どうしてひなまつりがあるの、なぜおひなさまをかざるの

どうしてひなまつりがあるの、なぜおひなさまをかざるの

人形(にんぎょう)というのは、昔(むかし)の人(ひと)たちにとっては特別(とくべつ)な意味(いみ)をもっていました。人形(にんぎょう)は、人間(にんげん)のかわりにけがをしてくれるものであったり、人間(にんげん)の悪(わる)い行(おこな)いに対(たい)する責任(せきにん)をかわりにとってくれる、といった人間(にんげん)の身(み)がわりのような存在(そんざい)であると考(かんが)えられていたのです。

今(いま)ではこんな考(かんが)えかたはほとんどありません。しかし、今(いま)から1000年(ねん)以上(いじょう)も前(まえ)の日本(にほん)では、これはかなり一般的(いっぱんてき)な考(かんが)え方(かた)だったのです。
昔(むかし)は、人形(にんぎょう)で体(からだ)をこすり、人間(にんげん)の悪(わる)い心(こころ)や病気(びょうき)をすべて人形(にんぎょう)にうつして、その人(にん)形(ぎょう)を川(かわ)に流(なが)すといったことがよく行(おこな)われていました。そうすることによって、人間(にんげん)は、悪(わる)い考(かんが)えがなくなり、病気(びょうき)にもならずにすむと信(しん)じられていたのです。これは昔(むかし)の人(ひと)のおまじないのようなものだったのです。
この人形(にんぎょう)を川(かわ)に流(なが)すというおまじないは、昔(むかし)から長(なが)い間(あいだ)、続(つづ)けられたことでした。その後(あと)、どういうわけかこの人形(にんぎょう)を、川(かわ)に流(なが)さずに部屋(へや)にかざっておくようになったのです。これがひな人形(にんぎょう)のはじまりであるといわれています。
また、この人形(にんぎょう)を部屋(へや)にかざる日(ひ)が3月(がつ)3日(にち)であるのは、中国(ちゅうごく)の習慣(しゅうかん)がまじったためのようです。中国(ちゅうごく)には昔(むかし)から3月(がつ)3日(にち)におそなえをするといった行事(ぎょうじ)がありました。それが日本(にほん)に伝(つた)わり、次第(しだい)にそれが人形(にんぎょう)を部屋(へや)にかざる行事(ぎょうじ)といっしょになっていったと考(かんが)えられています。
したがって、今(いま)から500年(ねん)ほど前(まえ)には、だいたい現在(げんざい)のひなまつりににたものが行(おこな)われていました。その後(あと)、江戸時代(えどじだい)になって、現在(げんざい)のようなひな人形(にんぎょう)の形(かたち)ができてきたといわれています。
ひなまつりも、調(しら)べてみると1000年(ねん)も昔(むかし)にさかのぼる行事(ぎょうじ)であることがわかります。ひなまつりだけではなく、お正月(しょうがつ)の行事(ぎょうじ)や節分(せつぶん)の豆(まめ)まきも、古(ふる)い時代(じだい)の習慣(しゅうかん)が今(いま)も残(のこ)っているものなのです。これらを調(しら)べてみると案外(あんがい)おもしろいかもしれませんよ。

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