プロ棋士になるには?仕事内容や必要な資格などを解説!

プロ棋士

棋士(きし)は二人(ふたり)の対戦者(たいせんしゃ)が頭脳(ずのう)戦(せん)を展開(てんかい)するボードゲームの「将棋(しょうぎ)」または「碁(ご)」を職業(しょくぎょう)として行(おこな)う人(ひと)。ここでは将棋(しょうぎ)のプロ棋士(きし)についてお伝(つた)えしよう。

プロ棋士(きし)に向(む)いている人(ひと)は?こんな人(ひと)にピッタリ!

「だれよりも強(つよ)くなって一番(いちばん)になりたい!」という負(ま)けん気(き)が強(つよ)い人(ひと)。研究(けんきゅう)熱心(ねっしん)な人(ひと)。

プロ棋士(きし)の仕事(しごと)内容(ないよう)を見(み)ていこう!

さまざまな公式(こうしき)戦(せん)の大会(たいかい)やイベントで将棋(しょうぎ)を指(さ)す

プロ棋士(きし)は、「竜王(りゅうおう)戦(せん)」や「名人(めいじん)戦(せん)」といったタイトル(称号(しょうごう))をかけて戦(たたか)う「タイトル戦(せん)」や「一般(いっぱん)公式(こうしき)戦(せん)」の大会(たいかい)に参加(さんか)して勝負(しょうぶ)する。とくにプロ棋士(きし)が目指(めざ)すのは、2021年(ねん)現在(げんざい)は8つあるタイトルを手(て)に入(い)れること。竜王(りゅうおう)戦(せん)の場合(ばあい)、タイトル保持者(ほじしゃ)は「○○竜王(りゅうおう)」というタイトル名(めい)で呼(よ)ばれる。それがプロ棋士(きし)にとっては最高(さいこう)の栄誉(えいよ)だ。タイトル戦(せん)は二日(ふつか)がかりで行(おこな)われるので、プロ棋士(きし)には、将棋(しょうぎ)の強(つよ)さだけでなく体力(たいりょく)も必要(ひつよう)。対局(たいきょく)のない日(ひ)は、自分(じぶん)一人(ひとり)や棋士(きし)仲間(なかま)と将棋(しょうぎ)の研究(けんきゅう)をする。また、将棋(しょうぎ)教室(きょうしつ)でアマチュアに教(おし)えたり、イベントや講演会(こうえんかい)などで将棋(しょうぎ)のおもしろさを多(おお)くの人(ひと)に伝(つた)えたりするのも大切(たいせつ)な仕事(しごと)だ。なかには、自分(じぶん)で将棋(しょうぎ)道場(どうじょう)を開(ひら)き、後進(こうしん)の指導(しどう)を行(おこな)うプロ棋士(きし)もいる。

プロ棋士(きし)になるには?必要(ひつよう)な資格(しかく)・役立(やくだ)つ知識(ちしき)もチェックしよう!

