工場見学で自由研究
トレーの
リサイクル工場を見学
1. 使用ずみトレーが工場に運ばれてくる
スーパーなどで回収(かいしゅう)されたトレーが、配達したトラックの帰り便に乗せられて工場に運ばれてくる。運びこまれたトレーは、保管(ほかん)スペースに山のようにつまれるよ。
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回収されたトレーはどんなじょうたいかな?
2. 人の手でトレーを選別する
1つのラインに数名のスタッフがついて、流れてくるトレーから再生できないトレーを取りのぞき、白トレーとがらトレーにわけるんだ。白と黒の2つの原料にもどすためだ。選別はリサイクルの中で、一番大事で手間のかかる作業なんだよ。
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再生できないトレーはどんなトレーかな?
3. 風力でごみを取りのぞき、トレーをくだく
トレーを下から風でふき上げて、手選別では取りのぞきにくい、ちいさなごみをとる。その後、歯車でまきこみ、トレーをくだく。
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くだいたトレーはどこへ行くのかな? 機械につながっている管を目でたどってみよう。
4. くだいたトレーを水であらう
トレーを常温の水で7~8分あらいながす。つつ型をした機械の中は、まるでせんたく機のようにぐるぐる回転しているよ。
5. 熱水+せんざいでさらにあらう
さらに、60℃の熱水とアルカリせんざいで、トレーのよごれを取る。食品を入れるせいけつなトレーを作るために大切な作業なんだ。
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なぜ60℃の熱水であらうのかな?
6. せんざいをすすいで水を切る
せんざいを水であらいながし、トレーにぎゅっと力を加えて、トレーにふくまれる水分を取りのぞく。
7. さらに細かくトレーをくだく
トレーを高温でとかしやすくするために、さらに機械で細かくするよ。
8. トレーをとかし、ペレットにする
トレーを200~250℃でとかし、機械の中で細くのばす。それを細かく切って、ペレットとよばれるつぶにする。
9. リサイクル原料の完成
トレーを作るためのリサイクル原料「ペレット」のできあがり! ペレットは大きな袋に入れられて、工場内に山づみにされる。中部リサイクル工場で見られるのはここまでだ。
10. トレー生産工場でトレーに変身
別の場所にあるトレー生産工場にペレットをトラックで運び、トレーに加工するよ。エフピコのリサイクルトレーは、表とうらに新品のフィルムをはっているから、えいせい面でも安心なんだ。これでトレーの完成だ!
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がらトレーはトレーではなく、トレーとは別のプラスチック製品(せいひん)などにリサイクルされているよ。ほかにどんなものが作られているのかな?
ほかの食品容器もリサイクル
とうめい容器
白トレーと同じく、人の手でリサイクルできるとうめい容器を選別するよ。じつは、とうめい容器の素材にはたくさん種類がある。人の目ではなく、光をあてて素材識別して、選別されていくようすはおもしろいよ! とうめい容器のうち、PETボトルと発ぽうスチロール食品トレーと同じ素材のものを、工場内で原料(ペレット)にもどすんだ。
PETボトル
再生できないPETボトルや金ぞくを取りのぞき、キャップとラベルをはずしたら、あらって素材にしみこんだ不純物を取りのぞくよ。そして、リサイクルしやすいように、細かくきざむんだ。
ココをチェック!
- トレーの工場とどんなところがちがうかな?
- エフピコの工場で再生を行っていない素材の容器は、ほかのリサイクル業者に売るよ。よごれがひどくてリサイクルできない容器はどうなるのかな?