そら豆のスパニッッシュオムレツ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第4回】
30代前半の女性が「そら豆ってさやに入ってるものだったんですね。豆のままなっているんだと思ってました」という発言を聞き、確かに旬の時期でも、さやからだしたそら豆がパック入りになっているし、料理したものしか見たことがなければ、さやに入っていることが想像できないかもしれないなと思いました。
現在、ほとんどの食材が市場に通年出回っていますが、その季節でないと出回らないものもあります。今の季節なら、さやつきのそら豆やグリーンピースがそうです。
以前、30代前半の女性が「そら豆ってさやに入ってるものだったんですね。豆のままなっているんだと思ってました」という発言を聞き、確かに旬の時期でも、さやからだしたそら豆がパック入りになっているし、料理したものしか見たことがなければ、さやに入っていることが想像できないかもしれないなと思いました。
その後、ちょうどこの時期に親子料理教室があり、テーマ食材をそら豆にしました。
そして、さやつきのそら豆、グリーンピース、枝豆、そして絵本「そらまめくんのベッド」を用意。「そらまめくんのベッド」はご存じの方も多いと思いますが、ふわふわのベッドが宝物のそらまめくんが主人公で、大事なベッドがなくなってしまい、困ったそらまめくんは……というお話です。「ふわふわのベッド」がそらまめのさやなのですが、お話の中で、えだまめくんは小さいベッド、グリーンピースのきょうだいは細いベッドなど、ほかの“さや野菜”も出てきます。
さて、そら豆は「豆」とつきますが、野菜に分類されます。加熱によりほっくりし、甘みが出るのは野菜としては糖質が多いからです。また、食物繊維や鉄、ビタミンB1も多く、ビタミンCも含まれます。塩ゆでしておけば、冷蔵庫で2~3日は持ちますので、お弁当のすきま埋めに重宝するほか、おやつ、酒の肴など、ちょっとつまめば栄養価もアップしますよ。
「そら豆のスパニッッシュオムレツ」レシピ
(エネルギー 222kcal、 塩分0.9g)
《材料》(直径18~20センチくらいのフライパン1個分、4人分)
卵 4個
塩 小さじ1/5
こしょう 少々
アスパラガス 2本(50g)
そら豆 6さや
ウインナソーセージ 4本
オリーブ油 大さじ2
《作り方》
1)卵をわりほぐし、塩、こしょうを加え混ぜる。アスパラガスとウインナーソーセージは小口切り。そら豆はさやからだし、黒い部分と逆の方に切れ目を入れる。
2)フライパンに湯をわかし、塩を多めに加え、そら豆を2分30秒ゆでてざるにあげて冷まし(水にとらない。とると水っぽくなって美味しくなくなる)、薄皮をむく。
3)フライパンにオリーブ油を熱し、ソーセージを炒め、アスパラガス、そら豆を加え、さっと炒め、1)を回し入れて半熟状になるまで大きくかき混ぜる。
4)ふたをして弱火で7~8分焼き、ひっくり返し(ふたを使うと便利)、弱火で2~3分焼き、皿にとりだし、食べやすく切り分ける。
※フライパンは直径18~20㎝前後のものが作りやすい。ひっくり返すときは、フライパンのふたや、フライパンより一回り大きい皿などにずらしてのせてから、上下が逆になるようにフライパンに戻すと簡単です。