刑務官になるには?仕事内容や必要な資格などを解説!

刑務官

刑務官(けいむかん)は、刑務所(けいむしょ)や拘置所(こうちしょ)などで、収容(しゅうよう)されている人(ひと)の生活指導(せいかつしどう)や職業訓練(しょくぎょうくんれん)、安全管理(あんぜんかんり)を行(おこな)う職業(しょくぎょう)だ。刑務官(けいむかん)になるにはどうすればいい?この記事(きじ)では、社会復帰(しゃかいふっき)も支(ささ)える刑務官(けいむかん)の仕事内容(しごとないよう)や向(む)いている人(ひと)、国家公務員試験(こっかこうむいんしけん)による資格(しかく)などを紹介(しょうかい)するよ。年収(ねんしゅう)や、夜勤(やきん)などもある働(はたら)き方(かた)といった情報(じょうほう)もまとめているよ。

刑務官(けいむかん)に向(む)いている人(ひと)は?こんな人(ひと)にピッタリ!

忍耐強(にんたいづよ)い人(ひと)。コミュニケーション能力(のうりょく)のある人(ひと)。公的(こうてき)な任務(にんむ)という使命感(しめいかん)、倫理観(りんりかん)を持(も)つ人(ひと)。体力(たいりょく)のある人(ひと)。

刑務官(けいむかん)の仕事(しごと)内容(ないよう)を見(み)ていこう!

刑務所(けいむしょ)か拘置所(こうちしょ)か、勤務(きんむ)先(さき)の違(ちが)いで仕事(しごと)は異(こと)なる

刑務官(けいむかん)は、刑務所(けいむしょ)や少年(しょうねん)刑務所(けいむしょ)、拘置所(こうちしょ)など、法務省(ほうむしょう)管轄(かんかつ)の刑事(けいじ)施設(しせつ)に勤務(きんむ)する国家(こっか)公務員(こうむいん)だ。刑務所(けいむしょ)・少年(しょうねん)刑務所(けいむしょ)と拘置所(こうちしょ)では仕事(しごと)の内容(ないよう)が少(すこ)し違(ちが)う。刑務所(けいむしょ)・少年(しょうねん)刑務所(けいむしょ)は、刑(けい)が確定(かくてい)した受刑者(じゅけいしゃ)を収容(しゅうよう)する施設(しせつ)なので、刑務官(けいむかん)は受刑者(じゅけいしゃ)の健康(けんこう)管理(かんり)や刑務(けいむ)作業(さぎょう)(社会(しゃかい)貢献(こうけん)を体験(たいけん)する雑草(ざっそう)取(と)りや除雪(じょせつ)、職業(しょくぎょう)知識(ちしき)を得(え)るための木工(もっこう)製品(せいひん)の制作(せいさく)など)の監督(かんとく)、技術(ぎじゅつ)指導(しどう)を行(おこな)い、受刑者(じゅけいしゃ)が刑(けい)を終(お)えて社会(しゃかい)復帰(ふっき)できるように手助(てだす)けをする。面会(めんかい)所(じょ)や作業所(さぎょうしょ)への引率(いんそつ)、各種(かくしゅ)事務(じむ)手続(てつづ)き、施設(しせつ)内(ない)の巡回(じゅんかい)警備(けいび)なども行(おこな)う。
一方(いっぽう)、拘置所(こうちしょ)は刑事(けいじ)裁判(さいばん)で刑(けい)が確定(かくてい)していない勾留(こうりゅう)中(ちゅう)の被疑者(ひぎしゃ)(容疑者(ようぎしゃ)とも呼(よ)ばれる)や被告人(ひこくにん)を収容(しゅうよう)する施設(しせつ)。裁判(さいばん)を待(ま)つところなので、刑務(けいむ)作業(さぎょう)などはない。刑務官(けいむかん)は被疑者(ひぎしゃ)、被告人(ひこくにん)が拘置所(こうちしょ)から逃走(とうそう)したり証拠(しょうこ)隠滅(いんめつ)をしないように注意(ちゅうい)するとともに健康(けんこう)を管理(かんり)し、裁判(さいばん)当日(とうじつ)、裁判所(さいばんしょ)へ護送(ごそう)するのが主(おも)な仕事(しごと)になる。

刑務官(けいむかん)になるには?必要(ひつよう)な資格(しかく)・役立(やくだ)つ知識(ちしき)もチェックしよう!

