデータが消えてしまうようなことはまずないので、安心です。

あとは、ショートムービーを作っていれば、最悪元のデータがなくなったとしても、編集されたものが残るわけですから、データの保存という意味でも、やはり動画を撮ってそのままではなく、ショートムービーなどにしておくことをおすすめします」(増田さん)

 

「見る側の視点で撮影すると、これまでとは一味違った動画になりますよ」と増田さん。次の運動会は、ただ記録するだけの動画撮影を卒業し、繰り返し見たくなる、みんなでシェアしたくなるショートムービーに挑戦してみてはいかがですか?

 

取材・文/水谷映美

 

運動会で子どもを上手に撮影する方法【カメラ編】はこちら!

カメラマン直伝!【シーン&お悩み別】運動会で子どもを上手に撮影する6つのポイント

お話を聞いた人:増田えみさん

お話を聞いた人:増田えみさん

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