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バレンタインには、心を込めたチョコバナナパウンドケーキを❤/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第37回】

バレンタインには、心を込めたチョコバナナパウンドケーキを❤/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第37回】

毎年、バレンタインが近づいてくると、お子さんの手作りチョコレートやチョコレート菓子作りの手伝いで、保護者も大変だという話をよく聞きます。わが家も息子が小学生のときにいっしょに作った思い出があります。もともと、バレンタインデーは「恋人たちの愛の誓いの日」。男性から愛する女性に花束などをプレゼントする日だったようですが、日本では、女性から男性にチョコレートを贈る日になり、今では、子どもたちの間では、「友チョコ」と言われるように、友だちとチョコレートを交換し合う日になっているようですね。

友だちや家族などに手作りの食べ物、料理を贈る、というのはとても良いことだと思います。作っているときに、相手のことを考えたり、おいしく食べてもらおうと思うことはその食べ物、料理に気持ちが入っているわけです。それがバレンタインデーだけでなく、たとえば「家族の誕生日のため」「大事な試合や試験前」「何かいいことがあったときのお祝い」、逆に「落ち込んでいるときに労わってあげるため」など、だれかを思って食事を作るということは食育の観点からしてもとても大事なこと。栄養を配慮することも食育ですが、食で心を豊かにすることも食育だと思います。

今回のケーキは、ふだんのおやつにもおすすめです。子どものおやつは1日3回の食事で足りないものをフォローする役割があります。おやつは1日に必要なエネルギーの10~15%くらいが目安ですが、小中学生の場合おおよそ200~300kcalに相当します。チョコバナナパウンドケーキ1切れにコップ半分の牛乳を組み合わせれば、果物と乳製品が補える良質なおやつになります。

パウンドケーキなので、切り分けて1切れずつラップで包んで冷凍しておくこともできるので、バレンタイン以外でも日頃のおやつに作りおきしてはいかがでしょうか。

●栄養まとめ

  • 小中学生のおやつは1日200~300kcalが目安。
  • チョコバナナパウンドケーキ1切れ(241kcal)に、コップ半分(100cc)の牛乳の組み合わせなら、果物と乳製品が補えるので、栄養バランスもOK!

チョコバナナパウンドケーキ

1切れ 241kcal 塩分0.4g

《材料》(10切れ分)

バナナ 2本
バター(有塩)  140g
砂糖  120g
溶き卵 2個分
小麦粉 150g
ココアパウダー 大さじ1
ベーキングパウダー   小さじ1

《作り方》

1)バナナ2本はフォークでつぶす。バターは室温でもどしておく。

2)ボールに柔らかくなったバターを入れ、なめらかなクリーム状になるまで、泡立て器で練り混ぜる。

3)砂糖を2~3回に分けて加え、そのつど混ぜてよくなじませる。全量加えたら、全体が白っぽくなるまで、さらに混ぜ合わせる。
溶き卵を2~3回に分けて加え、分離しないように、そのつど泡立て器でよく混ぜて、全体をなじませる。

4)バナナを加えて、ゴムベらで全体をむらなく混ぜる。

5)小麦粉、ココアパウダー、ベーキングパウダーを合わせ、万能こし器を通してふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで、切るようにさっくりと混ぜ合わせる。

6)型に生地を入れて表面を平らにし、ゴムべらで中心をくぼませる。

7)170度のオーブンで50分ほど焼く。中心に竹串を刺してみて、生地がついてこなければ焼き上がり。

8)熱いうちに型から取り出し、オーブン用シートを取る。ケーキクーラーなどにのせてさまし、好みの厚さに切る。

※バレンタインのプレゼントなら、ワックスペーパーなどに包んで、きれいにラッピング。カードなどを添えてもいいですね。

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

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