小児科医・女医の日常さん「季節の変わり目」の体調管理術を教えて!【子どもがよろこぶ栄養満点レシピ付き】

季節の変わり目や長期休み明け、運動会や学習発表会といった大きな行事などのあとは、子どもたちの心身の疲れが特に出やすいもの。体調を崩しやすい時期でもあり、ハラハラしてしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、SNSでも大人気の小児科医「女医の日常」さんをインタビュー。医師としての目線と、4人の子どもを育てるリアルなママ目線の両方から、今日から真似したい体調管理のヒントを教えてもらいました。女医の日常さん初の著書『女医の日常ごはん』から紹介する、子どもがパクパク食べるおすすめレシピも必見です!
なんだかんだ「いつも通り」が最強! 女医の日常流・ととのう秘訣
取材を機に、改めて「我が家ではどんな体調管理をしているかな?」と振り返ってみたんです。そうしたら、やっぱり「いつも通り」をキープすることがいちばん大事だと気づいたんですよね。
手洗いなどの基本的な対策はもちろん、何より「生活リズムを崩さない」ことが最強の予防策になると考えています。

たとえば、休日の「朝起きる時間」。
「休みの日くらい、好きなだけ寝かせてあげたいな……」と思う気持ち、すごくよくわかります。でも、起床時間が平日と1時間以上ずれると、体内のリズムが崩れやすくなると医学的に言われていて。
普段7時に起きているなら、週末も遅くとも8時までには起こすのがベスト。カーテンを開けて太陽光を浴びれば、自然と目覚めやすい習慣がととのっていきます。
夜の過ごし方も同じ。「次の日が休みだから」と夜更かししてしまうと、翌朝の寝坊につながりがちですよね。大晦日のような特別な日を除いて、基本的にはいつも通りの就寝時間を意識するのがおすすめです。
ちなみに、我が家の場合は、休日の起床目安は7時。夜は「21時半には寝ようね」と声をかけています。
そして、起床・就寝時間と同じくらい大切なのが「3食を規則正しく食べること」。とくに朝はしっかりエネルギーを補給して、安定した生活リズムになるといいですよね。
「一重から二重」は発熱の前触れ? 女医の日常流・体調不良サインのキャッチ法
「いつも通り」の話でいえば、子どもの普段の様子を記憶しておくことも大切だと思っていて。
たとえば我が家の長男は、体調が悪くなると目が「一重から二重」になるんです。これは、かぜをひいたり疲れがたまったりすると、体内の水分バランスが変わってまぶたに異変が起こることが原因だと考えられます。反対に、「普段は二重だけど体調不良時だけ一重になる」というケースも患者さんから聞きますね。
まぶたの変化以外の話では、長男次男の場合、耳が赤くなる、日中にやたらと眠いと言いだすと、だいたいそのあと体調を崩しがちです。双子の場合は、普段は絶対に朝まで起きないのに夜中に急に起きると、翌朝、熱が出がちですね。いつもはたくさん食べるのに、全然食べないときは、お腹のかぜの前触れだったりします。
そんな、「ん? いつもと違うぞ?」という感覚がとても大切だと思います。

あとは、子どもの平熱を知っておくことも重要。平熱って、人によって差があるんですよね。大人と子どもでも、結構違います。だから、「うちの子の平熱」を把握していると、「なんだか体調が悪そうだな」というときの目安になります。
熱を計るタイミングは、朝ごはんを食べる前くらいがベスト。起きてすぐは、熱が体にこもっていて高い数値が出がちなので、少し時間が経ってからがおすすめです。
ポイントは、「いつも同じ体温計を使う」こと。毎日は難しいかもしれませんが、定期的に同じ体温計、同じ時間帯に体温を測ると、体調の変化に気づきやすくなると思います。
体温計は、やはりわきの下で測るタイプがいちばんかな。耳や額で測るタイプのものもありますが、外気温の影響を受けやすいので、うちではわきの下で測るタイプのものを使っています。
栄養満点! 免疫ケアにも! 子どもがよろこぶ「肉巻きれんこんの簡単タルタルソース」

体の免疫システムの中心は「腸」にあるので、日々の体調管理には食事面も重要。
我が家では腸内環境を整える発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆など)と食物繊維(野菜、海藻、キノコなど)を積極的に取り入れています。さらに、現代の子どもに不足しがちな鉄分(お肉、ひじきなど)とビタミンD(鮭、さばなど)も大切にしています。
私の著書『女医の日常ごはん』のなかだと、『肉巻きれんこんの簡単タルタルソース』がとくにおすすめです。栄養満点で子どももよろこんで食べてくれます。

【ここがポイント!】
手間がかかるイメージのタルタルソースですが、ゆで卵とマヨネーズ、酢、塩コショウがあればあっという間に完成。いろいろなレシピで使えるので、ぜひお試しください!
タルタルソースの「卵」で、ビタミンやタンパク質をカバー。さらに、卵には含まれていないビタミンCと食物繊維を主役の「れんこん」で補えるので、この1品で栄養バランスが美しく完結しちゃいます。
シャキシャキした食感も子どもたちに大好評。小さいお子さん向けには、小さめにカットしてあげると食べやすいですよ!
毎日100点じゃなくていい。“だいたいOK”ならハナマル!
子どもの体調管理って、どの家庭でもすごく気にされていることだと思います。でも本当に、特別なことは何も必要ありません。「季節の変わり目だから特別なケアをしなきゃ!」と意気込むのではなく、普段通りの規則正しい生活を続けることが、結局はいちばんの近道な気がしています。
とはいえ、すべてを完璧にやろうとしなくても大丈夫。毎日気合いを入れて栄養満点の料理をつくらなくていいですし、たまには遅くまで寝ていた日や、夜更かししちゃった日があったってOK。私も、やろうと思っていたのにできなかった日はたくさんあります!
1週間、1か月のトータルで見て「だいだいOK」だったらバッチリです。ぜひ肩の力を抜いて、今日も家事や育児をほどよく楽しんでいきましょうね!
取材・文/水谷映美 編集/石橋沙織(キッズネット)
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