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秋の味覚の醍醐味! きのこと栗と鶏の炊き込みごはん/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第47回(最終回)】

秋の味覚の醍醐味! きのこと栗と鶏の炊き込みごはん/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第47回(最終回)】

味覚の秋に、ぜひ食べてほしいのが、きのこの炊き込みごはん。きのこ類はたくさんの種類がありますが、「香りまつたけ、味しめじ」というように、それぞれのきのこの香りや風味、食感が違います。そのため、何種類かミックスして使うとよいと言われます。

今回は味のよい「しめじ」を選びました。「しめじ」をはじめ、きのこ類は低エネルギーで食物繊維が多いのが特長。食物繊維は野菜だけでは補いきれないので、毎日食べてほしい食材です。手軽にきのこ類をとるには、冷凍しておくのがおすすめ。「しめじ」や「まいたけ」はほぐし、「しいたけ」は薄切りにして、冷凍用保存袋に平たくのばして空気を抜いて、冷凍します。使うときは、必要な分だけ折ってとりだし、みそ汁やスープに加えれば簡単に食べられます。今回のように炊き込みごはんにする場合は、凍ったまま炒めてOKです。もうひとつおすすめしたい秋の味覚は。栗は皮をむく作業が大変だという人は、市販されている「むき栗」を使うと便利です。

皮つきを使う場合は、栗を45度くらいのぬるま湯に15分ほどつけます。皮が柔らかくなったら、栗のおしり(つやがない方)を実が少し切れる程度切り落とし、包丁か素手で、切り落とした部分から外の鬼皮(硬い皮)をつまむようにはがしていくとらくにむけます。むいた栗は黒く変色しないように水につけましょう。

栗もきのこと同様で食物繊維が豊富。そのほか、若返りのビタミンと言われるビタミンEや糖質の代謝を円滑にするビタミンB1、またビタミンCも含まれます。この炊き込みごはんは、炒めた鶏肉のほどよい油脂のおかげで、冷めてもごはんが固くならないので、お弁当にもぴったり!

●栄養まとめ(きのこ・栗)

  • きのこ類と栗は食物繊維が豊富。低カロリーなきのこで食物繊維を補うよう、毎日食べるのがおすすめ。
  • 栗には、若返りのビタミンと言われるビタミンEや糖質の代謝を円滑にするビタミンB1が含まれている。

きのこと栗と鶏の炊き込みごはん

1人分 292kcal  塩分0.8g

材料(6人分)

米 2合
だし汁 2カップ
しめじ 小1パック
むき栗 100g
鶏もも肉 小1枚
植物油 小さじ1
しょうゆ・みりん 各大さじ1
塩 小さじ1/4
小ねぎ 1本

作り方

1)米は洗ってざるにあげておく。しめじは、石づきを切り落としてほぐす。鶏もも肉は1cm角に切る。小ねぎは、小口切りにする。

2)フライパンに油を熱し、鶏もも肉を炒めて、白っぽくなったら、しめじ、むき栗を加え、さっと炒め、油がまわったら、しょうゆ、みりん、塩を加えて炒める。

3)炊飯器に米、だし汁を入れ、1)をまんべんなく広げてのせて炊く。

4)全体を混ぜて器に盛り、小ねぎをのせる。

 牧野直子(まきのなおこ)

 牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

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