ネクストGIGAスクールで必要とされるクラウドサービスとは?ー次世代型学校DXアプリを現役教員が実体験ー
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学校DXが進み、GIGAスクール構想で一人一台の端末を使用する環境が整ったいま、学校現場では児童生徒の学習や教員の校務を支援するサービスが必要とされています。多くの学校では既に導入済みですが、現場では様々な課題も見えてきました。
キングソフトは課題の解決に取り組み、『教育版クラウド型オフィスソフトとクラウド連絡サービス』の提供を開始。このたび、現役教員の生の声を聞くため、同サービスの体験会を実施しました。
体験会では、キングソフト マーケティング本部ブランドマネジメント部 部長の花田真仁氏による同サービスの解説に続いて、公立小学校、私立小学校からそれぞれ参加した現役教員の方々に実体験してもらいました。そこでは、率直な意見や感想、現場ならではの声を聞くことができました。
またキングソフトでは、学校関係者のみなさん向けに「”NextGIGA”で実現する教職員の働き方改革に役立つ校務DX」をテーマとした無料オンラインセミナーを2025年3月25日(火)に開催いたします。詳しくは、本記事最後のご案内をご覧ください。
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サービスの特徴とアンケートから見えてきた教育現場の課題
体験会の冒頭、キングソフトの花田氏から、ソフトの概要説明に加えて独自に公立学校教員101名から教育現場におけるPC・タブレットの導入実態調査の結果とともに解説されました。
キングソフトが提供する「Wonder Cloud Education」は大きくわけて、クラウド型オフィスソフト「WPS Cloud」と、チャットアプリの「WowTalk」の2つのサービスで構成されています。「WPS Cloud」では、文書作成、表計算、スライド作成のアプリを利用できます。いずれも、Microsoft Officeとの高い互換性を持つことが特徴。さらに、PDF編集機能とクラウドストレージサービスもあわせて利用することができます。
同社が実施した調査によると、約9割の教員がオフィスソフトの操作学習は児童生徒にとって重要であると考えています。これは「将来的に職場でも利用するなど、社会に出たときに必要とされる能力であると考えられるためです」と花田氏は語ります。
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スマートフォンやパソコンの利用が当たり前となり、保護者との連絡も紙からデジタルへの移行が進んでいます。「WowTalk」は、日常的に使うチャットアプリとほとんど同じ操作感で利用できるのが特徴。また掲示板を利用した情報共有も可能です。さらに、震災発生時などには、安否確認のメッセージを自動で送る機能も搭載。これらの機能を活用することで、保護者や家庭との細やかなコミュニケーションを実現できます。また、あらかじめ保護者からの質問(問い合わせ)が想定される事案については、生成AIを用いた自動回答する機能も利用できます。これにより、煩雑になりがちな校務の労力を大きく削減することができます。
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同社の調査では、学校における端末の導入状況に関する課題も見えています。多くの学校では「Chromebook」が導入されていますが、そもそも教員が「Chromebook」の操作に慣れていない傾向があること、さらには同端末ではオフラインでサービスを利用できなくなることが課題とされています。「WPS Cloud」は、現場の声から見えてきた課題解決として、アプリとしてダウンロードしてオフライン上でも利用することが可能です。
「学校現場では、Wi-Fiが弱いという課題もよく耳にします。そうした課題があった場合でも、ローカルでの作業が可能になります」と花田氏は説明します。
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体験会レポート①『PDFを編集できるのは魅力的。校務や教材作成を効率化できる』
A先生(公立小学校教諭)
教員になって19年目。学校では教務主任、3年生学級担任を務める。教務主任以前は、GIGAスクール推進主任としてICT活用の校内研修や環境づくりを一手に担い、専門の生活・総合・社会科の授業では、10年以上前から児童によるビデオ編集を駆使した探究学習に取り組んだり、デジタル教材化の推進を積極的に行っていた。
PDFを編集できなかった悩みが解決!
【A先生】いちばん魅力的だと感じたのは、PDFの編集機能です。学校でも自治体でも多くの資料がPDFで配布されます。資料を活用するために、ちょっとした編集をしたいことはよくあるのですが、いまの学校ではなかなか編集ソフトは導入してもらえないんです。
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【花田氏】編集ソフトはどうしても高額になるので、導入できないという学校は多いですよね。いったんプリントして紙にしてそれに手書きをして、再びスキャンするような非効率な作業をすることがあると聞きます。
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【A先生】「WPS Cloud」の編集機能では、文字や図を書き込んだり、画像を貼り付けたりもできるんですね。すごく有り難いです。児童たちも、授業で配布された資料に直接書き込んだり、関連する図版を貼ったりする使い方ができますね。
現場では「Microsoft Excel」の利用シーンは多く、同ソフトとの互換性が重要!