国家(こっか)公務員(こうむいん)専門(せんもん)職(しょく)試験(しけん)「刑務官(けいむかん)採用(さいよう)試験(しけん)」を受(う)ける

刑務官(けいむかん)になるための一般的(いっぱんてき)な方法(ほうほう)は、国家(こっか)公務員(こうむいん)専門(せんもん)職(しょく)試験(しけん)である「刑務官(けいむかん)採用(さいよう)試験(しけん)」に合格(ごうかく)することだ。試験(しけん)の区分(くぶん)は「刑務(けいむ)A・B」「刑務(けいむ)A・B(武道(ぶどう))」「刑務(けいむ)A・B(社会人(しゃかいじん))」の3つに分(わ)かれている。Aは男性(だんせい)刑務官(けいむかん)、Bは女性(じょせい)刑務官(けいむかん)のことを指(さ)す。刑務所(けいむしょ)には女子(じょし)刑務所(けいむしょ)もあるので試験(しけん)も男女(だんじょ)別(べつ)に行(おこな)われるが、内容(ないよう)はほぼ同(おな)じだ。「刑務(けいむ)A・B(武道(ぶどう))」の試験(しけん)には柔道(じゅうどう)または剣道(けんどう)の実技(じつぎ)試験(しけん)があり、採用(さいよう)されると主(おも)に警備(けいび)業務(ぎょうむ)を担当(たんとう)することになる。柔道(じゅうどう)や剣道(けんどう)の経験(けいけん)があり、職場(しょくば)でもいかしたいなら武道(ぶどう)枠(わく)を狙(ねら)ってみるのもいい。ちなみに「刑務(けいむ)A・B(社会人(しゃかいじん))」は社会人(しゃかいじん)を対象(たいしょう)にしたもの。いずれも受験(じゅけん)資格(しかく)に学歴(がくれき)は関係(かんけい)なく「高校(こうこう)卒業(そつぎょう)程度(ていど)」であれば誰(だれ)でも受験(じゅけん)できるが、年齢(ねんれい)制限(せいげん)があり、「刑務(けいむ)A・B」と「刑務(けいむ)A・B(武道(ぶどう))」は試験(しけん)の年(とし)の4月(がつ)1日(にち)時点(じてん)で17歳(さい)以上(いじょう)29歳(さい)未満(みまん)。「刑務(けいむ)A・B(社会人(しゃかいじん))」は29歳(さい)以上(いじょう)40歳(さい)未満(みまん)と決(き)められている。

細心(さいしん)の注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)だが社会的(しゃかいてき)意義(いぎ)は高(たか)い

刑務官(けいむかん)は、とくに細心(さいしん)の注意(ちゅうい)を払(はら)う必要(ひつよう)がある仕事(しごと)内容(ないよう)であることは知(し)っておきたい。犯罪(はんざい)を犯(おか)して入所(にゅうしょ)してくる受刑者(じゅけいしゃ)の中(なか)には荒々(あらあら)しい言動(げんどう)をしたり、刑務所(けいむしょ)内(ない)で事件(じけん)を起(お)こしたりする者(もの)もいるため、時(とき)には強(つよ)い態度(たいど)で接(せっ)したり、体(からだ)を張(は)らなければならない。精神的(せいしんてき)にも肉体的(にくたいてき)にもシビアな状況(じょうきょう)に直面(ちょくめん)することが多(おお)く、性格的(せいかくてき)にそうしたやり取(と)りが苦手(にがて)な人(ひと)、体力(たいりょく)に自信(じしん)がない人(ひと)には大(おお)きなストレスになることもある。また、刑務所(けいむしょ)内(ない)では警察(けいさつ)などと同(おな)じく軍隊(ぐんたい)式(しき)の秩序(ちつじょ)を重視(じゅうし)した態度(たいど)や監督(かんとく)姿勢(しせい)が求(もと)められる。規律(きりつ)重視(じゅうし)の団体(だんたい)生活(せいかつ)が続(つづ)けられないと、一日(にち)の大半(たいはん)を刑務所(けいむしょ)内(ない)で勤務(きんむ)する刑務官(けいむかん)は務(つと)まらない。
その一方(いっぽう)で、刑務官(けいむかん)は社会的(しゃかいてき)意義(いぎ)の高(たか)い誇(ほこ)りある仕事(しごと)だ。刑務(けいむ)作業(さぎょう)や職業(しょくぎょう)訓練(くんれん)などを通(つう)じて受刑者(じゅけいしゃ)と接(せっ)し、その悩(なや)みを聞(き)いたり相談(そうだん)に乗(の)ったりしながら更生(こうせい)への背中(せなか)を押(お)していく。社会(しゃかい)復帰(ふっき)への手助(てだす)けをすることは大(おお)きな喜(よろこ)びとなり、刑務官(けいむかん)自身(じしん)の成長(せいちょう)にもつながっていく。

なるためチャート!刑務官(けいむかん)になるためのステップを図解(ずかい)するよ

キッズネットオリジナルの「なるためチャート」だよ!刑務官(けいむかん)の仕事(しごと)につくための主(おも)な進路(しんろ)の例(れい)や必要(ひつよう)な情報(じょうほう)を図解(ずかい)しているよ。ぜひ参考(さんこう)にしてみてね!

キッズネットオリジナルの刑務官になるためのチャート図解

刑務官(けいむかん)の将来性(しょうらいせい)は?

