嶋﨑 碧さん(保育士)

嶋﨑 碧さん(保育士)

子(こ)どもたちと一緒(いっしょ)に毎日(まいにち)を過(す)ごしながら、成長(せいちょう)のサポートをする保育士(ほいくし)さん。保育(ほいく)園(えん)に通(かよ)っていた人(ひと)は、たくさんお世話(せわ)になったよね。
今回(こんかい)は0歳(さい)児(じ)の赤(あか)ちゃんから小学校(しょうがっこう)入学(にゅうがく)前(まえ)までの子(こ)どもたちが過(す)ごす保育(ほいく)園(えん)で働(はたら)いている、「保育士(ほいくし)」の嶋﨑(しまさき)碧(みどり)さんにお仕事(しごと)について教(おし)えてもらったよ。

保育士(ほいくし)ってどんなお仕事(しごと)ですか?

保護者(ほごしゃ)が仕事(しごと)をしているなどで保育(ほいく)が必要(ひつよう)な子(こ)どもを、専門(せんもん)知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)をもって保育(ほいく)するお仕事(しごと)です。
子(こ)どもたちの成長(せいちょう)に合(あ)わせながら、園庭(えんてい)で体(からだ)を動(うご)かしたりお散歩(さんぽ)したり、室内(しつない)では使(つか)わなくなった空(あ)き箱(ばこ)や古紙(こし)などを利用(りよう)した製作(せいさく)や身体(からだ)を使(つか)っての表現(ひょうげん)遊(あそ)びなど、さまざまな活動(かつどう)をして一緒(いっしょ)に過(す)ごします。1日(にち)の生活(せいかつ)リズムを意識(いしき)しながら、お昼(ひる)ごはんやおやつといった食事(しょくじ)や、お昼寝(ひるね)、トイレなどの生活面(せいかつめん)もサポートしますよ。

保育士の仕事(お昼ご飯)
お昼(ひる)ごはんの時間(じかん)では、「ユズの味(あじ)がするかな?」と使(つか)われている食材(しょくざい)について声(こえ)をかけたり、食器(しょっき)や箸(はし)、フォークの使(つか)い方(かた)など食事(しょくじ)マナーも伝(つた)えたりする

子(こ)どもたちが、自分(じぶん)で進(すす)んで取(と)り組(く)んだり考(かんが)えたりできる「主体性(しゅたいせい)」を育(はぐく)めるようにしています。一人(ひとり)ひとりがやりたい遊(あそ)びをできるように、安全(あんぜん)を確保(かくほ)しながらサポートしたり、必要(ひつよう)なものを準備(じゅんび)したりします。遊(あそ)ぶときのルールも、子(こ)どもたちと一緒(いっしょ)に考(かんが)えたり相談(そうだん)しながら決(き)めていますよ。

保育園(子どもの工作)
子(こ)どもたちの「やってみたい!」をかなえるための準備(じゅんび)をするのも大切(たいせつ)なお仕事(しごと)

保育士(ほいくし)のお仕事(しごと)でどんなことを心(こころ)がけていますか?

まず、子(こ)どもたちに対(たい)しては目線(めせん)をしっかり合(あ)わせて、一人(ひとり)ひとりの話(はなし)をしっかりと最後(さいご)まで聞(き)くようにしています。保育(ほいく)園(えん)は、子(こ)どもたちにとって初(はじ)めての集団(しゅうだん)生活(せいかつ)の場(ば)です。自分(じぶん)の気持(きも)ちを言(い)える子(こ)もいますし、うまく伝(つた)えられない子(こ)もいます。そのため、「誰(だれ)かにしっかり話(はなし)を聞(き)いてもらうこと」は、豊(ゆた)かな心(こころ)を育(そだ)てていくなかで大事(だいじ)な経験(けいけん)になります。周(まわ)りの人(ひと)と信(しん)じ合(あ)える関係(かんけい)を作(つく)ったり、みんなの話(はなし)をよく聞(き)いたり自分(じぶん)の話(はなし)をしっかり伝(つた)えられるようになるためにも大切(たいせつ)なので、一斉(いっせい)に話(はな)しかけられた場合(ばあい)でも、順番(じゅんばん)に話(はなし)を聞(き)くことを心(こころ)がけています。

