PCBって、何ですか？

ところが1968年(ねん)、PCBの混(ま)じっていた油(あぶら)を食(た)べた人(ひと)たちが、ひどい中毒(ちゅうどく)にかかった。これは「カネミ油症(ゆしょう)事件(じけん)」という大(だい)事件(じけん)だったんだけど、これをきっかけにして、とても強(つよ)い毒(どく)であることがわかった。しかもPCBは分解(ぶんかい)しにくいので、長(なが)い間(あいだ)強(つよ)い毒(どく)でありつづける。そのため日本(にほん)では1972年(ねん)に、PCBを作(つく)ってはいけないことになった。けれどもすでに出(で)まわっている電気(でんき)製品(せいひん)などに使(つか)われたPCBは、集(あつ)めるのがかんたんではない。違法(いほう)に捨(す)てられることで、土(つち)や水(みず)の汚染(おせん)なども心配(しんぱい)されている。