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小・中学生向けSDGs学習書の決定版が発売! 調べ学習の参考書や学級文庫にもおすすめ

小・中学生向けSDGs学習書の決定版が発売! 調べ学習の参考書や学級文庫にもおすすめ

学研キッズネットで好評連載中のまんが「地球防衛隊SDGs」から生まれたSDGs学習書『まんがとクイズでよくわかる!なるほど「SDGs」』が新発売。児童・生徒のSDGsに対する興味関心を高めつつ、SDGsの基本をマルっと学べるSDGs関連学習にぴったりな1冊になっています。ここでは、監修を務めたSDGsの伝道師こと開発社会学の佐藤寛さんに、小・中学校でSDGs学習を行う際のポイントや本書の活用法を教えてもらいました。

【書籍紹介】まんがとクイズでよくわかる!なるほど「SDGs」

まんが:奈良裕己/執筆:塚田智恵美/監修:佐藤寛 1540円(税込)

[ポイント①]日常に潜むSDGsの課題をまんがで発見!

SDGsの目標番号ごとに導入まんがを用意。まんがに描かれた小学生の主人公たちの日常に潜むSDGsの課題は何かを考えるなかで、その課題を自分事として捉えることができます。まんがのあとの解説ページでは、さまざまなデータや事例を示しながら、どこに課題があったのかや関連するSDGsの目標をわかりやすく解説します。

[ポイント②]おどろきあるクイズで子どもの興味関心を高める!

全51問(各目標3問)のクイズを収録。大人も答えられないようなクイズの数々は、子どもたちの「なぜ?」「どうして?」といった探究心をくすぐります。解答・解説ページでは、クイズの答えとともに課題の本質や課題解決に向けて行われてる取り組みなどを紹介し、学習をサポートします。

[ポイント③]探究学習や調べ学習にぴったりなテーマを用意!

巻末特集ではSDGsを研究し、学びをもっと深めるためのテーマを紹介。「調べ学習」「実験」「工作」「観察」の4つを収録しています。探究学習や調べ学習でも活用いただけます。

まんがとクイズでよくわかる!なるほど「SDGs」購入はこちら(Amazon)

SDGs学習のポイントは?

ここからは、本書で監修を務めた佐藤寛さんに、SDGs学習についてうかがいました。

佐藤寛さん

佐藤寛さん

1981年東京大学文学部卒業。40年以上に渡り開発社会学者としてアジアやアフリカ、ラテンアメリカ、中東諸国を尋ね歩き、研究を続けている。SDGsの伝道師こと、さとかん先生として、学研キッズネットで連載中の『地球防衛隊SDGs』や『まんがとクイズでよくわかる!なるほどSDGs』(ワン・パブリッシング・刊)の監修にも携わっている。

ーーなぜいま、子どもたちがSDGsを学ぶことが大切なのでしょうか?

日本は第二次世界大戦後の復興、高度成長、バブル期を経て「飽食と贅沢の黄金時代」を達成しました。しかし現在「これまでの常識が通用しない」行き止まりにたどり着いています。地球環境も人類社会の不平等も「持続可能でない」レベルになってしまったからです。小学生の子どもたちが社会に出る頃にはSDGsの目標年である2030年を過ぎていますが、「我々の世界を変革する」というSDGsの目標は達成されてはいないでしょう。私たちはそうすぐには変われないからです。しかし、私たちの生活スタイルも含めて「変革=変態(さなぎが蝶になるように)」できなければ、子どもたちの未来は閉ざされてしまいます。
未来を担う子どもたちが、「これまでのやり方」から脱皮するためには、なぜ今この世界が持続可能でないのかをきちんと理解し、一人一人の行動が世界を変えることにつながるのだという「夢」を持ち続けてもらわなければならず、そのためにはSDGsの背景と精神をしっかり学んでおく必要があるからです。(佐藤寛さん)

ーー学校でSDGs学習を行う際のポイントはありますか?

17のゴールの一つ一つを教えることは大切ですが、これらすべてがつながっていること(例えば格差是正と生物多様性の保全には共通の哲学があること)と、時にはゴール間の矛盾があること(例えばすべての人にエネルギーを供給することと、地球上の資源を節約することの矛盾や、快適な生活と海洋プラスチック問題は両立しないことなど)について、子どもたちに考えてもらうことも大切です。
そしてSDGsは「地球上の遠い誰かとの約束」と「未来の人たちとの約束」という二つの約束(※)が出発点だという原点に、常に立ち戻ることが大切です。(佐藤寛さん)
※「二つの約束」については、学研キッズネットで連載中のまんが「地球防衛隊SDGs 第51話」でくわしく紹介しています

ーー今回発売された『まんがとクイズでよくわかる!なるほど「SDGs」』のおすすめの活用法はありますか?

本書の各章のまんがとクイズはとてもよく考えられているので、まずはこれを踏まえたうえで、子どもたちにもそれぞれのゴールの「クイズ」の問いをつくってもらうのも楽しいかもしれません。高学年であれば、クイズをつくる過程でいろいろなことを調べる契機になるでしょうし、低学年は自分たちの日常をゴールと結びつける(例:どうして給食を残してはいけないの?)と同時に、子どもたちなりのロジックと想像力を膨らませるきっかけになるでしょう。(佐藤寛さん)

学研キッズネットでも好評連載中!

学研キッズネットのSDGs特集ページでは、楽しくSDGsを学べるまんが「地球防衛隊SDGs」と、その「解説編」を好評連載中! ほかにも、企業や団体の取り組み事例を紹介する「取り組み編」や、全国のみんなが投稿してくれたクイズやまんが作品を掲載する「おおさかATCグリーンエコプラザ編」も新たに公開。書籍『まんがとクイズでよくわかる!なるほど「SDGs」』とあわせて、ぜひ学校の授業や家庭学習にお役立てください。

★地球防衛隊SDGsのくわしい紹介や学校での活用アイデアなどはこちらの記事をご覧ください★

学研キッズネットのSDGs特集ページはこちら

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