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クリスマスパーティーのおもてなしにピッタリ! チキンのトマト煮/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第34回】

クリスマスパーティーのおもてなしにピッタリ! チキンのトマト煮/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第34回】

クリスマスは家族で食卓を囲んだり、仲良し同士でホームパーティーをしたり、いろいろな過ごし方がありますね。そこで、どんな料理をつくるかが悩みどころという人も多いのではないでしょうか。

わたしは、家族だけのクリスマスの場合は、骨付きの鶏もも肉に塩、こしょうやローズマリー、オリーブ油をなじませて、じゃがいもやにんじんとオーブンで焼いたものと、ブロッコリーとゆで卵サラダ、ミネストローネスープに簡単なデザートを作ったりしますが、ホームパーティーの場合は、人数も多いので、今回のような大きめの鍋で作る煮込み料理があると、ボリューム感があるし、お子さんでも食べやすいのでおすすめです。前日から作っておくこともできるので、当日、余裕ができます。魚料理もあったら……ということであれば、白身魚と殻つきのアサリやミニトマト、オリーブなどをワイン蒸しにしたものをメニューに加えると華やかです。

今回は、主菜の煮込みにたっぷり緑黄色野菜が使われているので、副菜はシーザーサラダを組み合わせるとよいですね。さらに、マッシュポテトを添えると主食代わりにもなりますが、バケットやゆでたショートパスタなども合います。
ピーマン、パプリカはβカロテン、ビタミンCが豊富。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、喉や鼻の粘膜を丈夫にしてウィルスの侵入を防ぎますビタミンCはそのウィルスと戦ったり、風邪の早期回復に働きます
箸休め、デザートとしておすすめなのは、ゆずりんご。りんご1個を皮付きのままくし形に切ってから1切れを4等分くらいに切り、ポリ袋に入れ、ゆずの果汁1個分と細切りにした少々を加えてなじませるだけ。そのまま食べてもよいですし、生ハムなどと合わせて前菜にしてもOKという、便利な一品です。りんごの食物繊維のペクチンは整腸作用が期待できます。

ホームパーティーを主催する場合は、ゲストに何か簡単なものでいいので、1品ずつ持ち寄りしてもらうのもよいですね。事前にこちらで作るものを伝えておくとよいでしょう。また、3日くらい前から、作りおきできるものは何か、当日、どうすればよいか段取りをメモしておくとスムーズに進められると思いますよ。

親しい人たちと、楽しいクリスマスをお過ごしください。

●栄養まとめ

  • ピーマンとパプリカは、βカロテン、ビタミンCが豊富。βカロテンは、体内でビタミンAに変わり、風邪のウィルスの侵入を防ぐ。ビタミンCは風邪の早期回復に役立つ。
  • りんごは、食物繊維のペクチンを含み、整腸作用が期待できる。

チキントマト煮

エネルギー245kcal 塩分1.5g

《材料》(5~6人分)

鶏もも肉 2枚
塩 小さじ1
小麦粉 適量
玉ねぎ 1個
にんにく 1かけ
ピーマン 4個
赤・黄色ピーマン 各1個
マッシュルーム 6個
トマトジュース 1/2カップ
水 1/2カップ
白ワイン 1/2カップ
チキンコンソメ 小さじ1/4
パプリカパウダー(あれば) 小さじ1/2
塩、こしょう 各少々
オリーブ油 大さじ2

《作り方》

1)鶏もも肉は、大きめのひと口大に切る。玉ねぎは半分に切ってから薄切り、にんにくはつぶし、ピーマンはとパプリカは、星型でいくつか切り抜き、残りは千切り。マッシュルームは、5㎜の薄切りにする。
2)鶏肉に塩をもみこみ、小麦粉を薄くなじませる。

3)鍋にオリーブ油大さじ1を熱し、2)を香ばしい焼き色がつくまで焼きつけ、とりだす。

4)鍋に残りの油を加え、にんにく、玉ねぎを入れてたまねぎがしんなりしたら、マッシュルーム、ピーマンを加えさらに炒め、鍋に移す。

5)水、トマトジュース、白ワイン、パウリカパウダー、チキンコンソメを加え、ふたをして弱火で15分くらい煮る。塩、こしょうで味を整える。

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

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