メニュー閉じる

手作りバターでおいしいチョコバナナサンド/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第14回】

手作りバターでおいしいチョコバナナサンド/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第14回】

子どもが食に興味を持つきっかけとして、自分で料理する経験はとても大きいものです。そんな経験にぴったりな、バターを手作りして作るチョコバナナサンドを紹介します。

「チョコバナナサンド」のレシピを見る

子どもが食に興味を持つきっかけとして、自分で料理する経験はとても大きいものです。そんな経験にぴったりな、バターを手作りして作るチョコバナナサンドを紹介します。

バター作りは、ペットボトルに高脂肪の生クリームを入れて、シャカシャカとふるだけ。ふっている間に脂肪やたんぱく質と水分が分かれ、水分を除くとバターのできあがり。料理教室でも、この作業をすると子どもたちは大喜びです。

最初はペットボトルの中が真っ白で、本当にバターができるのか不安なようですが、根気よくふっていると、水分が出てきて、バシャバシャという音がしてきます。さらにふると少し重たい感じがしてきて、塊ができます。この塊がバターで、水分の色が薄い乳白色になったら完成です。

薄い乳白色の液体は乳清で、脂肪分が少ない薄い牛乳のようなものです。紅茶やコーヒーに入れたり、ポタージュやシチューなどに使えます。

200mLの生クリームから約120gのバターができます。作ったバターは無塩なので、好みで塩を加えても良いですし、デザートに使うなら砂糖を加えてもOKです。

さて、今回のサンドイッチの具はバナナ。バナナは果物の中でも炭水化物が多く、皮をむけばすぐに食べられるので手軽にとれるエネルギー源です。炭水化物の中でも糖質はからだを動かすのにはもちろん、脳にとっては唯一のエネルギー源。しかも、その糖質は砂糖に多く含まれるショ糖やごはんやパンなどの主食に多く含まれるでん粉が主。

ショ糖は吸収が早いので、即効性のエネルギー源ですし、でん粉はゆっくりエネルギーになるので、朝食をゆっくりとれないときや、スポーツ前のエネルギー源に向いています。

ただし、ビタミンCは期待できないので、柑橘類やイチゴ、キウイ、柿など他の果物でビタミンCをカバーしましょう。果物は1日200gぐらいは必要ですが、大人も子どもも足りていないのが現状です。子どもの場合、給食がある日は100gぐらい補えますが、そうでない場合は、心がけてとるようにしましょう。

チョコとバナナは、子どもたちが大好きな味。クリスマスのプチパーティーのデザートとしても喜ばれますよ。

チョコバナナサンド

297kcal  塩分0.6g たんぱく質5.4g

《材料》(4人分)

バナナ 2本
手作りバター(作りやすい分量)
生クリーム(高脂肪) 1パック
市販チョコレートクリーム 適量
8枚切り食パン 4枚:トースターで焼く

《作り方》

1)パンの大きさにあわせ、バナナの長さを等分に切って、縦に7mmくらいの厚さに切る。

2)ペットボトルに生クリームを入れ、ふり続けるとバターができる。

ペットボトルから、水分をほかの器に移したら、ペットボトルをカッターなどで切り、バターを取り出す。

3)パンに2)をぬり、1)のバナナをのせ、チョコレートクリームをかけ、サンドして食べやすく切る。

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

PAGETOP