保育園での朝の挨拶の風景
朝(あさ)の登園(とうえん)では「おはよう!」と元気(げんき)よく挨拶(あいさつ)。子(こ)どもの様子(ようす)を観察(かんさつ)し、このタイミングで保護者(ほごしゃ)の方(かた)ともしっかりコミュニケーションをとる

子(こ)どもを預(あず)けてくれる保護者(ほごしゃ)の方(かた)とのコミュニケーションにも気(き)を配(くば)っています。朝夕(あさゆう)の送(おく)り迎(むか)えのタイミングや連絡帳(れんらくちょう)などで教(おし)えてもらう家庭(かてい)での小(ちい)さな変化(へんか)が、子(こ)どもたちの体調(たいちょう)管理(かんり)や気持(きも)ちの理解(りかい)などで保育(ほいく)に役立(やくだ)つからです。また保護者(ほごしゃ)の方(かた)へは、子(こ)どもたちが今(いま)どんなことに興味(きょうみ)があるのかを、日々(ひび)、写真(しゃしん)と文章(ぶんしょう)で伝(つた)えています。例(たと)えば知(し)らない虫(むし)を見(み)つけた日(ひ)は、出来事(できごと)そのものだけでなく、みんなで図鑑(ずかん)を見(み)ながら「この虫(むし)かな?何色(なにいろ)だったかな?」と一(ひと)つずつ調(しら)べて楽(たの)しんだことも知(し)ってもらいたいな、と考(かんが)えながらいろいろな場面(ばめん)を紹介(しょうかい)しています。

園長先生との打ち合わせシーン
園長(えんちょう)先生(せんせい)とスケジュールを共有(きょうゆう)しながら活動(かつどう)計画(けいかく)について確認(かくにん)。パソコンやタブレットなども使(つか)って仕事(しごと)を行(おこな)う

そして、一緒(いっしょ)に働(はたら)く先生(せんせい)たちと情報(じょうほう)を共有(きょうゆう)することも大切(たいせつ)です。クラスの担任(たんにん)だけではなく、園(えん)全体(ぜんたい)で子(こ)どもたち一人(ひとり)ひとりのサポートをしているため、日(ひ)ごろから子(こ)どもたちのエピソードを伝(つた)え合(あ)うなど、積極的(せっきょくてき)にコミュニケーションをとるようにしていますよ。

保育士(ほいくし)に向(む)いているのはどんな人(ひと)だと思(おも)いますか?

私(わたし)は「なんでも一緒(いっしょ)に楽(たの)しめる人(ひと)」が向(む)いていると思(おも)います。子(こ)ども心(ごころ)を忘(わす)れずに、一緒(いっしょ)に走(はし)り回(まわ)ったり、折(お)り紙(がみ)をしたり…、先生(せんせい)だからといって見守(みまも)るというよりは、子(こ)どもたちと一緒(いっしょ)になって自分(じぶん)も楽(たの)しめることが大切(たいせつ)だと思(おも)っています。子(こ)どもたちって、小(ちい)さな虫(むし)や花(はな)を見(み)つけたとき、まるで“世紀(せいき)の大(だい)発見(はっけん)をした!”という気持(きも)ちで私(わたし)たちに教(おし)えてくれるんですよね。そんなときに「わぁ、本当(ほんとう)だ!どんな虫(むし)かな?どんな動(うご)きをするのかな?」と一緒(いっしょ)に調(しら)べて、わくわく楽(たの)しめる人(ひと)は、子(こ)どもと距離(きょり)を縮(ちぢ)めたり、お互(たが)い信(しん)じ合(あ)える関係(かんけい)をつくることができると思(おも)います。

園庭での外遊びの様子
園庭(えんてい)での外遊(そとあそ)びの様子(ようす)。子(こ)どもたちと一緒(いっしょ)に楽(たの)しんで、保育士(ほいくし)自身(じしん)も一緒(いっしょ)に育(そだ)っていく

好(す)きなことや得意(とくい)なことで、仕事(しごと)に活(い)かしていることはどんなことですか?

