シリーズ「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」第1回から第10回まとめ
シリーズ「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」の第1回から第10回まとめです。
自分も人も責めなくて良い「アドラー流の子育て」では、過去の原因にとらわれず、未来を見据え、これからの目的に目を向けます。あなたの子育てのお悩みを解決するヒントになるアドラーの考え方や手法を、この連載ではご紹介していく予定です。
【第2回】「子どもにとっての幸せって?」子どもの大学受験を通して感じたこと
子ども本人の課題を親が奪ってしまっては、自立を妨げることになります。幸せは、本人がつかんでいくものであって、親が与えるものではありません。
子どもが「存在している」という、極めて当たり前と思えるようなことにも目を向け、感謝することが、何よりの「勇気づけ」になるとアドラーは語っています。
【第4回】言うことを聞かない子どもに、親としてどう向き合うべきか
子どもは、親の言うことは聞かないけれど、親がやっていることはやるそうです。つまり、親の背中を見て育っているんですね。わが子であっても、「対等なひとりの人」として、ともに考え、ともに歩むという視点で接していけば、子育てはもっと楽になります。
【第5回】「叱る」「怒る」より効果的な子どもとのコミュニケーション
アドラー流コミュニケーションでは、「怒り」は人を操作する目的で使われると考えます。子ども自身が過ちに気づき、これからの行動を考えるように導いていくために、感情「で」伝えるのではなく、感情「を」伝える。最初は難しく感じられるかもしれませんが、ぜひ心がけてみてください。
【第6回】自分のことは自分で解決する~考える力をやしなう声かけ~
子どもを突き放すのでもなく、子どもの課題を親が肩代わりするのでもなく、子どもが自ら考えて行動できるような声かけをして見守ることが大切ですね。こうした保護者の日々の心がけで「自分で考える子・自分で行動できる子」が育っていきます。
【第7回】子どもの「自信」と「やる気」を育てる「勇気づけの子育て」
多くの保護者の方から、子育てについての相談を受けることも多いのですが、その中で最も多い質問が「子どもを伸ばすために、親はどうすれば良いのですか?」というものです。
親のなにげない一言が子どもの心に残り、それが苦手意識につながってしまうこともあります。アドラー流の子育てで重要なことは、子どもへの「勇気づけ」です。そして同時に心がけたいのが、「勇気くじき」をしないことなのです。
日本の受験に関しては、まだまだ多くの課題があると思いますが、これを「困難を乗り越えるチャンス」としてうまく活かすのもひとつの方法ではないかと思います。「受ける・受けない」どちらも「メリット・デメリット」があります。それを親子で、公平にしっかりと話し合った上で受験を決めて欲しいものです。
失敗しても、何度でもやり直せます。親であるわたしたちがそれを自ら実践し、子どもたちに伝えていきませんか? もちろん、命の危険があることは避けなければなりませんが、それ以外であれば、何にでもチャレンジしてみることをお勧めしたいです。
【第10回】イライラや怒りという感情を使わずに、子どもの心を育てませんか?
感情、特にイライラや怒りの感情は、自然にわき起こってくるものではなく、ある目的のために使われるものと、アドラーは指摘しています。わたしたち親はそのことに気づき、できる限りイライラや怒りの感情を使わずに、親にとっても子どもにとっても、無理のない子育てをしたいものです。