【A先生】「Excel」との互換性も気になりますね。行政から届く資料は「Excel」ファイルで届くことがよくあります。
【花田氏】表計算ソフト「WPS Spreadsheets」には、「Excel」との互換性が高い特徴があります。ほぼレイアウトを崩さずに再現できますし、基本的な関数は網羅されています。操作も戸惑うことなく利用していただけると思います。
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【A先生】これまで「Microsoft Office」で作ってきたファイルが数多くあるので、それらを掘り起こして新しいファイルを作るっていうことをやっています。このファイルがそのまま扱えるのは大前提ですよね。
シングルサインオンで全機能が使えるメリット!
【A先生】いま、校務でもさまざまなアプリを使用していますが、個別にパスワード管理しなければならないという問題もあります。シングルサインオンで全部のツールが使えるのは便利ですね。教員は慌ただしいので、パスワードを1つ打ったらすぐにすべて使えるというのは本当に便利です。
【花田氏】「WPS Cloud」と「WowTalk」はシングルサインオンで使えるので、「Wowtalk」のトークルームに「WPS Cloud」で作成した文書の共有URLを貼り付けた場合でも、アプリの切り替えを意識することなくファイルを開くことができます。一方で、「WowTalk」での連絡先は先生から保護者への一方通行のみにして、保護者から先生へは連絡をさせないなど、使用用途にあわせて設定することができたりもします。
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【A先生】そこは、利用する自治体側などで運用方針を選択していくことができるんですね。
保護者連絡を電子化するメリット/デメリット
【A先生】学校現場では、保護者への連絡の電子化も進んでいますし、それを望む保護者も多いのですが、一方で、教員の体感として紙で配布していたときより読まれている率は下がっていると感じています。ファイルを開いて読んだのかを確認できる仕組みがあればいいですね。
【花田氏】チャットのトークルームでは既読したメンバーを確認することができますが、お知らせの共有機能にはいまのところその機能はないです。ただ、例えば「いいね」を押してもらって、既読確認するような運用の仕方をしていただければ現在も代替可能です。また、アプリ起動時に管理者からの重要なお知らせを優先的に表示させる「優先確認通知機能」も提供を開始しました。この機能では、送られたお知らせを既読するまで、チャットなどの他の機能を使用することができませんので、重要なお知らせをより確実に届けることができます。
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【A先生】学校の先生方の評価って、これまでのアナログでできていたことができないと、「それ見ろ!」って言われることが多いんです。連絡が読まれていないのでは? の疑念に対して、フィードバックが取れれば、デジタルのメリットを言えそうです。
今後はイラスト素材もあるといい!
【花田氏】その他に、使ってみてご要望などありますか?
【A先生】イラスト素材が豊富に搭載されているとうれしいですね。教材や学校便りの作成で、フリー素材を使う教員は多くいます。しかし、著作権フリーだと思っていたら違っていたという事故のニュースもよく聞きます。先生が使う親しみやすいイラストや、子どもが表現のために使いやすいイラスト素材がたくさん搭載されるといいですね。
【花田氏】現状のご用意はないんですが、後から追加することも可能なので、これから検討していきたいですね。
体験会レポート②『生成AIを活用したチャットが便利そう。校務の負担軽減につながる』
長谷川洋 教頭(聖徳大学附属小学校)
一般企業勤務を経て、聖徳大学附属小学校で教員となり今年4月で28年目を迎える。同校にて教頭・広報部主任・図画工作科専科を務める。図画工作科の授業では、シンキングツールでアイデアを考えさせたり、作品の写真を撮影して提出させたりしている。広報部としては、日々学校の様子を撮影し、学校ホームページやFacebookに投稿して情報を発信している。
吉田郁夫 先生(聖徳大学附属小学校)
公立小学校で6年間勤務したのち、聖徳大学附属小学校にて教鞭を執って今年4月で33年目を迎える。現在は、3年学年の主任。国語・算数・社会科・体育の授業では、「ロイロノート」を活用。家庭学習の「音読」動画を各家庭から送信してもらったり、体育ではiPadで動画を撮影し、子どもたちの振り返りなどに活用している。
生成AIチャットによる自動対応は便利!
