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小学生で「感染リスクアプリ」開発! テレビ出演も果たした「パソコン×自由研究コンテスト」最優秀賞の天才少年に、追跡インタビュー!

小学生で「感染リスクアプリ」開発! テレビ出演も果たした「パソコン×自由研究コンテスト」最優秀賞の天才少年に、追跡インタビュー!

学研キッズネットが2019年から夏に開催している「パソコン×自由研究コンテスト」。毎年、多くの才能あるお子さんが作品を応募してくれていますが、なかでも異才を放っていた少年がいました。3年連続で入選し、2020年に最優秀賞、と2021年に特別賞を受賞した濵田康平さんです。

昨年その才能を取り上げて記事にしたところ、続々とメディアで紹介され注目を集めました。。学研キッズネットの協力隊「探Qキッズ」としても活躍している康平さんとお父さんに、改めて話を伺いました。

天才少年・濵田康平さんって、一体どんな子?

康平さんは、小学1年生の頃にプログラミングに出会い、小学3、4年生の頃に「ものの仕組み」に興味がめばえ、「プログラミングを使ったものづくり」にのめりこんでいきます。

小学4年生のときに「パソコン×自由研究コンテスト」に初めて応募。そこで特別賞、小学5年生のときには「新型コロナウイルスのリスク計算アプリ」で最優秀賞(2020)、小学6年生のときには「二酸化炭素濃度センサーの製作と計測データの考察」で特別賞を受賞したのです(2021)。

初めて応募した作品「漢字の成り立ち」(小4)

初めて応募した作品「漢字の成り立ち」
小学校1~3年生で習う漢字を「成り立ち」ごとに分類。着眼点と丁寧なまとめが印象的です。

2020年応募作の「新型コロナウイルスのリスク計算アプリ」(小5)

新型コロナウイルスのリスク計算アプリ
一日の感染者数や家族の人数などを入れると、感染するリスクが数字で表示される。計算式は自分でつくったというから驚き。

2021年応募作の「二酸化炭素濃度センサー」(小6)

二酸化炭素濃度センサー
コロナを防ぐための「密」回避から着想。マイクロコンピュータとパソコンをつないで自動的に二酸化炭素濃度のデータが記録される仕組み。

小学生がつくったとは思えないそのレベルの高い作品は、審査員たちをうならせました。

そこで自信をつけ、その後もたくさんのコンテストに応募し、数々の賞を受賞。応募の理由をたずねると、「目標があったほうがいいから」と康平さん。賞を狙いにいくというよりも、自身の作品づくりのモチベーションのために応募しているというところが、康平さんらしい気がしました。

 

《コンテスト等受賞歴》

•学研キッズネット パソコン×自由研究コンテスト2019 特別賞(2019)
•学研キッズネット パソコン×自由研究コンテスト2020 最優秀賞(2020)
•全国選抜小学生プログラミング大会東京大会 最優秀賞(2021)
•Tech Kids Grand Prix 2021 Unity賞 第2位(2021)
•Tech Kids Grand Prix 2021 TOP200(2021)
•学研キッズネット パソコン×自由研究コンテスト2021 特別賞(2021)
•NHK小学生ロボコン Cygames賞受賞(2021)
•全国選抜小学生プログラミング大会全国大会 準グランプリ(2022)
•こどもベンチャーアイディアコンテスト小学生部門 優秀賞(2022)

 

学研キッズネットの記事がきっかけで立て続けにテレビに出演!!

その異才振りを記事にしたところ、「すごい才能を持った天才キッズがいる」ということでメディアから問い合わせが相次ぎ、立て続けにテレビなどに取り上げられました。

新しい未来のテレビ「ABEMA」で放送中の『ABEMAヒルズ』
【自由研究で「感染確率アプリ」開発のプログラミング少年】(2022年9月26日配信)

インターネットテレビ『ABEMAヒルズ』に出演時の画面
(C)AbemaTV, Inc.
「パソコン×自由研究コンテスト」応募作の「リスク計算アプリ」や「二酸化炭素濃度センサー」について詳しく取り上げられると共に、パソコン使用時の親の心配点や、将来の夢などが紹介されていました。

『ABEMAヒルズ』 【自由研究で「感染確率アプリ」開発のプログラミング少年】

BS朝日『コドモミライあすを創るひらめき』
【ウイルスのリスク計算アプリ!小学5年生で開発!?】(2022年12月6日放送)

BS朝日『コドモミライあすを創るひらめき』の画面
子どもの頃から工作やプログラミングに親しんできた様子が紹介されています。エレクトーンを弾く姿や、大量のキューブパズルを使って文字を組み立てていく様子など、康平さんのプログラミング以外の才能もわかります。

『コドモミライあすを創るひらめき』【ウイルスのリスク計算アプリ!小学5年生で開発!?】

テレビ出演を受けて、家族それぞれの想いとは?

――テレビの取材を受けていかがでしたか? 反響はありましたか?

