そ・ちょう・よう【租・調・庸】 いずれも律令制度(りつりょうせいど)の税制(ぜいせい)の中心になるもの。中国(唐(とう))の制度(せいど)にならって大化(たいか)の改新(かいしん)で定められ,大宝律令(たいほうりつりょう)で完成(かんせい)した。租(そ)は口分田(くぶんでん)の広さに応(おう)じてイネをおさめ,調(ちょう)はその土地の特産(とくさん)物をおさめ,庸(よう)は労役(ろうえき)の代わりに一定量(りょう)の布(ぬの)をおさめる。◇租(そ)は地方の財源(ざいげん),調(ちょう)と庸(よう)は中央政府(せいふ)の財源(ざいげん)となった。