※この自由研究ではサランラップ®を使うよ。おうちの人といっしょに使ってね。
実験 ①いろいろな食品 をサランラップ®で包 んでみよう
カレーやキムチ、レモンなど、いろいろな食べ物を器に入れてサランラップ®をかぶせ、ニオイがどうなるかを調べる。二重、三重にするとどうなるかも試してみよう。
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ニオイの調 べ方
どのくらいはなれるまでニオイを感じるかをたしかめよう。さらに、時間が経つとどう変化するのかも実験してみよう。
ニオイの感じ方は人それぞれだから、おうちの人や友だちといっしょに実験してみてもいいね。
※苦手なニオイの食品では絶対に実験を行わないこと
※時間による変化を観察するときは、いたみやすい食品は長い時間放置せず、毎回冷蔵庫にしまうようにしよう
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実験 ②かぶせるものを変 えて比 べよう
実験①と同じ食べ物に、サランラップ®以外のものをかぶせてニオイを感じるか実験してみよう。たとえば、キッチンペーパーやアルミホイル、ごみぶくろなどが考えられるね。
また、食品用ラップにも原料などによっていろいろな種類があるんだ。サランラップ®(ポリ塩化ビニリデン製)とはちがう原料を使っている食品用ラップ(たとえばポリエチレン製など)と比べてもいいね。
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どうしてサランラップ®はニオイをほとんど通 さないの?
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ニオイの正体は、実はとっても小さな「つぶ」なんだ。このニオイのつぶが鼻に届くことで人間はニオイを感じている。
サランラップ®はとてもうすくて透明で柔らかいけれど、素材のつぶがぎゅっと集まってできているから、ニオイのつぶが外ににげにくい。
だからサランラップ®できっちりおおうと、ニオイをほとんど通さないんだね。
発展 :サランラップ®のニオイバリア性 の高 さは災害時 にも役立 つ!
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サランラップ®のニオイバリア性の高さは、ふだんの生活だけでなく、“もしものとき”にも役立つんだ。
たとえば、災害が起こると、停電で冷蔵庫が使えなくなって食品がくさってしまうことがある。ごみ収集車がなかなかこられないから、生ごみや使い終わったおむつなどのニオイも気になる。
そんなとき、サランラップ®でニオイが気になるごみを包めば、ニオイをおさえてくれるんだ。何枚か貼り合わせれば、大きなサイズのごみにも使えるよ。
くわしくは、「#家でも防災訓練してますか もしものときのサランラップ®活用術」で調べてみてね。
<サランラップ®のひみつ>
サランラップ®は、お皿にぴたりと貼りついて食品を新鮮なまま保存できる食品用ラップ。とてもうすいフィルムなのにハリ・コシがあってじょうぶだから、上でしょうかいしているように“もしものとき”にも役立つんだね。
サランラップ®には食品を保存するために高いバリア性が備わっている。今回の実験でたしかめたニオイバリア性の高さもその1つ。ほかにも、水分がにげにくいから食品がかんそうするのを防ぐことができたり、酸素を通しにくく食品の酸化を防いだりするよ。
まとめ
サランラップ®はニオイバリア性が高く、さまざまな食べ物のニオイをもらさないようにすることができる。ほかのものと比べても、サランラップ®のニオイバリア性は優れている。これは災害時などでも活躍する。
<まとめ方 の例 >
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監修
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秀明大学教授
大山光晴
高等学校の物理教諭、千葉県教育委員会指導主事、千葉県立長生高等学校校長などを経て、現在、秀明大学学校教師学部教授として「理数探究」や「総合的な学習の時間」の指導方法について講義・演習を担当している。科学実験教室やテレビの実験番組などへの出演も多数。
イラスト/イワミ*カイ