受刑者(じゅけいしゃ)の高齢(こうれい)化(か)、国際(こくさい)化(か)への対応(たいおう)が求(もと)められる

刑務所(けいむしょ)の数(かず)自体(じたい)急増(きゅうぞう)しているわけではないので、刑務官(けいむかん)の数(かず)も当面(とうめん)大(おお)きく変動(へんどう)することはなさそうだ。しかし、採用(さいよう)数(かず)が増(ふ)えないことで、仕事(しごと)の量(りょう)が増(ふ)えていくという新(あら)たな問題(もんだい)が起(お)きている。そのひとつが受刑者(じゅけいしゃ)、被疑者(ひぎしゃ)の高齢(こうれい)化(か)だ。高齢(こうれい)の収容者(しゅうようしゃ)のなかには介助(かいじょ)が必要(ひつよう)なケースも出(で)てきている。また、外国人(がいこくじん)の犯罪者(はんざいしゃ)が増(ふ)え、言葉(ことば)や習慣(しゅうかん)の違(ちが)いでコミュニケーションがうまく取(と)れないことも多(おお)い。時代(じだい)の変化(へんか)に伴(ともな)って、刑務官(けいむかん)に求(もと)められる対応(たいおう)も増(ふ)えていくと考(かんが)えられる。ただ、国家(こっか)公務員(こうむいん)としてのメリットはやはり大(おお)きく、刑務官(けいむかん)は「不況(ふきょう)に強(つよ)い職種(しょくしゅ)」であることに違(ちが)いはない。大変(たいへん)な仕事(しごと)であることから高(たか)めの給与(きゅうよ)が保証(ほしょう)され、各種(かくしゅ)手当(てあて)も充実(じゅうじつ)している。条件面(じょうけんめん)での安定感(あんていかん)という魅力(みりょく)はこれからも大(おお)きく変(か)わることはなさそうだ。

【データ】刑務官(けいむかん)の年収(ねんしゅう)・働(はたら)き方(かた)・働(はたら)く場所(ばしょ)は?

収入(しゅうにゅう)は?

刑務官(けいむかん)の収入(しゅうにゅう)は、国家(こっか)公務員(こうむいん)法(ほう)に基(もと)づいて俸給(ほうきゅう)と手当(てあて)が支給(しきゅう)される。令和(れいわ)5年(ねん)の平均(へいきん)給与(きゅうよ)月額(げつがく)は約(やく)38.2万(まん)円(えん)。これには全国(ぜんこく)各地(かくち)にある刑務所(けいむしょ)の地域性(ちいきせい)などに配慮(はいりょ)した地域(ちいき)手当(てあて)や、扶養(ふよう)手当(てあて)なども含(ふく)まれる。ボーナスは年(ねん)2回(かい)、民間(みんかん)の平均(へいきん)値(ち)を上回(うわまわ)る金額(きんがく)が保証(ほしょう)される。職務(しょくむ)の特殊性(とくしゅせい)から、事務(じむ)などを担当(たんとう)する一般的(いっぱんてき)な職員(しょくいん)の給与(きゅうよ)水準(すいじゅん)よりもやや高(たか)めに設定(せってい)されているされる。

休暇(きゅうか)は?

勤務(きんむ)時間(じかん)は基本的(きほんてき)に1日(にち)8時間(じかん)勤務(きんむ)。休日(きゅうじつ)は1か月(げつ)に8日(にち)程度(ていど)。交替(こうたい)制(せい)で数日(すうじつ)に1度(ど)夜勤(やきん)があり、その際(さい)は仮眠(かみん)や休憩(きゅうけい)の時間(じかん)はあるものの、合計(ごうけい)で24時間(じかん)勤務(きんむ)をこなすことになる。

職場(しょくば)は?

原則(げんそく)として、刑務官(けいむかん)は刑事(けいじ)施設(しせつ)(刑務所(けいむしょ)・少年(しょうねん)刑務所(けいむしょ)・拘置所(こうちしょ))に勤務(きんむ)する。 日本(にほん)の刑事(けいじ)施設(しせつ)の数(かず)は、2022年(ねん)4月(がつ)現在(げんざい)、 刑務所(けいむしょ)59、少年(しょうねん)刑務所(けいむしょ)6、拘置所(こうちしょ)8、刑務(けいむ)支所(ししょ)8、拘置(こうち)支所(ししょ)97の合計(ごうけい)178。全国(ぜんこく)9つに分(わ)けられた矯正(きょうせい)管区(かんく)にこれらの施設(しせつ)が分散(ぶんさん)している。国家(こっか)公務員(こうむいん)は転勤(てんきん)が多(おお)いが、刑務官(けいむかん)も例外(れいがい)ではなく、新人(しんじん)や階級(かいきゅう)が下(した)の刑務官(けいむかん)は約(やく)8~10年(ねん)ごとに同(おな)じ管区(かんく)内(ない)で転勤(てんきん)するのが通例(つうれい)となっている。

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