雲の種類っていくつあるの? カタチによって名前や特徴が違うの?

雲の種類っていくつあるの? カタチによって名前や特徴が違うの?

空(そら)に浮(う)かぶ雲(くも)は、いろいろな形(かたち)をしていて、その形(かたち)も時間(じかん)とともに変(か)わったり、消(き)えたりします。浮(う)かんでいる高(たか)さもさまざまですが、その形(かたち)や高(たか)さなどから、大(おお)きく10種類(しゅるい)に分(わ)けられることを知(し)っていますか? 雲(くも)の種類(しゅるい)と特徴(とくちょう)を知(し)っておけば、雲(くも)を見(み)てこれから天気(てんき)がどう変化(へんか)するかを予想(よそう)できる「観天望気(かんてんぼうき)」という昔(むかし)ながらの天気(てんき)予報(よほう)にも役立(やくだ)ちます(関連(かんれん)記事(きじ)「きみも天気(てんき)予報(よほう)ができちゃう!? 空(そら)を見(み)れば明日(あした)の天気(てんき)がわかる!」)。それでは雲(くも)の種類(しゅるい)について詳(くわ)しく見(み)てみましょう。

雲(くも)は10種類(しゅるい)! それぞれの名前(なまえ)の覚(おぼ)え方(かた)

雲(くも)は、地上(ちじょう)からどれくらいの高(たか)さにできるか、どんな形(かたち)か、雨(あめ)を降(ふ)らすかなどの特徴(とくちょう)によって10種類(しゅるい)に分類(ぶんるい)され、このような分類(ぶんるい)方法(ほうほう)を「十種(じっしゅ)雲形(うんけい)」といいます。具体的(ぐたいてき)には「巻雲(けんうん)」「巻層雲(けんそううん)」「巻積雲(けんせきうん)」「高層雲(こうそううん)」「高積雲(こうせきうん)」「層積雲(そうせきうん)」「積雲(せきうん)」「層雲(そううん)」「乱層雲(らんそううん)」「積乱雲(せきらんうん)」の10種類(しゅるい)。きっとみんなも一度(いちど)は耳(みみ)にしたことがある「うろこ雲(ぐも)」や「すじ雲(ぐも)」、「わた雲(くも)」などという名前(なまえ)は一般的(いっぱんてき)に呼(よ)ばれている通称(つうしょう)で、十種(じっしゅ)雲形(うんけい)の正式(せいしき)名称(めいしょう)とセットで覚(おぼ)えておくとよいでしょう。

十種(じっしゅ)雲形(うんけい)の正式(せいしき)名称(めいしょう)にはよく使(つか)われている漢字(かんじ)があることに気(き)づきますか。その漢字(かんじ)には、次(つぎ)のような意(い)味(み)があります。


「巻(けん)」→空(そら)の高(たか)いところにある
「高(こう)」→空(そら)の中(ちゅう)くらいのところにある
「層(そう)」→広(ひろ)がった形(かたち)
「積(せき)」→つぶつぶ、モコモコの形(かたち)
「乱(らん)」→雨(あめ)を降(ふ)らせる雲(くも)

10種類の雲の図解

10種類(しゅるい)の雲(くも)の特徴(とくちょう)を紹介(しょうかい)

では、10種類(しゅるい)の雲(くも)はどのようなものなのかを紹介(しょうかい)します。

巻雲(けんうん)(すじ雲(ぐも)、しらす雲(ぐも))

巻雲の写真
CE Photography/shutterstock.com

ほうきで掃(は)いたあとや羽毛(うもう)のような形(かたち)をした雲(くも)。薄(うす)くて白(しろ)く輝(かがや)いています。空(そら)の最(もっと)も高(たか)い位置(いち)にでき、氷(こおり)の粒(つぶ)でできています。例外(れいがい)はあるものの、低気圧(ていきあつ)の温暖前線(おんだんぜんせん)が近(ちか)づくと真(ま)っ先(さき)にできる雲(くも)なので、巻雲(けんうん)ができ、雲(くも)が時間(じかん)とともに濃(こ)くなっていくと、そのあと天気(てんき)は下(くだ)り坂(さか)になるかもしれません。

巻層雲(けんそううん)(薄雲(うすぐも))

巻層雲の写真
Michael Warwick/shutterstock.com

空(そら)に薄(うす)く広(ひろ)がる雲(くも)です。雲(くも)越(ご)しに太陽(たいよう)や月(つき)が見(み)え、地面(じめん)には影(かげ)ができます。太陽(たいよう)や月(つき)のまわりには「かさ」または「ハロ」と呼(よ)ばれる丸(まる)い光(ひかり)の環(わ)ができます。低気圧(ていきあつ)の温暖前線(おんだんぜんせん)が近(ちか)づき、天気(てんき)が下(くだ)り坂(ざか)だとこの雲(くも)が次第(しだい)に分厚(ぶあつ)くなっていきます。
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巻積雲(けんせきうん)(いわし雲(ぐも)、うろこ雲(ぐも)、さば雲(ぐも))

