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Case 27 テーブルの上のスマホ/わが家のSNSトラブル ~ユカの事件簿~

Case 27  テーブルの上のスマホ/わが家のSNSトラブル ~ユカの事件簿~

ユカばかりかわたしも、急ぎの用があるときは着信音でスマホをチェックしたりと、食卓でのスマホ禁止はケータイ時代よりかなりゆるんでしまいました。
シニア層はともかく、スマホが不可欠なわたしたち親世代は、このさきも食卓でのスマホ禁止を貫けるでしょうか?

映画にも出てくるスマホトラブル

最近見たアメリカのコメディ映画にこんな場面がありました。

家族そろって食事中のある家庭。
ティーンエイジの娘のスマホにメール通知が。娘は返信しようとして父親に注意されます。

父親が「食事中にスマホは使わないように」と怒るものの、今度は母親に仕事の電話が。
母親は「ちょっとごめんなさい」と席を外してしまい、父親のスマホも鳴りだして、ついに父親が、「ああもう! みんなスマホ出してよし!」とバラバラにスマホを使いはじめるのです。

日本でも「あるある」と笑えるシーンです。

祖母と孫のスマホギャップラジオ

もうひとつ。

アメリカの有名なラジオ番組の、スマホをめぐるシニアと若者のギャップ特集の回を、米国に住む友人が教えてくれたので、その書き起こしを読んでみました。※1

ラジオパーソナリティは80歳の女性、ゲストはその孫(高校生)や大学教授などです。若者のスマホ事情を聞き、視聴者を交えて討論するという内容でした。

大きな話題は、電話についての意識のギャップでした。

司会の女性は、若者から折り返しの電話がないことを嘆いて、文章を送るより電話で話したいと主張すると、孫は、電話をかけることは相手の都合を無視するので、ショートメール(SMS)の方がいいと答えていました。

日本でも、SMSをLINEと言いかえたらそのまま通じそうです。

なかでもわたしが面白かったのは、孫は、授業や食事中にかかってきた電話に出ることは失礼でも、SMSを見て返信するのはあまり失礼だとは思っていないことでした。

「SMSならすぐ返信できてその場の流れも中断しないから」と孫は説明します。

彼らには、別のことをやっているときでも新着の情報が入るのはあたりまえで、それで会話や授業が途切れているとは感じないようです。

日本でも、似たように感じる子どもは多いでしょう。

うちは食卓でスマホ禁止! とは言い切れないわが家

わが家の食卓では、娘のユカの中高時代は食事中のケータイは禁止でした。大学生のいま、スマホはテーブル上にはなくても着信がわかるくらい近くにあります。ユカは着信音が聞こえると、ちょっと浮足立ちます。

ユカばかりかわたしも、急ぎの用があるときは着信音でスマホをチェックしたりと、食卓でのスマホ禁止はケータイ時代よりかなりゆるんでしまいました。

シニア層はともかく、スマホが不可欠なわたしたち親世代は、このさきも食卓でのスマホ禁止を貫けるでしょうか?

食事中のスマホ使用には一つの正解はなく、食事中のテレビ視聴と同じように、各家庭の事情に合わせてルールを決めていくしかないとわたしは思います。

そして、腕時計型のデバイスに代表されるように、どうやら時代は24時間スマホ的なものを身につけて、なにをしていても新着情報を知らされて暮らす方向に進んでいるようです。

からだの一部のようなデバイスでネットにつながったままになったら、禁止するのはさらにむずかしくなるでしょう。近い将来の食卓は、家族が会話をしつつ、バラバラに新着メールをチェックしているのが普通になるかもしれません。わたしにはぞっとする光景ですが、いまだって数人でおしゃべりしながらそれぞれスマホをいじっているのは珍しくありませんから、そんな未来もいかにもありそうです。

家族がバラバラにメールを見る未来では、

「テレビ時代は、食事中、家族で同じものを見ていてよかった」

などと、食事中にテレビを見るのはお行儀の悪いことだったことも忘れて、なつかしがっているかもしれませんね。

※1
https://dianerehm.org/shows/2016-11-23/teens-and-tech
Teens And Tech: How Digital Communication Impacts Young People And Their Relationships

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マリ(まり)

マリ(まり)

マリ(まり)

サラリーマンの夫・大学生の娘(ユカ)との3人暮らし。
大学の恩師の「あなたは一生文章を書きつづけなさい」という言葉を真に受けて、今も日々ものを書いている。
現在はIT系の会社で、セミナー関連の仕事に携わっている。
趣味は映画鑑賞。年に100本みることがひそかな目標。

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