プロ棋士(きし)を養成(ようせい)する奨励会(しょうれいかい)に入会(にゅうかい)して、プロになる

プロ棋士(きし)になるには、まず日本(にほん)将棋(しょうぎ)連盟(れんめい)の棋士(きし)養成(ようせい)機関(きかん)である「奨励会(しょうれいかい)」へ入会(にゅうかい)する。だれもが入(はい)れるわけではなく、「実際(じっさい)に将棋(しょうぎ)を指(さ)して勝(か)つ」という試験(しけん)に合格(ごうかく)しなくてはならない。また、その試験(しけん)を受(う)けられのは、「満(まん)19歳(さい)以下(いか)(級位(きゅうい)受験(じゅけん)の場合(ばあい))」か「満(まん)22歳(さい)以下(いか)で全国大会(ぜんこくたいかい)の優勝(ゆうしょう)または準(じゅん)優勝者(ゆうしょうしゃ)(段位(だんい)受験(じゅけん)の場合(ばあい))」で「プロ棋士(きし)から推薦(すいせん)された者(もの)」に限(かぎ)られる。試験(しけん)に合格(ごうかく)して奨励会(しょうれいかい)に入(はい)ると、会員(かいいん)同士(どうし)で対局(たいきょく)し、成績(せいせき)を上(あ)げることで級位(きゅうい)・段位(だんい)が上(あ)がっていく。級位(きゅうい)・段位(だんい)は6級(きゅう)から三段(だん)まであり、三段(さんだん)になると年(ねん)に2回(かい)のリーグ戦(せん)を行(おこな)い、上位(じょうい)2名(めい)が四段(よだん)になる。四段(よだん)からプロ棋士(きし)となり、「タイトル戦(せん)」や「一般(いっぱん)公式(こうしき)戦(せん)」に出場(しゅつじょう)できる。プロになれるのは1年(ねん)間(かん)にわずか4人(にん)のみだ。しかも、満(まん)21歳(さい)までに初段(しょだん)、満(まん)26歳(さい)までに四段(よだん)になれなかった場合(ばあい)は退会(たいかい)となる厳(きび)しいルールもある。ちなみに、数々(かずかず)の最(さい)年少(ねんしょう)記録(きろく)を持(も)つ藤井(ふじい)聡太(そうた)さんは、中学(ちゅうがく)2年生(ねんせい)だった14歳(さい)2か月(げつ)でプロ棋士(きし)になっている。プロ棋士(きし)になる方法(ほうほう)はほかにもいくつかあるが、どれも条件(じょうけん)が厳(きび)しく、その方法(ほうほう)でプロ棋士(きし)になる人(ひと)はめったにいない。

女性(じょせい)だけの公式(こうしき)戦(せん)を主戦場(しゅせんじょう)にするプロ「女流(じょりゅう)棋士(きし)」

日本(にほん)将棋(しょうぎ)連盟(れんめい)の「奨励会(しょうれいかい)」は、男女(だんじょ)の区別(くべつ)なく入会(にゅうかい)できる。だが、2021年(ねん)現在(げんざい)、奨励会(しょうれいかい)の四段(よだん)になった女性(じょせい)はおらず、プロの「女性(じょせい)棋士(きし)」はいない。しかし、それとは別(べつ)に女性(じょせい)だけのプロ制度(せいど)がある。それが「女流(じょりゅう)棋士(きし)」だ。女流(じょりゅう)棋士(きし)になるには、日本(にほん)将棋(しょうぎ)連盟(れんめい)が開催(かいさい)する「研修会(けんしゅうかい)」に参加(さんか)する。対象(たいしょう)となるのは、女流(じょりゅう)棋士(きし)を目指(めざ)す25歳(さい)以下(いか)のアマチュアの女性(じょせい)。そこで規程(きてい)の成績(せいせき)をあげれば女流(じょりゅう)2級(きゅう)に昇格(しょうかく)する。女流(じょりゅう)2級(きゅう)からが正式(せいしき)なプロの女流(じょりゅう)棋士(きし)だ。また、奨励会(しょうれいかい)に入会(にゅうかい)していた女性(じょせい)も奨励会(しょうれいかい)を退会(たいかい)することで女流(じょりゅう)棋士(きし)になれる。奨励会(しょうれいかい)6級(きゅう)以上(いじょう)2級(きゅう)以下(いか)で退会(たいかい)すると女流(じょりゅう)2級(きゅう)の資格(しかく)を、奨励会(しょうれいかい)1級(きゅう)以上(いじょう)で退会(たいかい)すると退会(たいかい)時(じ)の級位(きゅうい)、段位(だんい)のまま女流(じょりゅう)棋士(きし)の資格(しかく)を得(え)る。女流(じょりゅう)棋士(きし)同士(どうし)が対局(たいきょく)する公式(こうしき)戦(せん)には、7つのタイトル戦(せん)と1つの一般(いっぱん)女流(じょりゅう)棋戦(きせん)がある。対局(たいきょく)がないときは、研究会(けんきゅうかい)に参加(さんか)して将棋(しょうぎ)のうでをみがいたり、将棋(しょうぎ)教室(きょうしつ)でアマチュアを指導(しどう)する。将棋(しょうぎ)のイベントで「将棋(しょうぎ)のおねえさん」として活動(かつどう)することもある。

なるためチャート!プロ棋士(きし)になるためのステップを図解(ずかい)するよ

キッズネットオリジナルの「なるためチャート」だよ!プロ棋士(きし)の仕事(しごと)につくための主(おも)な進路(しんろ)の例(れい)や必要(ひつよう)な情報(じょうほう)を図解(ずかい)しているよ。ぜひ参考(さんこう)にしてみてね!