私(わたし)は写真(しゃしん)撮影(さつえい)が好(す)きで、休日(きゅうじつ)は仲間(なかま)と自然(しぜん)豊(ゆた)かな場所(ばしょ)へ出(で)かけています。最近(さいきん)では秋(あき)の風景(ふうけい)を撮(と)りに、東京(とうきょう)から静岡県(しずおかけん)や山梨県(やまなしけん)まで行(い)きました。撮影(さつえい)するときに季節(きせつ)の花(はな)や木々(きぎ)を見(み)つけるので、子(こ)どもたちと花(はな)を見(み)たときには、それを思(おも)い出(だ)しながら子(こ)どもたちに伝(つた)えたり、一緒(いっしょ)に調(しら)べたりしています。また、仕事(しごと)終(お)わりに時間(じかん)があるときは、最寄(もよ)り駅(えき)より手前(てまえ)で電車(でんしゃ)を降(お)りて、お散歩(さんぽ)をしながら帰(かえ)ります。そんなときに感(かん)じる季節(きせつ)や自然(しぜん)の感覚(かんかく)を、子(こ)どもたちにどうやって伝(つた)えようかなと考(かんが)えたりしていることもあります。

松(まつ)ぼっくりやカラーセロファンを使(つか)った秋冬(あきふゆ)の工作(こうさく)。四季(しき)折々(おりおり)の自然(しぜん)や文化(ぶんか)を、季節(きせつ)の製作(せいさく)やイベントなどを通(つう)じて子(こ)どもたちに伝(つた)える

また、一緒(いっしょ)に働(はたら)いている保育士(ほいくし)の中(なか)には、世界一周(せかいいっしゅう)をして各国(かっこく)で見聞(みき)きしたことを子(こ)どもたちに伝(つた)えている先生(せんせい)や、ダンスが得意(とくい)で子(こ)どもたちと一緒(いっしょ)に踊(おど)っている先生(せんせい)もいますよ。みんなのいろいろな“好(す)き”が仕事(しごと)に活(い)きていると感(かん)じます。

子(こ)どもたちが身近(みぢか)なものに興味(きょうみ)を持(も)ったり、もっと知(し)りたいという気持(きも)ちを持(も)てたりできればと始(はじ)まったコットンの栽培(さいばい)は、世界一周(せかいいっしゅう)をした先生(せんせい)によるアイデアだ。テラスでコットンの実(み)を育(そだ)てて、そこから採(と)れた白(しろ)いふわふわの実(み)を使(つか)って糸(いと)を作(つく)り、最後(さいご)はハンカチを作(つく)るという計画(けいかく)。自分(じぶん)たちで植物(しょくぶつ)を育(そだ)て、利用(りよう)することで、いのちのつながりについて考(かんが)える機会(きかい)になればという願(ねが)いも込(こ)められている

なぜ保育士(ほいくし)になったのですか?保育士(ほいくし)になって良(よ)かったと思(おも)うのはどんなときですか?

きっかけは、中学生(ちゅうがくせい)のときの職場(しょくば)体験(たいけん)です。保育(ほいく)園(えん)を訪(おとず)れてみて、お散歩(さんぽ)で歩(ある)く位置(いち)一(ひと)つにも気(き)をつける、先生方(せんせいがた)の子(こ)どもたちへのかかわり方(かた)の細(こま)やかさや丁寧(ていねい)さに驚(おどろ)いたんです。友人(ゆうじん)に誘(さそ)われて選(えら)んだ保育士(ほいくし)の職場(しょくば)体験(たいけん)でしたが、保育士(ほいくし)ってとても奥深(おくふか)いお仕事(しごと)だなと興味(きょうみ)をもちました。

