「地球防衛隊SDGs」第30・31話解説編「他人事じゃない! 日本の貧困問題」

「地球防衛隊SDGs」第30・31話解説編「他人事じゃない! 日本の貧困問題」

最近(さいきん)「SDGs」という言葉(ことば)をよく目(め)にするようになったよね。
学校(がっこう)で習(なら)った人(ひと)もいるはず。
ちょっとむずかしそうだけど、学習(がくしゅう)まんが「地球(ちきゅう)防衛(ぼうえい)隊(たい)SDGs」で楽(たの)しく学(まな)んじゃおう。

今回(こんかい)は、日本(にほん)でも起(お)きている貧困(ひんこん)や、子(こ)どもの貧困(ひんこん)問題(もんだい)について解説(かいせつ)するよ。

貧困(ひんこん)がテーマのまんが第(だい)30話(わ)・第(だい)31話(わ)はコチラ!

なかなか相談(そうだん)できない「子(こ)どもの貧困(ひんこん)」、支援(しえん)の手(て)が届(とど)きにくい実情(じつじょう)も

空(そら)

ねえ、スモール。
日本(にほん)の貧困(ひんこん)率(りつ)が高(たか)いって話(はなし)、ビックリしたよ。もし空(そら)が一人(ひとり)で暮(く)らしていて「1か月(げつ)に生活(せいかつ)するお金(かね)が足(た)りない」っていう状況(じょうきょう)になったら……、想像(そうぞう)するだけでこわくなっちゃう。ママたちにも頼(たよ)れなかったら、「今月(こんげつ)、家賃(やちん)や電気(でんき)代(だい)が払(はら)えないかも…」って心配(しんぱい)になったり、食事(しょくじ)にかけるお金(かね)を減(へ)らしたりしなきゃいけないよね。

スモール

そうだね。
ある国(くに)や地域(ちいき)の生活(せいかつ)水準(すいじゅん)のなかで比(くら)べて、大(だい)多数(たすう)よりも貧(まず)しい状態(じょうたい)にあることを「相対的(そうたいてき)貧困(ひんこん)」っていうんだ。日本(にほん)の水準(すいじゅん)で考(かんが)えてみると、一人暮(ひとりぐ)らしの場合(ばあい)では1か月(げつ)を約(やく)10万(まん)円(えん)以下(いか)で生活(せいかつ)している人(ひと)は「相対的(そうたいてき)貧困(ひんこん)」に陥(おちい)っていることになる。
日本(にほん)の場合(ばあい)は、6~7人(にん)に1人(ひとり)が、この「相対的(そうたいてき)貧困(ひんこん)」の状態(じょうたい)にあたる、ということだね(※)。

※出典(しゅってん):2019年(ねん)国民(こくみん)生活(せいかつ)基礎(きそ)調査(ちょうさ)の概況(がいきょう)(厚生労働省(こうせいろうどうしょう))

空(そら)

6~7人(にん)に1人(ひとり)か…。
日本(にほん)は、先進(せんしん)国(こく)のなかでは子(こ)どもの貧困(ひんこん)率(りつ)も高(たか)いんだよね…。
…あれ? そういえば「子(こ)どもの貧困(ひんこん)」ってどういうことだろう。家賃(やちん)とかは親(おや)が払(はら)うものなんだから、子(こ)どもは関係(かんけい)ないんじゃない?

スモール

「子(こ)どもは関係(かんけい)ない」ということはないよ。たとえば、働(はたら)く親(おや)のかわりに家事(かじ)をすべてやらなければいけない子(こ)どもや、お金(かね)がないから十分(じゅうぶん)に毎日(まいにち)の食事(しょくじ)がとれない子(こ)どももいる。高校生(こうこうせい)くらいになると、自分(じぶん)が家計(かけい)を支(ささ)えようと毎日(まいにち)アルバイトをしている子(こ)もいるんだよ。

空(そら)

えええっ、好(す)きなものを買(か)うんじゃなくて、自分(じぶん)や家族(かぞく)の生活(せいかつ)費(ひ)を稼(かせ)ぐためにアルバイトをする、ってこと?

スモール

そうだよ。また、貧困(ひんこん)の家庭(かてい)では、金銭的(きんせんてき)な理由(りゆう)で高校(こうこう)や大学(だいがく)への進学(しんがく)を断念(だんねん)する子(こ)どもも多(おお)いんだ。

空(そら)

ちょっとまって! 教育(きょういく)が受(う)けられないと貧困(ひんこん)につながってしまうこともあるんだよね。これじゃ負(ふ)のスパイラルが生(う)まれちゃうよ。。

まんが第(だい)22話(わ)より
スモール

いい気(き)づきだね! 親(おや)の貧困(ひんこん)が原因(げんいん)で、子(こ)どもに貧困(ひんこん)が連鎖(れんさ)してしまう危険性(きけんせい)もある。
もちろん、貧困(ひんこん)の原因(げんいん)はこれだけじゃないよ。たとえば災害(さいがい)や事故(じこ)、病気(びょうき)で親(おや)が亡(な)くなったり、何(なに)かの事情(じじょう)で働(はたら)けなくなったり離別(りべつ)したりすることは、誰(だれ)にでも起(お)こりうることだよね。でも、そういう出来事(できごと)がきっかけで、一気(いっき)に貧困(ひんこん)状態(じょうたい)に陥(おちい)ってしまう可能性(かのうせい)もあるんだ。

空(そら)

もし空(そら)のパパやママが働(はたら)けなくなって、貧困(ひんこん)状態(じょうたい)になってしまったら…。「なんで自分(じぶん)だけ、ご飯(はん)や欲(ほ)しいものをガマンしなきゃいけないの?」って思(おも)っちゃいそう。友達(ともだち)にも言(い)いにくいし、誰(だれ)にも相談(そうだん)できないかもしれない…。

スモール

そうだよね。だから子(こ)どもの貧困(ひんこん)は、学校(がっこう)の先生(せんせい)や近所(きんじょ)の人(ひと)がなかなか気(き)づかず、支援(しえん)の手(て)が届(とど)きにくい問題(もんだい)もあるんだ。

空(そら)

「貧困(ひんこん)は、他人事(たにんごと)じゃない」っていう意味(いみ)が、よくわかったよ。
難(むずか)しい問題(もんだい)だけど、誰(だれ)にでも起(お)こりうることだからこそ、みんなで助(たす)け合(あ)っていかなきゃいけないね!

まんが第32話はコチラ

構成(こうせい)・文(ぶん)/塚田(つかだ)智恵美(ちえみ)
イラスト/奈良(なら)裕己(ゆうき)

PAGETOP