いっぴょうのかくさ【一票の格差】 選挙(せんきょ)において,有権者(ゆうけんしゃ)1人がもつ一票(いっぴょう)の価値(かち)が選挙区(せんきょく)ごとに異(こと)なること。1人の議員(ぎいん)が当選(とうせん)するために必要(ひつよう)な得票数(とくひょうすう)が,選挙区(せんきょく)によって異(こと)なることで起(お)こる。たとえば,議員定数(ぎいんていすう)1で有権者(ゆうけんしゃ)が30万人(まんにん)の選挙区(せんきょく)と,議員定数(ぎいんていすう)1で有権者(ゆうけんしゃ)が60万人(まんにん)の選挙区(せんきょく)とを比(くら)べると,「一票(いっぴょう)の格差(かくさ)は2倍(ばい)」ということになる。民主主義(みんしゅしゅぎ)の原則(げんそく)として有権者(ゆうけんしゃ)のもつ一票(いっぴょう)の価値(かち)は等(ひと)しくあるべきで,一票(いっぴょう)の格差(かくさ)が大(おお)きいと日本国憲法(にほんこくけんぽう)で定(さだ)める「法(ほう)の下(もと)の平等(びょうどう)」に反(はん)することになるため,改善(かいぜん)が求(もと)められている。⇒選挙(せんきょ)