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ハロウィーンオムライスとかぼちゃのスープ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第12回】

ハロウィーンオムライスとかぼちゃのスープ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第12回】

10月31日はハロウィーン。ここ数年、クリスマスと同じ、いやそれ以上に盛り上がるイベントになりました。日本では冬至にかぼちゃを食べ、冬を元気にすごせるよう願いをこめますが、ひと足早くハロウィーンでかぼちゃ料理を楽しみながら、かぜ予防をしてはいかがでしょうか。

10月31日はハロウィーン。ここ数年、クリスマスと同じ、いやそれ以上に盛り上がるイベントになりました。

もともとは古代ケルト人が秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事。かぼちゃをくりぬいて、ろうそくをともす「ジャックオーランタン」がおなじみのせいか、ハロウィーンの日には、かぼちゃを食べると思われているようですが、イメージだけで、そうではありません。むしろハロウィーンに欠かせない、ジャックオーランタンの顔やお化け、コウモリなどを模したりデコレーションして楽しむようです。

今回は子どもが大好きなオムライスに、ケチャップでデコレーションして楽しむレシピをです(写真のデコレーションは、絵が下手なわたしの作品。みなさんはもっと上手に描けると思います)。

オムライスの卵は、からだに必要な栄養素のほとんどを含む完全栄養食品。良質たんぱく質ですし、脂質に含まれるコリンは脳の活性化に不可欠。
また、からだが大きくなるとともにたくさん必要になる、血液中の赤血球に含まれる鉄源にもなります。口内炎やニキビ、吹き出物の予防・改善に働くビタミンB2も多く含まれます。

ちなみにかぼちゃの栄養ですが、緑黄色野菜なので、体内でビタミンAに変わり強い抗酸化作用があるβカロテンが豊富。いっしょにとることでおたがいの抗酸化作用を助けるビタミンC、Eも多く含まれます。βカロテンは油脂といっしょにとることで吸収率が高まるので、炒める、揚げる、ドレッシングで和えるなど調理法の工夫が必要です。

また、かぼちゃは野菜の中でも炭水化物が多く、そのうちの糖質はエネルギーになります。甘みがあるので、おやつにもとりいれやすいですね。

息子は、比較的男性が苦手とするかぼちゃが好きなので、わが家ではかぼちゃの煮物やかぼちゃのポタージュは作りおきで常備しています。肉じゃがのじゃがいもをかぼちゃにかえた「肉かぼちゃ」も定番です。

1cm角のさいの目に切って水にくぐらせラップで包み、レンジ加熱して蒸らし、ドレッシングで和えれば、簡単にかぼちゃサラダができ、お弁当のひと品になります。

日本では冬至にかぼちゃを食べ、冬を元気にすごせるよう願いをこめますが、ひと足早くハロウィーンでかぼちゃ料理を楽しみながら、かぜ予防をしてはいかがでしょうか。

ハロウィンオムライス

エネルギー:562kcal 塩分:1.7

《材料》(3人分)

ごはん 400g
合いびき肉 100g
玉ねぎ 1/4個
ピーマン 1個
にんじん 2cm
サラダ油 大さじ1
デミグラスソース 70g
ウスターソース 大さじ1
塩、こしょう 各少々
卵 3個
粉チーズ 大さじ3
バター 大さじ1
サラダ油 大さじ1
ケチャップ 適量

《作り方》

1)玉ねぎ、ピーマン、にんじんはみじん切りにする。サラダ油を熱し、玉ねぎをよく炒め、しんなりしたらピーマン、にんじんを加えさらに炒める。

2)合いびき肉を加えさらに炒め、ポロポロになったらデミグラスソース、ウスターソースを加えて、ごはんを加えまんべんなくなじむまで炒める。塩、こしょうで味を調える。器に盛る。

3)卵に粉チーズを加えてよく混ぜ、フライパンにバター、サラダ油を1/3量あたため、卵液の1/3量を流し入れ、半熟状に仕上げる。
1)にのせ、菜ばしで真ん中に切り込みを入れ、左右に開いてごはんにかぶせるようにする。

ケチャップでデコレーションする。これを3回くり返す。

かぼちゃのスープ

エネルギー:178kcal  塩分:0.9

《材料》(3人分)

かぼちゃ 200g
玉ねぎ 小1/2個
バター 大さじ2
固形スープの素 小さじ1
水 1と1/2カップ
牛乳 1/2カップ
パセリのみじん切り 少々
こしょう、塩

《作り方》

1)かぼちゃは2cm角に切り、皮をけずる。玉ねぎはみじん切りにする。

2)鍋にバターを溶かして玉ねぎを炒め、しんなりしたらかぼちゃも炒め、水1と1/2カップとスープの素を加える。

3)かぼちゃがやわらかくなるまで煮て木べらでつぶす。牛乳を加え、あたたまったら塩、こしょう各少々で調味し、パセリをふる。

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

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