巻積雲の写真
kajeab_pongsiri/shutterstock.com

空(そら)の高(たか)い位置(いち)にできるため、氷(こおり)の粒(つぶ)でできた雲(くも)です。小(ちい)さい雲(くも)の塊(かたまり)が並(なら)んでうろこのように見(み)えます。薄(うす)くて平面的(へいめんてき)な形(かたち)です。腕(うで)をのばした状態(じょうたい)で、人差(ひとさ)し指(ゆび)を空(そら)にかざすと、雲(くも)の塊(かたまり)1個(こ)が人差(ひとさ)し指(ゆび)の先(さき)で隠(かく)れるほどの小(ちい)ささです。こちらも低気圧(ていきあつ)の温暖前線(おんだんぜんせん)が近(ちか)づくとできる雲(くも)で、低気圧(ていきあつ)が西(にし)から東(ひがし)へと移動(いどう)する春(はる)や秋(あき)に登場(とうじょう)しやすいです。特(とく)に秋(あき)は空(そら)が澄(す)んで青(あお)く、雲(くも)がはっきりと見(み)えやすいので、巻積雲(けんせきうん)を見(み)て秋(あき)の訪(おとず)れを感(かん)じる人(ひと)は多(おお)いはずです。

高層雲(こうそううん)(おぼろ雲(ぐも))

高層雲の写真
Menno van der Haven/shutterstock.com

空(そら)の中(ちゅう)くらいの高(たか)さにでき、空全体(そらぜんたい)を覆(おお)いつくすほど広範囲(こうはんい)に広(ひろ)がる雲(くも)で、空(そら)が乳白色(にゅうはくしょく)や灰色(はいいろ)に見(み)えます。太陽(たいよう)や月(つき)は雲(くも)越(ご)しにぼんやりと見(み)えます。かさが見(み)えず、地面(じめん)に影(かげ)ができないのが巻層雲(けんそううん)と違(ちが)うポイントです。この雲(くも)は温暖前線(おんだんぜんせん)がある程度(ていど)近(ちか)づくと登場(とうじょう)するので、このあと雲(くも)がさらに分厚(ぶあつ)くなれば雨(あめ)や雪(ゆき)が降(ふ)ってくる可能性(かのうせい)が高(たか)いです。

高積雲(こうせきうん)(ひつじ雲(ぐも)、むら雲(ぐも))

高積雲の写真
kajeab_pongsiri/shutterstock.com

空(そら)の中(ちゅう)くらいの高(たか)さに浮(う)かび、モコモコとした複数(ふくすう)の雲(くも)が並(なら)びます。ときには波(なみ)のような形(かたち)になることも。巻積雲(けんせきうん)とよく似(に)ていますが、巻積雲(けんせきうん)と違(ちが)って、ひとつひとつの雲(くも)の塊(かたまり)が立体的(りったいてき)で分厚(ぶあつ)いため、雲(くも)の底(そこ)に灰色(はいいろ)の影(かげ)があります。また、腕(うで)をのばした状態(じょうたい)で人差(ひとさ)し指(ゆび)を空(そら)にかざすと、雲(くも)の塊(かたまり)1個(こ)が人差(ひとさ)し指(ゆび)の先(さき)よりも大(おお)きいです。

層積雲(そうせきうん)(うね雲(ぐも)、くもり雲(ぐも))

層積雲の写真
orangefish/shutterstock.com

空(そら)の低(ひく)いところにでき、白(しろ)から灰色(はいいろ)の大(おお)きな塊(かたまり)の雲(くも)がたくさん並(なら)びます。形(かたち)はさまざまで、ロールケーキ状(じょう)の形(かたち)の雲(くも)が隙間(すきま)なく並(なら)んでいることもあれば、ゴロッと大(おお)きな雲(くも)の塊(かたまり)どうしの間(あいだ)に青空(あおぞら)がのぞくものもあります。ときには、雲(くも)の隙間(すきま)から太陽(たいよう)の光(ひかり)の筋(すじ)が見(み)える「天使(てんし)の梯子(はしご)」が観察(かんさつ)できることも。時間(じかん)とともに雲(くも)どうしの隙(すき)間(ま)がなくなっていく場合(ばあい)は、そのあと雨(あめ)が降(ふ)る可能性(かのうせい)があります。

積雲(せきうん)(わた雲(ぐも))

積雲の写真
Kay Cee Lens and Footages/shutterstock.com

雲(くも)と聞(き)いたらまず思(おも)い浮(う)かぶような、晴(は)れた空(そら)にぽっかりと浮(う)かぶ綿(わた)のような形(かたち)の雲(くも)です。晴(は)れた日(ひ)に、太陽(たいよう)の日差(ひざ)しで地面(じめん)が温(あたた)まり、上昇気流(じょうしょうきりゅう)が発生(はっせい)するとできます。特(とく)に夏(なつ)は地面(じめん)が強(つよ)く熱(ねっ)せられ、どんどん上(うえ)方向(ほうこう)に成長(せいちょう)して雄大(ゆうだい)積雲(せきうん)(入道雲(にゅうどうぐも))になります。これがさらに発達(はったつ)すると積乱雲(せきらんうん)(かみなり雲(ぐも))になります。なお、夕方(ゆうがた)になって地(ち)表面(ひょうめん)の温度(おんど)が下(さ)がると、積雲(せきうん)が水平(すいへい)方向(ほうこう)に広(ひろ)がって、層積雲(そうせきうん)になることもあります。

