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ハロウィーンパーティーを盛り上げる! かぼちゃのミートパイ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第32回】

ハロウィーンパーティーを盛り上げる! かぼちゃのミートパイ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第32回】

秋のイベントとしてポピュラーになったハロウィーン。ハロウィーンにはこれを食べるという決まった料理はありませんが、かぼちゃをくりぬいて、ろうそくを灯す「ジャック・オー・ランタン」が象徴的なので、その型抜きをしたり、描いたりしたものや、かぼちゃを使った菓子や料理が作られるのが一般的なようです。

今回の料理はパイ生地をジャック・オー・ランタンの型で抜き、フィリング(パイの中に詰める具材)はかぼちゃ入りのミートソースです。フィリングは多めに作って、残りは冷凍しておくといろいろアレンジして使えます。ピザ用チーズやホワイトソースをかけて焼けばグラタン、パン粉の衣をつけて揚げればコロッケ、ごはんといっしょに炒めてピラフなど。お弁当のおかずにもおすすめです。

かぼちゃは緑黄色野菜でβカロテンやビタミンCが豊富。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAにかわり、のどや鼻、胃や腸など粘膜を丈夫にする働きがあるので、風邪の予防には欠かせません。ビタミンCはウイルスの侵入を防いだり、侵入したウイルスをやっつけたり、風邪の快復を早めるなど免疫力アップになくてはならない栄養素のひとつ。

そのほか、便通を整える食物繊維や、若返りのビタミンといわれるビタミンEも期待できます。また、野菜の中では糖質が多く、加熱によって甘みが増すので、かぼちゃのプリン、かぼちゃあんぱんなどおやつにも向く野菜。子どもの風邪対策にぜひ取り入れてください。

●栄養まとめ(かぼちゃ)

  • かぼちゃはβカロテンやビタミンCが豊富。
  • βカロテンは体内でビタミンAにかわり、のどや鼻、胃や腸など粘膜を丈夫にする働きがあるので、風邪の予防になる。
  • ビタミンCは、風邪の回復を早めるなど免疫力をアップする。

かぼちゃのミートパイ

1人分532kcal  塩分1.0g

《材料》(4人分)

フィリング
・かぼちゃ 150g
・バター 大さじ1
・たまねぎ 1/2個
・牛豚合びき肉 100g
・A(ウスターソース、ケチャップ 各大さじ3/4)
・塩、こしょう 各少々

冷凍パイシート 4枚
卵黄 1個

《作り方》

1)かぼちゃは種とわたを取り除き、3~5cm角くらいの大きさに切って、皮をむく。
たまねぎは、みじん切りにする。

2)1)のかぼちゃは耐熱容器に入れてラップをかけ、600Wのレンジで3~4分加熱し、粗くつぶす。

3)フライパンを弱火で熱してバターを溶かし、たまねぎを入れて炒め、透き通ってきたらひき肉を加えて肉に火が通るまで炒める。

4)火を止め、3)に、A(ウスターソース、ケチャップ 各大さじ3/4)、塩、こしょうと、2)のかぼちゃを入れてよく混ぜ合わせる。

5)冷凍パイシートは、使う10分くらい前に冷凍庫から出しておく。めん棒で18×23cmくらいに伸ばして、半分に切ってかぼちゃ型で抜き、かぼちゃ型のシートを8枚作る。
そのうち4枚はパイの上用として目、鼻、口を包丁か型で切り抜く。それぞれ1枚ずつを組み合わせて4組つくる。
残った生地も型抜きして、いっしょに焼く。

ハロウィーンの型がない場合は、ジャック・オー・ランタンのイラストから型紙を作るか、好きな形に切ってもOK。

切り抜いたあと、バラバラになった生地は、ひとつにまとめてめん棒で伸ばすと、また型抜きができます。

6)5)の下になる生地に4)のフィリングをのせる。

具があまったら、俵型にして冷凍保存しておくと便利。

7)6)の上に生地をのせて、具をはさみ、縁をフォークでしっかりと押さえて密着させる。

8)はけで表面に卵黄を塗り、200度に温めたオーブンで約15分焼く。

ハロウィーンらしく飾りつけて、楽しみましょう。

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

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