旬を味わう「春野菜とフランクフルトのミネストローネ」/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第40回】
四季のある日本は、春キャベツ、新にんじん、新タマネギなど春野菜、なすやきゅうりなどは夏野菜、秋に出回る生鮭のことを秋鮭、大根やほうれん草は冬野菜など、旬の食材を表すときに季節の名前を入れて呼ぶことがあります。お店のメニューでもそのような表記があると季節を感じられますね。
にんじんは、そのオレンジ色の色素であるβカロテンが多く含まれます。βカロテンは油脂に溶けて吸収される性質があるため、油を使う料理がおすすめ。炒めたり、ベーコンと組み合わせることは理にかなっています。βカロテンは必要に応じてビタミンAに変わり、眼の機能維持や肌に潤いを与える、のどや鼻の粘膜を丈夫にして風邪を予防する働きなどがあります。
また、キャベツにはビタミンCやカリウムが含まれますが、どちらも水に溶けでる性質があるので、スープにすれば無駄なく補うことができます。ビタミンCは紫外線による日焼け予防の効果が期待できるので、今ごろからしっかりとりたいものです。
ベーコンやフランクフルトは豚肉の加工品なので、疲労回復に働くビタミンB1が豊富。ビタミンB1はたまねぎの辛味成分のアリシンと結合することで、体内で長く働くことができます。
このスープで主菜、副菜を兼ねるので、パンやごはんの主食を添えれば、朝食や休日の昼食におすすめです。多めに作って、残りは翌日カレールウを加えたり、パスタを加えてスープパスタにアレンジするのも良いですね。
- にんじんに多く含まれるβカロテンは、油と組み合わせると良い。
- キャベツにはビタミンCやカリウムが含まれる。どちらも水に溶けでる性質があるので、スープにすれば無駄なく補える。
- ベーコンやフランクフルトは、疲労回復に働くビタミンB1が豊富。たまねぎのアリシンと結合することで、体内で長く働く。
春野菜とフランクフルトのミネストローネ
1人あたり163kcal、塩分1.6g
《材料》(4人分)
新にんじん 4センチ(50g)
春キャベツ 2枚(80g)
新タマネギ 1個(200g)
スナップえんどう 8本(50g)
ミニトマト 4個(70g)
ベーコン 1枚
フランクフルト 2本(100g)
オリーブ油 大さじ1
水 4カップ
顆粒コンソメ 大さじ1/2
塩 小さじ1/3
(好みで)粉チーズ 適量
《作り方》
1)にんじん、キャベツ、たまねぎは、1cm角の薄切り。スナップえんどうは、幅1cm、ミニトマトは半分に切る。ベーコンも幅1cm、フランクフルトは斜めに4等分にする。
2)鍋にオリーブ油、ベーコンを入れて弱火で炒め、ベーコンから脂が出てきたら、野菜をすべて入れて炒める。
3)野菜がしんなりしたら、ふたをして弱火で15分蒸し煮する。
4)15分たったら、3)に水、コンソメを加える。煮立ったらフランクフルトを加え、さらに5分くらい煮て、塩で味をととのえる。
5)器に盛り、好みで粉チーズをふる。
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