層雲(そううん)(霧雲(きりぐも))

層雲の写真
Ryzhkov Oleksandr/shutterstock.com

地面(じめん)から数百(すうひゃく)mくらいまでの最(もっと)も低(ひく)い場所(ばしょ)にできる雲(くも)です。地面(じめん)にくっつくと霧(きり)と呼(よ)ばれます。ときには低(ひく)い山(やま)や高(たか)いビルのてっぺんを覆(おお)ってしまいます。分厚(ぶあつ)いものは霧雨(きりさめ)を降(ふ)らせることもあります。

乱層雲(らんそううん)(雨雲(あまぐも)、雪雲(ゆきぐも))

乱層雲の写真
vorawit/shutterstock.com

低(ひく)いところにできる分厚(ぶあつ)い雲(くも)で、昼間(ひるま)でもどんよりと暗(くら)くなります。温暖前線(おんだんぜんせん)はこの雲(くも)でできていて、静(しず)かな雨(あめ)や雪(ゆき)を比較的(ひかくてき)長(なが)い時間(じかん)にわたって降(ふ)らせます。

積乱雲(せきらんうん)(かみなり雲(ぐも)、かなとこ雲(ぐも))

積乱雲の写真
John D Sirlin/shutterstock.com

強(つよ)い上昇気流(じょうしょうきりゅう)が起(お)こるとできる雲(くも)で、ザーザー降(ぶ)りの大雨(おおあめ)を降(ふ)らせるほか、ひょう、雷(かみなり)、竜巻(たつまき)などの突風(とっぷう)をもたらすこともあります。とても背(せ)が高(たか)い雲(くも)で、遠(とお)くから見(み)ると迫(はく)力(りょく)があります。この雲(くも)が真上(まうえ)にあると、空(そら)がものすごく暗(くら)くなります。低気圧(ていきあつ)の寒冷(かんれい)前線(ぜんせん)や台風(たいふう)、線状(せんじょう)降水(こうすい)帯(たい)の雲(くも)は積乱雲(せきらんうん)です。ひとつの積乱雲(せきらんうん)の寿命(じゅみょう)は30分(ふん)~1時間(じかん)程度(ていど)で、大雨(おおあめ)もすぐにやみますが、風向(かざむ)きや地形(ちけい)などの条件(じょうけん)によっては同(おな)じ場所(ばしょ)で発生(はっせい)を繰(く)り返(かえ)すため、大雨(おおあめ)が長時間(ちょうじかん)続(つづ)くこともあります。

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見(み)つかるとラッキー! 実(じつ)は意外(いがい)と見(み)つかる彩雲(さいうん)

これまで紹介(しょうかい)してきた雲(くも)の種類(しゅるい)分(わ)けとは別(べつ)ですが、もうひとつ、ぜひ見(み)つけてみたい雲(くも)を紹介(しょうかい)します。それは、シャボン玉(だま)のような色(いろ)に色(いろ)づいている雲(くも)です。「彩雲(さいうん)」と呼(よ)ばれ、古(ふる)くからよいことのおきる前兆(ぜんちょう)だと考(かんが)えられてきました。確(たし)かに、見(み)つかるとなんだかうれしい気持(きも)ちになるものです。

彩雲の写真
Jarun Tedjaem/shutterstock.com

これは太陽(たいよう)の光(ひかり)が雲(くも)の小(ちい)さな水(みず)の粒(つぶ)に当(あ)たって、その脇(わき)をぐるりと回(まわ)り込(こ)むもので、太陽(たいよう)のそばに見(み)えます。さらに、回(まわ)り込(こ)んだ光(ひかり)同士(どうし)がぶつかり合(あ)うため、複雑(ふくざつ)な色(いろ)に見(み)えるのです。

この彩雲(さいうん)ですが、実(じつ)は意外(いがい)と簡単(かんたん)に見(み)つかります。太陽(たいよう)のすぐ近(ちか)くに巻積雲(けんせきうん)や高積雲(こうせきうん)、積雲(せきうん)があり、その雲(くも)の端(はし)を見(み)ると、色(いろ)づいていることが多(おお)いのです。しかも、季節(きせつ)に関係(かんけい)なく出現(しゅつげん)します。彩雲(さいうん)は太陽(たいよう)の近(ちか)くで見(み)られることが多(おお)いです。太陽(たいよう)は直接(ちょくせつ)目(め)で見(み)ると目(め)を傷(いた)めてしまうので、観察(かんさつ)するときは必(かなら)ず太陽(たいよう)は建物(たてもの)などで隠(かく)しながら雲(くも)を見(み)るようにしましょう。

文/今井明子

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