学校に9つの会社がやってきた! 小学生が地域のお仕事のひみつを発見~「みらいおしごと探検隊!」イベントレポート~

皆さんは、街中の看板やテレビのコマーシャルで目にしたり、身近な商品を通じて知っている会社が、どんな仕事をしているか、考えたことはありますか?
今回は、2026年10月20日に東京都中央区の京橋築地小学校で開かれた、地域の会社の人たちの仕事を体験できるイベント「みらいおしごと探検隊!」にキッズネット編集部が潜入しました!
学校の近くにある東銀座エリアの9つの会社・団体が体育館に集まり、体験型の学びのブースを用意。本イベントに参加する6年生たちが、それぞれ気になる仕事を2つ選んでお仕事体験に挑戦しました。
いったい、どんな学びや発見があったのでしょうか?
東銀座の会社と小学校がタッグ! 9つのお仕事が学校にやってきたよ!
イベントは、東銀座の会社や団体でつくる「東銀座まちづくり推進協議会」と京橋築地小学校が協力して開いたものです。校長先生は「身のまわりにどんな仕事があり、会社の人たちがどんな思いで働いているのかを知って、地域への愛と誇りを持ってほしい」と話します。

会場には、部屋の内装をデザインする仕事、歌舞伎をつくる仕事、建物の骨組みをつくる仕事など全9つの体験型の学びのブースが勢ぞろい。ここでは、とくに注目の2つのブースの体験をのぞいてみましょう。
【インテリアデザイナーの仕事体験】家具の置き方ひとつで、部屋が大変身!?

三井デザインテックのブースでは、インテリアデザイナーの仕事に挑戦します。
インテリアデザイナーは、家具の置き方や、壁・床の色や素材を考え、住む人の希望に合った部屋をつくるプロです。
今回のイベントでは、三井デザインテックのデザイナーが仕事で大切にしている「お客さんの希望を読み取り、喜んでもらえるインテリアデザインを考える」という姿勢を、ワークショップを通じて児童に伝えました。
どんな部屋にする? 「お客様カード」をもとに部屋のデザインを開始!
参加した児童たちは最初に「お客様カード」を1枚選びます。カードには、家族の人数や好きなこと、住まいへのこだわりが書かれています。

児童がデザインするのは、全員同じマンションの一室です。部屋の形や広さ、ドアの位置などは「間取り図」シートに示されていて、条件はみんな同じです。

児童は、「お客様カード」に書かれた家族構成や好みなどをもとに、ソファやテーブルなどの家具シールを「間取り図」シートに貼り、部屋のレイアウトを決めます。
さらに、布やフローリングの見本から色や素材を選び、住む人にぴったりな部屋を考えながらデザインしていきます。

おもしろいのは、全員が同じ間取りを使っているのに、できあがる部屋がひとつとして同じにならないこと!
「夫婦二人」が住む部屋に挑戦した子は、落ち着いた色の床やカーテンを選び、おしゃれでくつろげる空間をデザインしていました。
一方、「4人家族」の家を考えた子は、「家族みんなで楽しく話せるように、丸いダイニングテーブルを置きました!」と教えてくれました。床や家具も明るい色でそろえ、にぎやかな雰囲気の部屋に仕上がっていました。

プロが教えてくれた!暮らしやすい部屋づくりのコツ
レイアウト案を考えた後は、講師のインテリアデザイナーの松井さんが、児童ひとりひとりの作品をチェックし、プロの視点からアドバイスをしてくれました。特に大切だと話していたのが、「人の通り道」を考えて家具を配置すること。見た目のよさだけでなく、部屋の中をスムーズに移動できるかどうかも、インテリアデザイナーが考えるポイントなのだそうです。
アドバイスを聞いた児童は、「プロは部屋をおしゃれにするだけでなく、生活のしやすさまで考えていると知って驚きました」と話してくれました。
児童のレイアウト案を講師の松井さんも、「みんな、お客様のことをよく考えた部屋をつくっていて、それぞれに素敵な工夫がありました」と笑顔で話していました。
【歌舞伎プロデューサーの仕事体験】「小学生が見たくなる新作の歌舞伎」を考えよう!
松竹は、さまざまな映画や演劇をつくっている会社です。松竹のブースでは、歌舞伎のプロデューサーになって新しい作品を考える「未来のプロデューサー会議」がスタート!
プロデューサーは、どんな作品をつくるかを考え、役者や衣裳、舞台のスタッフなど多くのプロといっしょに作品を形にしていく仕事です。
歌舞伎担当プロデューサーの住井さんは「歌舞伎を見たお客様に『面白かった』『感動した』と思ってもらう。そのワクワクをつくるのが私たちの仕事です」と話します。
あの人気まんがも歌舞伎に!? 今も進化を続ける歌舞伎の世界
歌舞伎は江戸時代に生まれた伝統芸能ですが、今も新しい作品が生まれ続けています。人気まんがを題材にした作品もあり、今は「はたらく細胞」というマンガを歌舞伎にする準備を進めているそう。児童からも「知ってる!」と声が上がります。

歌舞伎ならではの化粧やポーズについても紹介してくれました。
顔に赤い線などをえがく「隈取」は、役の性格や気持ちを表す化粧。役者が動きをピタッと止めてポーズを決める「見得」は、ヒーローの決めポーズのルーツなのだとか!
プロも驚いた! 小学6年生が気づいた「多くの人に見てもらうこと」の大切さ
いよいよ企画会議です!お題は「小学生が見たくなる歌舞伎」。
好きな作品と歌舞伎を組み合わせたアイデアを考え、なぜ小学生が見たいと思うのか、その理由も考えて企画シートに書き込んでいきます。
放送中の人気ドラマやサッカーマンガを題材にしたものなど、新しい歌舞伎のアイデアが次々と飛び出しました!

中には「知っている人が多い作品とのコラボなら、ファンもいるから、たくさんの人に見てもらえる!」と発表してくれた子もいたそうです。松竹の住井さんは、好きな作品を自由に組み合わせる発想だけでなく、『多くの人に見てもらう』という小学6年生の視点にも驚かされたといいます。
「歌舞伎の舞台は、プロデューサーや役者だけでなく、衣裳や大道具、照明など、さまざまな仕事に支えられています。児童がいろんな職業があることを知り、歌舞伎の世界に興味を持つきっかけになればうれしい」と話していました。
仕事体験で発見! 身近なまちの仕事と働く人の思い
今回のイベントでは、児童がさまざまな仕事を体験し、それぞれの仕事のおもしろさや、働く人たちの思いにふれました。
別のブースに参加した児童のからも「マイナビのカードゲームで知らなかった職業について知れた!」「マンションのように、1つのものを一生懸命に完成させる建設の仕事がいいなと思った」といった感想も寄せられています。
校長先生も「身近なまちで実際に働く人の話を聞き、仕事を体験したことは、児童の職業観を高めることにつながったと思います」と振り返ります。
いつもの通学路で目にする会社も、そこで働く人の思いや仕事の中身を知ると、少し違って見えてきます。
普段なにげなく通っている道にも、知らない仕事がかくれているかもしれません。みんなも、今度見かけた会社を見て、「どんな仕事をしているんだろう?」考えてみてくださいね。