キッズネットオリジナルの棋士になるための進路を説明した図解チャート

プロ棋士(きし)の将来性(しょうらいせい)は?

人(ひと)対人(たいひと)の将棋(しょうぎ)はAI対戦(たいせん)よりもおもしろい

中学生(ちゅうがくせい)でプロデビューした藤井(ふじい)聡太(そうた)さんは、数億通(すうおくとお)りの手(て)を先読(さきよ)みする将棋(しょうぎ)AIが最善(さいぜん)と判断(はんだん)した手(て)を指(さ)して、注目(ちゅうもく)されたことがある。AIを超(こ)える人間(にんげん)のひらめきは驚(おどろ)きだ。将棋(しょうぎ)は、そうした思(おも)いがけない発想(はっそう)やドラマチックな逆転劇(ぎゃくてんげき)があるからこそ、おもしろい。プロ棋士(きし)とAIが対戦(たいせん)する試合(しあい)では、人間(にんげん)はうっかり最悪(さいあく)の手(て)を指(さ)すミスで敗(やぶ)れることもあるが、AIはそうした人間(にんげん)くさいミスはしない。そこに、人間(にんげん)の無限(むげん)の可能性(かのうせい)と人間(にんげん)ならではの強(つよ)さと弱(よわ)さを感(かん)じる。今後(こんご)も棋士(きし)の頭脳(ずのう)戦(せん)を楽(たの)しむファンが減(へ)ることはなく、棋士(きし)という仕事(しごと)がなくなることもないだろう。将来的(しょうらいてき)には、棋士(きし)としての才能(さいのう)やキャラクターをいかして、本業(ほんぎょう)である対局(たいきょく)と将棋(しょうぎ)を広(ひろ)めるイベントを中心(ちゅうしん)とした活動(かつどう)が期待(きたい)できる。

【データ】プロ棋士(きし)の年収(ねんしゅう)・働(はたら)き方(かた)・働(はたら)く場所(ばしょ)は?

収入(しゅうにゅう)は?

プロ棋士(きし)と女流(じょりゅう)棋士(きし)の主(おも)な収入(しゅうにゅう)源(げん)は、試合(しあい)に参加(さんか)することによって支払(しはら)われる「対局(たいきょく)料(りょう)」と、優勝(ゆうしょう)か準優勝(じゅんゆうしょう)すると得(え)られる「賞金(しょうきん)」。実力(じつりょく)次第(しだい)なので、当(あ)たり前(まえ)だが強(つよ)いほど収入(しゅうにゅう)は増(ふ)える。ちなみに、2020年(ねん)の年間(ねんかん)獲得(かくとく)賞金(しょうきん)と対局(たいきょく)料(りょう)を合計(ごうけい)した額(がく)の第(だい)1位(い)は1億(おく)645万(まん)円(えん)。藤井(ふじい)聡太(そうた)さんは第(だい)4位(い)で4554万(まん)円(えん)。また、人(ひと)によっては、テレビやCM、インターネット番組(ばんぐみ)や将棋(しょうぎ)イベントへの出演(しゅつえん)、エッセイの執筆(しっぴつ)、マンガの監修(かんしゅう)などの副業(ふくぎょう)の収入(しゅうにゅう)もある。

休暇(きゅうか)は?

プロ棋士(きし)の主(おも)な仕事(しごと)である対局(たいきょく)は、年間(ねんかん)30~40局(きょく)ほど。2021年(ねん)で一番(いちばん)多(おお)く対局(たいきょく)したのは、藤井(ふじい)聡太(そうた)さんの55対局(たいきょく)だった。対局(たいきょく)がない日(ひ)は300日(にち)以上(いじょう)あり、対局(たいきょく)を仕事(しごと)とする棋士(きし)にとっては休日(きゅうじつ)ともいえる。ただ、多(おお)くの場合(ばあい)、対局(たいきょく)のない日(ひ)は次(つぎ)の対局(たいきょく)に向(む)けた準備(じゅんび)のための研究(けんきゅう)を行(い)っている。

職場(しょくば)は?

対局(たいきょく)会場(かいじょう)、将棋(しょうぎ)会館(かいかん)、イベント会場(かいじょう)、将棋(しょうぎ)教室(きょうしつ)など。

PAGETOP