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「子育てが楽しくなる小さなヒント」⑤ 子どもを算数好きにする方法とは?

「子育てが楽しくなる小さなヒント」⑤ 子どもを算数好きにする方法とは?

学研キッズネット編集部と、元保育園園長で現在「花まる子育てカレッジ」のディレクターである井坂敦子さんがタッグを組んで、月・水・金の朝6時に配信している、音声プラットフォーム『Voicy』の番組「コソダテ・ラジオ」。月曜日配信のトークテーマ「子育てが楽しくなる小さなヒント」の内容を、いつでもお読みいただけるように記事化しています。さて、今回は「子どもと算数」に関するおはなしです。

Toey Andante/ Shutterstock.com

受験に強いのは、真面目に生きてきた子!?

算数や数学ができると、「賢い」とか「頭がいい」というふうに感じますよね。そうすると、自分のお子さんにも「算数好きになって欲しい」、「算数の問題を解くのが楽しいと感じて欲しい」と考えるようになるのではないでしょうか。

 

娘が生まれたときに買った本で、宮本哲也先生の『強育論』という本があります。「教え育てる」ではなく、「強く育てる」です。その本に、こんな言葉が書いてありました。

 

「成績の良い子が受かるわけではありません。たくさん勉強した子が受かるわけではありません。頭の良い子が受かるわけではありません。強い子、つまり真面目に生きてきた子が受かるのです」

 

この宮本先生というのは、「宮本算数教室」という塾を主宰されている方で、現在も授業を持っていらっしゃいます。

 

だいだいどこの塾でも、入塾のための試験があります。これはクラス分けの目的もありますが、成績があまりにも悪いお子さんは、塾に入れてもらえないこともあります。

 

けれど、この宮本算数教室には入塾のための試験がありません。そういう試験がないのにもかかわらず、宮本算数教室の小学生たちは、首都圏のトップ校である、開成・麻布・筑駒・駒東・桜蔭というような難関校に進学するということでとても有名です。

夢中でパズルを解く子どもたち

ART_Photo_DN/Shutterstock.com

以前、「世界一受けたい授業」というテレビ番組に宮本先生が出演されたのですが、そのときのコーナータイトルは「教えない教育」というものでした。

 

宮本算数教室では、先生の作成したパズルを生徒が解いていきますが、簡単なものから難しいものへとだんだんレベルが上がっていきます。それを、頭を使って「ここがこうなっているから、こっちにこの数字が入るんだな」というように論理的に考えて解いていくのですが、子ども達は夢中になって取り組んでいます。

 

脇目も振らず、自分で考えて問題を解いていくのですが、先生は全く解き方や答えを教えたりはしません。教えなくても、子ども達は必死に考えて自分で答えを出します。それを先生に見てもらって、正解だったら次の問題に行く、不正解だったらもう一回やり直しをする、というように進んでいきます。

 

まさに、「自分で考えて自分で答えを出す」。誰かの真似をしたり、解答集を見るというような形ではなく、自らが考えるしかないやり方です。それを夢中になって子どもたちは解くんですね。

「解き方は、イコール生き方」

宮本先生は、「解き方は生き方」とおっしゃっています。「どういうふうに問題と向き合って解いたのかというのは、その子の生き方に通じる」とおっしゃるですね。これは、「誰かの答えを真似するのではなく、自分で考えて答えを出すことこそが生き方だ」ということなのかなと思います。

 

小学校6年生の授業になりますと、4時間連続で授業が行われます。けれど、参加された生徒さんが、「宮本先生の授業は、タイムマシンに乗っている気がするくらいすぐ終わる」と言っていたと宮本先生から伺いました。

 

4時間ずっと頭を使って、それがあっという間に感じるくらいすぐ終わるということなんですね。

つまらない問題は解かなくてもいい!!

もう1つ、宮本先生のお話で「なるほど」と思ったのは、「料理と同じで、おもてなしの心がない問題を解くのは時間の無駄です」という言葉です。

 

単純な「3+5=8」のようなドリル的なものは、まだ小さな低学年の頃は必要かもしれません。ですが、頭を使うという意味では、問題を作った人が、心を込めて「面白いよ。こんなふうに解いたら楽しいよ」と考えてワクワクして作った問題は、解くほうもワクワクして、解けたときにものすごく嬉しくて達成感があるように思います。

 

宮本算数教室に通う子どもたちは、先生の作った問題をワクワクして解きます。4時間があっという間に終わっちゃうくらいですから、楽しくないはずがないですよね。

 

「美味しくないものを無理やり我慢して食べなくていいように、つまらない問題は解かなくてもいいよ」と、宮本先生はおっしゃっています。

 

→こちらでは、3歳の娘さんのいる宮本先生の「子育てに対しての考え方」がわかります。

 

記事の元になった放送はこちら! ぜひフォローしてお聴きください。

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▼井坂敦子 プロフィール

慶應義塾大学→ 雑誌『オレンジページ』編集部 →公式サイト『オレンジページnet』編集長 →小学校受験対応型保育園園長 →年間約100本の子育てや教育に関する講演会や対談を企画運営  英国留学中高校生女子とボーダーコリー3頭の母

中学校高等学校教諭一種免許状(国語) 保育士 食育カウンセラー 表千家師範

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学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

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『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。
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