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ニュースの入り口もSNS/データで読み解く、子どもとスマホ【第21回】

ニュースの入り口もSNS/データで読み解く、子どもとスマホ【第21回】

視聴行動分析サービスのニールセン株式会社によると、10代の若いスマホユーザーは日常的にSNSで情報収集をしているというのです。

10代のスマホユーザーはTwitterで情報収集する

視聴行動分析サービスのニールセン株式会社が発表したSNSの利用動向分析に興味深い結果がでています。※1
10代の若いスマホユーザーは日常的にSNSで情報収集をしているというのです。

全世代を通じて情報収集に使われるイメージが強いSNSサービスはTwitterとのこと。ここではとくに、Twitter内の検索機能を利用しているユーザーの割合について調べています。

Twitter内の検索機能では、指定したキーワードを含んだツイートを検索できます。調べたい単語やハッシュタグを入れれば、自分の知りたい情報を含むツイートをリアルタイムで見ることができます。また、あらかじめツイート数の多い言葉が表示されているので、いまどんな言葉が数多くつぶやかれているのかもわかります。

10代のユーザーはこのTwitter内検索を使っている割合が他の世代に比べて多いというのです。

10代のスマホユーザーの6割は毎日Twitter内検索を使っている

スマホユーザー全体でみるとTwitter内検索をしているのは34%ですが、13~19歳のユーザーでは全体の75%が利用しており、調査した全世代でトップの利用割合です。

また利用頻度も高く、Twitter内検索をしている10代のスマホユーザーの58%は1日1回以上日常的にTwitter内検索を利用しています。1日4回以上Twitter内検索を利用しているユーザーも16.5%で、10代のスマホユーザーにとってTwitterはごく身近な情報の入り口であるということがわかります。

出典:ネットレーティングス(株)
若年層スマホユーザーは日常的にSNSで情報収集 ~ニールセン、SNSの最新利用動向を発表~

Twitterのデマやウソにふりまわされないように

Twitterの情報は鮮度が高く、リアルな声を知ることができるので「いま起こっていること」を知るには、Twitter内検索はとても有効だといえます。

しかし、Twitterの情報には公式な組織や人から発信されるものもあれば、ひとりひとりのユーザーが自分の思うところをつぶやいたもの、ロボットが自動的にはき出したものなどが混在していています。

そして、残念なことに、そのなかには悪意を持ったデマやウソ、不正確な情報も含まれています。

2011年の東日本大震災において、Twitterが被災地支援に大いに役立った反面、デマやウソ情報も数多くTwitterに出回りました。

また、まだ被害の記憶が生々しい2016年の熊本地震においては、Twitterでデマのツイートをした神奈川の男性が偽計業務妨害で逮捕される事態となっています。もちろん、Twitterは数多くの人が利用していますので、デマを打ち消す情報も発信されます。

総務省の「情報通信白書 平成23年版」※2では次のように報告されています。

今回の震災においては、Twitterの課題の一つとして、Twitterを通じて様々なデマ情報が広がったことが指摘されている。(中略)
「有害物質の雨」という誤った情報について、関連キーワードの出現推移を調査した。(中略)
3月12日の午後に、コスモ石油という言葉を含むツイートが再び急増しているが、この段階ではその多くは「デマ」という否定語とともにツイートされており、約1日でTwitter上でのデマの打ち消しが行われたことが推察される。

情報通信白書 平成23年度版
第1部 東日本大震災における情報通信の状況
第4節 情報通信が果たした役割と課題より

けれども、例にあげた震災のような緊急事態のときに起こる「情報爆発」のなかで、デマだけを目にすることもあるでしょう。日常生活においても、ツイートの数の多さが目くらましとなり、いかにも本当っぽいウソ情報を信じてしまうことだってあるかもしれません。

Twitterで情報収集するということは、得られた情報を自分で検分し、正しい情報を取捨選択することとセットだということを、保護者のみなさんは折にふれてお子さんに伝えてあげてほしいと思います。

※1
「若年層スマホユーザーは日常的にSNSで情報収集 ~ニールセン、SNSの最新利用動向を発表~」
(ニールセン株式会社 2016年8月)

※2
「平成23年版 情報通信白書」 総務省

 
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渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)

渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)

渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)

株式会社コドモット代表取締役社長。
NTT在籍時代の2001年、子ども向けポータルサイト「キッズgoo」を立ち上げ、同サイトでデジタルコンテンツグランプリ・エデュテイメント賞受賞。独立後は小学生向けのコンテンツを中心に、企業の子ども向けWebサイトや公共団体の子ども向けツールなどの企画制作を数多く手がける。一男一女の母。

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