航空便を利用するお客さんに対し、搭乗手続などのサービスをおこなうのが仕事。空港内での各航空会社の顔とも言える職業だ。
こんな人にピッタリ!
さまざまな国の人と言葉を交わすことになるので、高い語学力やマナーが求められる。高齢者から子どもまで年齢に関係なく人と接するのが好きな人。臨機応変に対応できる判断力や行動力、注意力も必要だ。
どんな仕事?
航空便利用者が空港でスムーズに乗り降りできるサービスを提供
空港で飛行機を利用する人たちを接客するのがグランドスタッフだ。仕事内容は大きく分けて4つある。
①航空券やパスポートの日付や名前、搭乗便をチェックして、搭乗券を発行するカウンター業務。
②空港で航空券を購入する人に対する発券業務。
③ゲートから搭乗までの案内・誘導を行うゲート業務。
④飛行機を乗り継いで目的地を目指す接続便の利用者がスムーズに乗り換えができるよう案内・誘導するトランジット業務。
その他、欠航や出発時刻の遅れの際のクレーム処理、ゲートでのアナウンス業務も行う。
これがポイント!
航空会社以外にも空港内で働くための就職先はある
グランドスタッフになるには、各航空会社の採用試験に合格することが早道。ただ、近年は航空会社がグランドスタッフの業務を、関連企業や専門会社(旅客ハンドリング会社)に業務委託するケースも増えているので、そうした会社に就職する方法もある。また、空港サービス関係の人材派遣会社に登録し、各空港に派遣されるケースも増えている。
英語力は必要不可欠
航空会社の採用には、大学院、大学、短大、専門学校卒業を応募資格とするところがほとんどなので、高校卒業後は進学をめざそう。試験は筆記試験や一般面接のほか、重要視されるのが語学力だ。特に英語のスキルは絶対で、英語検定2級以上かTOEIC550点以上は必要とされる。さまざまな国のお客さんにていねいなサービスを提供するためにも、英語はしっかり勉強しておこう。
将来はこうなる
グランドスタッフの業務はより厳選されたものへ
さまざまな分野でIT化が進んでいるが、空港業務でもその傾向がみられる。スマホで航空券の予約ができるようになったり、自動チェックイン機を通って搭乗できるようになるなど、グランドスタッフも一部の役割は機械に任せ、より厳選された業務を行うことになる。グランドスタッフの人数自体は減っていくだろう。ただ航空機を利用する客は増加が見込まれ、航空会社間のサービス競争は激しくなると予想される。ライバル企業との違いを出せるグランドスタッフは、事務的な仕事が減り、より高い接客スキルを必要とされる存在へと、仕事内容が変わっていく可能性が高い。
データボックス
収入は?
所属する航空会社や関連企業、仕事の内容などでも異なるが、年収370~440万円ぐらい。
休暇は?
勤務時間はカウンター業務が開始される午前6時前後から、最終便が到着する深夜の午前0時頃まで。早番、中番、遅番といった形の交代制で、7~8時間労働が平均的。空港に休みはないので、休日はシフト制の場合が多い。
職場は?
なるためチャート
グランドスタッフの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!
役立つ資格
グランドスタッフの仕事につくために役立つ資格を紹介しているよ。
TOEFL(R)
TOEIC(R)
実用英語技能検定(英検(R))