【吉田先生】生成AIチャットは便利ですね。保護者から寄せられる問い合わせなどの対応で頻繁にあるような質問に自動で答えてもらえるわけですね。
【長谷川先生】便利だけど、生成AIに覚えさせるのは大変かなと思うのですが、それはしかたないのかな……。
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【花田氏】例えば、入学時に制服についてのご案内のような資料を配布されると思います。こうした資料の基になっているWordファイルをそのまま読み込ませるだけで、学習させることができます。テキストデータさえあれば、そんなに負担はかからないと思います。
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【長谷川先生】本校では、各学年が学年便りを出していまして、そこに月間の予定や連絡事項を記載しています。このテキストデータをそのまま生成AIに読ませておけば、問い合わせに自動対応することができるということですね。これなら余計な業務も増えることなく使いやすそうですね。
安否確認機能はアプリに通知表示される!
【花田氏】安否確認機能は、気象庁の速報に紐づいてます。震度5以上の地震が起きた時には、自動でメッセージが送信されます。災害時に生徒たちの安否を確認するのに非常に便利だと考えてます。いかがでしょうか?
【長谷川先生】なるほどいいですね。保護者のスマホに安否確認メッセージが届くと、通知マークが表示されたりするのでしょうか?
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【花田氏】アプリのアイコンのところに通知が表示されます。
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【長谷川】いま学校から保護者への通知で使っているしくみは、いったん開かないと届いていることを確認できないので、そこは便利ですね。
チャットをグループ管理できる設定のきめ細かさも安心!
【花田氏】チャットツールには、パーティション機能があります。これは我々の特許技術でして、例えば、保護者同士がチャットツールを使ってやり取りできるようにした場合、良好なコミュニケーションになればよいのですが、トラブルが起こる場合もあったりします。そこで、連絡可能なのはクラス内に限るとか、個別の連絡はとれないようにするなど、メッセージのやり取りができる範囲を区切ることができるようにしています。
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【吉田先生】いま本校が使っている連絡ツールも、保護者が互いの連絡先を交換すればやり取りできる可能性がありますね。
【長谷川先生】保護者同士も、教員同士でも1対1のやり取りはトラブルが起こりかねないですね。
【花田氏】我々の会社の中でも、1対1のやり取りはなるべく避けて、部下とのやり取りも基本的にグループの部署チャット内でおこなうように心がけてます。
【長谷川先生】いま使ってるツールでは、管理職用のグループがありますが、そこに送るつもりで、うっかり全体に送ってしまったら怖いなと思うことがあります。
【花田氏】パーティション機能を使えば、そこは明確に、安全に切り分けることができますよ。
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【吉田先生】いま学校では、児童の出欠連絡も電子化しています。ただ、連絡の履歴を管理する仕組みが課題となっています。
【花田氏】出欠連絡の機能は、現状我々のサービスにはないのですが、チャット機能を活用して管理できるような仕組みは作れそうですね。今後に向けて検討してみます。貴重なご意見ありがとうございます。
サービスを一元化できる可能性に大きなメリットを感じる
【長谷川先生】いま学校では、クラウドサービスも導入しつつ、個人情報はまだ専用のサーバーに入っていたりします。また、学習に使うアプリ、連絡に使うツールなども複数に分かれていますね。そこの保守管理は手間がかかるし、個別に費用もかかっているところに課題を感じていたりします。
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【花田氏】我々のサービスを使うと、そこは一元化できますし、1人あたりの費用も安価なので、かなり貢献できるのではないかと思います。サーバーも国内にあるので、セキュリティ面でも堅牢です。
教育版クラウド型オフィスとクラウド連絡サービス「Wonder Cloud Education」
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キングソフトの「Wonder Cloud Education」は、先生同士や学校と家庭をシームレスに繋ぐことができるサービスです。クラウド型オフィスソフト「WPS Cloud」と、チャットコミュニケーションの「WowTalk」の2つのサービスで構成されています。校内業務のDX化や子どもたちの新たな学びを支援する次世代のクラウド型ソリューションです。
「Wonder Cloud Education」についてくわしく見る
無料オンラインセミナー『いま教育現場に求められるデジタル意識改革』を3月25日(火)に開催!
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日本IBM大和研究所を経て、教員に転身。三重県の県立高校や大阪府の私立大学、兵庫県神戸市の市立高校など、さまざまな環境で情報科学や学問の面白さを伝え、現在は、情報処理学会の初等中等教育委員会副委員長も務める。
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工学院大学附属中学校・高等学校の校長で、令和6年度に視聴覚教育・情報教育功労者として文部科学省より表彰され、情報処理学会の初等中等教育委員会副委員長も務める中野 由章 校長を特別講師に迎え「いま教育現場に求められるデジタル意識改革」についての講演予定です。
開催日時:2025年3月25日(火) 15:00~17:00
開催形式:Webセミナー(オンライン)/Zoomウェビナー
参加費 :無料