学校の「クラス替え」賛成が6割!子どもたちや保護者の体験談、専門家の意見を紹介【GKNオピニオン】

学年が上がるごとに、毎年おこなわれるクラス替え。子どもたちが気になるのは、誰と同じになって誰と離れるか。担任の先生は誰になるのか……学校のクラス替え制度について、みなさんはどう感じているでしょうか?
そこで、キッズネットでは、学校のクラス替え制度についてアンケート調査を実施。集まった88件の回答から(小学生62名、中学生8名、高校生4名、保護者13名、それ以外1名)、それぞれの理由や想いなどを見ていきましょう。
1年に1回?それとも2回? 学校のクラス替えってどんな風におこなわれているの?【みんなの声】
アンケート調査の回答で最も多かったのが、クラス替えがどのようにおこなわれているのか気になるという声です。
教育評論家の親野智可等先生によると、先生たちが一番配慮をするのは子ども同士の人間関係とのこと。
「過去にいじめた・いじめられたなどの関係がある子同士は極力同じクラスにしないよう配慮しています。親同士の人間関係も同様に、過去にもめた場合などは配慮するケースもあります。
また、発達特性がある、または支援が必要といった子が同じクラスに集中しないように配慮したり、成績、リーダーシップ、スポーツが得意といった子どもたちの特性なども考慮します。
音楽会でクラス単位で演奏する機会がある学校では、ピアノが弾ける子も考慮しながら編成をおこないます」(親野先生)
子どもたちの声を拾っていくと、「あたらしいお友だちが増えるからうれしい」というクラス替えに対してポジティブな声がある一方で、「仲のいいお友だちと離れたくない」「クラス替えに期待をしていない」などのリアルな声も多く見受けられました。
クラス替えの頻度は、1年に1回、2年に1回おこなわれるほか、学校によっては児童数が少なく2クラスしかないので、クラス替えがあってもクラスメイトがそこまで変わらないという意見もありました。私立の中学校や高校ではクラス替えがない場合もあるようです。
学校のクラス替えって必要?子どもたちや保護者の意見を深堀り
今回の調査では、賛成が61%、反対が20%、どちらでもないが18%の結果になりました。

理由については、子どもたちを見守る保護者と学校に通っている子どもたちとで意見が分かれました。
保護者の回答は賛成が100%という結果に対して、子どもたちの回答からは、現状のクラスの人間関係や、過去のクラス替えの経験によるさまざまな想いが見受けられます。

賛成意見の理由
「いろんな人と仲良くなれるから。ワクワクするから」(小学生)
「お友だちみんなと同じクラスになれるかもしれないから」(小学生)
「たくさんの人と接するなかで、さまざまな体験ができると思うから」(中学生)
「人間関係、交友関係の幅を広げられるから。コミュニケーション能力を身につけるためにも必要だと感じている」(高校生)
「あらたなお友だちに出会える機会が増えるので賛成。苦手な子と離れるチャンスでもあると感じています」(保護者)
「さまざまな子どもたち、先生方と触れ合うことができる。インクルーシブな目線では小学生がいいタイミングな気がしています」(保護者)
「一緒に過ごすお友だちが変わっても自分の居場所をつくっていくという練習を、まだ柔軟にお友だちがつくれる年代のうちに体験してほしいから」(保護者)
反対意見の理由
「仲のいいお友だちと違うクラスになってしまうから」(小学生)
「ずっといっしょにいたいようなクラスのときは、学年が上がっても同じがいいなと思うから」(小学生)
「仲のいいお友だちとクラスが離れると、いっしょに過ごす時間が減って仲が良くなくなってしまうから」(小学生)
「お友だちとクラスを離れるのが嫌だから」(中学生)
「1年では関わる期間が短く、上辺だけのお友だちしかつくれないから」(高校生)
どちらでもないの理由
「うれしいなと思うクラスのときはクラス替えをしたくないけど、嫌だなと思うクラスのときはすぐにクラス替えをしたいです」(小学生)
「先生が決めているから平等だと思う」(小学生)
「仲良しのお友だちと離れるのは嫌だけど、嫌いな人と離れれたらうれしいから。自分の学年は1クラスしかないから、ほとんど経験がありません」(小学生)
「とくに気にしていない」(小学生)
「いいところと悪いところがあるから」(高校生)
専門家の意見は……

「経験が少なく視野が狭い子どもたちにとって、お友だちや先生との人間関係がうまくいかないなかの1年はとてもつらく苦しく、逃げ場がありません。
流動的な人間関係であれば、そうした息苦しさが軽減されますし、いろいろな子とつき合うことで多様な価値観に触れることができます。
クラス替えを通して自分のキャラの演出をさまざまに工夫できるといった経験が積めるのもいいですね。
毎年始業式の際に、教頭先生などが『5年1組○○先生』というように発表していくと、子どもたちから『やった~!』などの歓迎の声や、『ええ~!』などの失望の声が上がったりします。
低学年から発表していき、だんだんと子どもたちの反応が大きくなっていくのは、高学年の子どもたちの方が、どの先生がどんな先生かよく知っているからです」(親野先生)
こんなクラス替えだったらいいな。みんなの希望を叶えるアイデアは?
アンケートでは理想のクラス替えについても調査しました。クラスメイトだけではなく担任の先生も選びたいという指名制度はユニークなアイデアかもしれません。
ほかにも、学校側だけではなく、子どもたちも参加してクラス替えをしたいという意見や、クラス以外の子どもたちと関われるしくみづくりなど、さまざまなアイデアが集まりました。
「仲の良いお友だちと別れるのはつらいから、アンケートを取ってなるべく希望通りになるようにしてほしい」(小学生)
「子どもたちも意見を言える(聞いてもらえる)クラス替え」(小学生)
「クラスに1人か2人、同じクラスにできる人を選べる制度」(小学生)
「小学生の頃から、それぞれの興味に応じて授業ごとにクラスを分ける」(小学生)
「先生たちだけで決めるのではなく、生徒の意見を尊重してほしいです。担任の先生を多数決で決めたいです」(小学生)
「クラス替えの前に、こうだったらいいなというアイデアを出し合って、よいのがあればその方法でクラス替えをすることを検討する」(中学生)
「3年間同じクラスだと、もっと仲良くなれると思う」(中学生)
「クラスで相談して先生を指名できるとおもしろいかも」(保護者)
「地方では少子高齢化の為複数学級を維持できないところも増えてきました。オンラインや期間を決めて様々な子どもと交流が持てるようになれるといいと思います」(保護者)
次回のテーマは『学校給食』、みんなの意見を募集中です!
GKNオピニオンでは、毎回テーマを設定してアンケート調査をおこない、みなさんからいただいた回答をもとに、結果を記事にまとめてご紹介しています。
子ども、保護者、先生などの教育関係者、それぞれどのような意見が出るのでしょうか。違いがあるのかどうかという点も、記事の見所のひとつ。
また、みなさんからの企画提案も大歓迎です!! 学校生活について気になるテーマがあれば、今回のご意見とあわせて教えてください。
ご協力いただいた方の中から、抽選で10名様に500円分のデジタル版図書カードをプレゼントします! 応募の締め切りは1月31日(土)です。
ぜひ、気軽に参加してみてくださいね。
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アンケート調査概要/期間:2025年4月10日~7月10日 人数:88回答
アンケート調査/キッズネット編集部 文/石橋沙織(キッズネット) デザイン/曽矢裕子