また、私(わたし)が子(こ)どものころにお世話(せわ)になった先生(せんせい)と卒園(そつえん)してからも交流(こうりゅう)が続(つづ)き、いつまでも私(わたし)を覚(おぼ)えてくれていることを不思議(ふしぎ)に感(かん)じていました。「毎年(まいとし)たくさんの子(こ)どもたちをみているのに、どうして私(わたし)のことを覚(おぼ)えているのかな?」って。先生せんせい)には「覚(おぼ)えているものよ」と言(い)われたのですが、その秘密(ひみつ)が知(し)りたくて、保育士(ほいくし)を目指(めざ)しました。実際(じっさい)に保育士(ほいくし)になってわかりましたが、一緒(いっしょ)に過(す)ごした子(こ)どもたち一人(ひとり)ひとりのことは、忘(わす)れることはないですね。ずっと覚(おぼ)えているものなんです。

子どもたちに寄り添う保育士
子(こ)どもたちの遊(あそ)びを笑顔(えがお)でサポート。少人数(しょうにんずう)での製作(せいさく)活動(かつどう)やクラス全体(ぜんたい)での活動(かつどう)など、さまざまな過(す)ごし方(かた)をする子(こ)どもたちに寄(よ)り添(そ)う

保育士(ほいくし)をしていてうれしいときはたくさんありますが、言葉(ことば)を覚(おぼ)え始(はじ)めた子(こ)が初(はじ)めて私(わたし)の名前(なまえ)をしっかりと呼(よ)んでくれた瞬間(しゅんかん)はとってもうれしいですね!それまで部分的(ぶぶんてき)だったのが、ある日(ひ)全部(ぜんぶ)言(い)ってくれるんです。“きゅん”とうれしい気持(きも)ちになります!

また、私(わたし)は好(す)きでしているお仕事(しごと)だし、大切(たいせつ)なお子(こ)さんを預(あず)けてくれることに感謝(かんしゃ)していますが、一日(にち)の終(お)わりに保護者(ほごしゃ)の方(かた)に「ありがとうございました」と感謝(かんしゃ)されることも、とても貴重(きちょう)な経験(けいけん)で励(はげ)みになっています。積(つ)み上(あ)げてきた信頼(しんらい)関係(かんけい)も感(かん)じられてうれしい瞬間(しゅんかん)です。

保育士(ほいくし)の仕事(しごと)に興味(きょうみ)があるみんなへの応援(おうえん)メッセージ

保育士(ほいくし)は、子(こ)どもの笑顔(えがお)を毎日(まいにち)見(み)られる、とってもすてきなお仕事(しごと)です。そして、子(こ)どもの笑顔(えがお)のきっかけを作(つく)ることができるところに、やりがいを感(かん)じます。

明るくインタビューにこたえる保育士

「子(こ)どもが好(す)きという理由(りゆう)で保育士(ほいくし)になって大丈夫(だいじょうぶ)かな?」と心配(しんぱい)になるかもしれませんが、いろんなきっかけがあっていいと思(おも)います!私(わたし)は子(こ)どもの笑顔(えがお)のことを考(かんが)えるとなんでも頑張(がんば)れて、楽(たの)しくお仕事(しごと)しています。未来(みらい)の社会(しゃかい)をつくっていく子(こ)どもたち。そんな子(こ)どもたちの大事(だいじ)な部分(ぶぶん)である心(こころ)や体(からだ)の成長(せいちょう)をサポートするためには、支(ささ)えあう仲間(なかま)がたくさんいるといいなと思(おも)っていますので、将来(しょうらい)みなさんと一緒(いっしょ)に働(はたら)けることを楽(たの)しみにしていますね!

提供/こども家庭庁  制作/株式会社JTBパブリッシング

ハローミライの保育士(ほいくし)を見(み)る(こども家庭(かてい)庁(ちょう))

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