10歳未満のネットユーザー、動画とゲームが人気/データで読み解く、子どもとスマホ【第32回】
10歳未満の子どものネット事情について、引き続き内閣府の調査結果から読み解きます。
ネットをしている10歳未満の子ども、85%が動画をみている
今回も、「低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査」(内閣府)※1をもとに、0歳から9歳の子どものネット利用状況についてくわしくみていきます。
前回、0歳から9歳までの子どもの約4割が、なんらかの機器でネットを利用していることをお伝えしました。子どもたちはいったいネットでどんなサービスを利用しているのでしょうか? ネット利用の内容をみてみましょう。
動画視聴について年齢別に細かくみていくと、0歳から7歳と9歳で利用の1位。8歳のみ、ゲームにわずかな差で2位と、全ての年齢で利用が高くなっています。オムツ世代、年少さんから年長さん、小学校中学年まで、10歳未満の子どもがネットで利用するナンバー1サービスであることがはっきりわかります。
年齢とともに右肩上がりのゲーム利用
2位のゲームについてみていきましょう。
全年齢で利用されている動画視聴と異なり、ゲームは年齢によって利用の差があります。2歳ではネットをする子の23.9%が利用していますが、年齢が上がるとともに多くなり、9歳では81.7%です。
年齢とともに右肩上がりのゲームの利用率、7割に達するのは6歳(小学校1年生)。ネットをしている小学1年生の7割は、ゲームをしていることがわかりました。
これは単純なゲームの利用時間ではなく、「ネットを使った」ゲームの利用時間です。つまり、持ち運び型や据置型、スマホアプリなどのゲームのうち、ネットを介してデータの配信や記録の保存、広告の配信が行なわれる、ネット接続を前提としたゲームの利用率ということに注意が必要です。
ネットをする低年齢児、平日の平均利用時間は1時間超え
動画とゲーム。0歳から9歳の子どもに人気があるのは、どちらもいわゆる「タイムイーター(時間をくう)」サービスですね。子どもたちはいったいどのくらいの時間をネットに費やしているのでしょう。
ネットをする子どもの平日1日当たりの利用時間は、平均で60.9分。0歳から9歳の子どもでも、利用時間が1時間を超える結果となりました。
ちなみに、10歳から12歳の子どもの平均利用時間は93.4分※2ですので、小学校高学年の子どもと比較すると30分以上短いものとなっています。
利用時間をくわしくみていくと、もっとも多いのは1時間以上2時間未満の利用で、平均28.0%。ついで30分以上1時間未満の21.1%、30分未満の15.8%です。
2時間以上の割合は平均18.5%。3歳、5歳、9歳で2割を超えています。
なお、10歳から12歳では2時間以上の利用は32.5%、中学生では51.7%と、小学校高学年以降、長時間利用者は急激に増加していきます。※3
早寝早起き朝ご飯など、基本的な生活習慣を確立する年代である10歳未満児。ネットの利用が長引きすぎないよう、保護者の声かけ・目配りがとても大切であることは言うまでもありません。
ではいったい保護者は、ネットをする小さな子どもに対して、どのように向き合っているのでしょうか。
次回は、同調査から見えてくる10歳未満の子どもの保護者の取り組みについて、くわしくみていきます。
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