「インタビューはとても緊張して、思っていることを全部は話せませんでしたが、テレビ局の方が丁寧に編集してくれたので良かったです。田舎のおじいちゃんやおばあちゃん、一部の友だちから、『見たよ、すごいね!』と言ってもらい、とてもうれしかったです」(康平さん)

(C)AbemaTV, Inc.
『ABEMAヒルズ』では、お父さんの祐一さんと親子で取材に答えていました。仲の良い様子が伝わってきます。

昨年の取材時、5歳上のお兄さんがプログラミングを知るきっかけになったと言っていた康平さん。お兄さんはテレビ出演について何か言っていたか聞いてみると、「特に何も言っていません」とのこと。男兄弟らしい距離感が微笑ましいです。

――「お子さんがテレビに出る」ということを、親御さんはどう受け止めていますか?

「すごくうれしいです。注目されるのも小・中学生までだと思うので、今のうちにたくさん取り上げられてほしいです。こんなことは一生にそう多くはないと思うので」(康平さんのお父さん)

謙虚に話すお父さんでした(笑)。お母さんの反応も聞いてみると、「部活も忙しくなってきて勉強をする時間がないので、プログラミングも優先順位をつけて取り組んでほしい」とおっしゃっているよう。親御さんの冷静な反応に、子どもを見守る温かさを感じました。

初めてのコンテスト応募のきっかけは?

――そもそも、なぜ「パソコン×自由研究コンテスト」に応募されたのでしょうか?

「小学校2年生が終わるまで、お父さんの仕事の関係で中国の北京に住んでいたのですが、そのときに中国の漢字にとても興味がわき、漢字についていろいろと調べていました。

それを見ていたお母さんから、その内容をパソコンにまとめて『学研キッズネットの自由研究コンテストに応募してみない?』と誘われたのが、応募のきっかけです」(康平さん)

1年生で習う漢字を、5種類の「成り立ち」ごとに色分け。パーセンテージを出し、最後に1~3年生で比較した。

お母さんのひと声が最初のきっかけだったとのこと。さぞやパソコンやプログラミングに詳しく教育熱心なタイプなのだろうと思い康平さんに聞いてみると、「そうでもない」という答え。息子が一生懸命取り組んでいる様子を見て、発表できる場を探す、お母さんの姿が思い浮かびました。

康平さんは続けて、こう話してくれました。

「そのとき特別賞をもらったことが、とてもはげみになりました。人から教わった通りに物をつくるのではなく、自分で考え研究して、つくったりまとめるということに価値を感じました。

それがきっかけで、その翌年と翌々年に自分でつくったプログラムで学研キッズネットのコンテストに応募したり、ほかにもロボコンやプログラミングコンテストに応募して入賞したり、メディアに取り上げてもらったりと、いろいろな変化がありました」

一方、お父さんは「こうしたコンテストは、何か工作をつくって提出するものが多いのですが、『パソコン×自由研究コンテスト』はデジタルデータで良いので応募しやすく、賞品が豪華だったのも応募の動機になったようです(笑)」(康平さんのお父さん)

学研キッズネットの「パソコン×自由研究コンテスト」が、その後の制作やコンテスト応募の最初のきっかけになったようです。

大好きなプログラミングと音楽の共通点は“○○”

『コドモミライあすを創るひらめき』の番組では、自作した曲をエレクトーンで披露している康平さん。壮大で勇気づけられるような、思わず身をゆだねたくなるメロディーです。

『コドモミライあすを創るひらめき』の中で、エレクトーンを弾く康平さん。

――プログラミングも作曲もできるなんてすごいですね。両方に共通するものがあったりするのでしょうか?

「音楽とプログラミングは、“自由”なところが共通していて好きです」(康平さん)

作曲方法をたずねると、「エレクトーンでつくったり、パソコンでDTM(デスクトップミュージック=パソコン上で音楽制作すること)したりしています」とのこと。

番組の最後には、自身がモットーにしている言葉をキューブパズルを使って表現しているのですが、たくさんのキューブを次々と組み立てていく様は、圧巻です。

前回の取材時から1年足らずで、さらに多才ぶりに拍車がかかっている康平さん。お父さんは、「注目されるのも今のうち」と謙虚におっしゃっていましたが、これからも、各方面からますます熱い視線が注がれそうです。

「パソコン×自由研究コンテスト」は今年も開催中!

康平さんが応募した「パソコン×自由研究コンテスト」は今年も開催中です。小・中学生が対象で、入賞者には豪華賞品も。応募者全員に、審査員からの評価コメントが入ったデジタル賞状が贈られるので、お子さんの制作のモチベーションや、その後のはげみになりそうです。学校の自由研究として提出する(した)ものでも応募可能なので、気軽に応募してみてはいかがでしょうか?

それから、康平さんも参加している「探Qキッズ」も、ただいま第二次メンバーを募集中。こちらも小・中学生対象で、イベントや記事制作などに参加できます。普段なかなかできない経験が無料でできるので、お子さんの興味や学びを深めるきっかけになりそうです。

お子さんにとって学びや発見に溢れる夏休みになるよう、ぜひチャレンジしてみてください!

 

 

取材・文/清野直

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