わたしたちの星「地球」の歴史について調べちゃおう

わたしたちの星「地球」の歴史について調べちゃおう

人間(にんげん)や多(おお)くの生物(せいぶつ)が暮(く)らす「地球(ちきゅう)」。地球(ちきゅう)がどのように誕生(たんじょう)し、どのように変化(へんか)して今(いま)のような姿(すがた)になったのか、考(かんが)えたことがあるかな。地球(ちきゅう)の歴史(れきし)について調(しら)べてみよう。

現在(げんざい)とはちがっていた原始(げんし)の地球(ちきゅう)

雲(くも)がない状態(じょうたい)を再現(さいげん)した地球(ちきゅう)。
提供(ていきょう):JAXA

地球(ちきゅう)は、直径(ちょっけい)1万(まん)2756km、太陽(たいよう)に3番目(ばんめ)に近(ちか)いわく星(せい)で、太陽系(たいようけい)の中(なか)ではただひとつの生(い)きものがいる星(ほし)だ。地球(ちきゅう)はほかのわく星(せい)とちがって、生物(せいぶつ)が誕生(たんじょう)し、生物(せいぶつ)が生(い)きていくために必要(ひつよう)な酸素(さんそ)をふくむ大気(たいき)や水(みず)がある。また、気候(きこう)も生物(せいぶつ)がくらすのに都合(つごう)がよい。このような環境(かんきょう)は、地球(ちきゅう)が誕生(たんじょう)してから長(なが)い年月(ねんげつ)をかけてできたものだ。

地球(ちきゅう)は、今(いま)から約(やく)46億(おく)年(ねん)前(まえ)、小(ちい)さなわく星(せい)同士(どうし)がぶつかり、だんだん大(おお)きくなって誕生(たんじょう)した。誕生(たんじょう)したばかりの地球(ちきゅう)には、さらにほかの天体(てんたい)がぶつかり、それらの天体(てんたい)がふくんでいた水蒸気(すいじょうき)や二酸化(にさんか)炭素(たんそ)でできた原始(げんし)大気(たいき)に包(つつ)まれていた。さらに天体(てんたい)がぶつかると、原始(げんし)大気(たいき)の温室(おんしつ)効果(こうか)やしょうとつのエネルギーで地球(ちきゅう)の温度(おんど)は1000℃(ど)以上(いじょう)になり、地表(ちひょう)はマグマオーシャンというマグマの海(うみ)におおわれた。マグマオーシャンの内部(ないぶ)では、重(おも)い鉄(てつ)の成分(せいぶん)が中心(ちゅうしん)にしずみ、それより軽(かる)い岩石(がんせき)成分(せいぶん)が表面(ひょうめん)へと移動(いどう)した。現在(げんざい)の地球(ちきゅう)の内部(ないぶ)は、地表(ちひょう)から地殻(ちかく)、マントル、核(かく)という層(そう)に分(わ)かれているが、マグマオーシャンの内部(ないぶ)にしずんだ鉄(てつ)が核(かく)に、表面(ひょうめん)へ移動(いどう)した岩石(がんせき)成分(せいぶん)がマントルになったと考(かんが)えられている。

地球(ちきゅう)の内部(ないぶ)構造(こうぞう)。内部(ないぶ)は、層状(そうじょう)になっている。
出典(しゅってん):岡山大学(おかやまだいがく) 地球(ちきゅう)科学(かがく)教室(きょうしつ)

その後(ご)、しだいにほかの天体(てんたい)のしょうとつが減(へ)り、原始(げんし)大気(たいき)の水蒸気(すいじょうき)が冷(ひ)えると、マグマの海(うみ)だった表面(ひょうめん)が固(かた)まり始(はじ)めて地(ち)かく(岩石(がんせき)の大地(だいち))ができた。さらに地球(ちきゅう)が冷(ひ)えると、水蒸気(すいじょうき)が雨(あめ)になって何年(なんねん)もの間(あいだ)降(ふ)り続(つづ)き海(うみ)ができた。約(やく)40億(おく)年(ねん)前(まえ)のことだ。そして、約(やく)38億(おく)~35億(おく)年(ねん)前(まえ)には、地球(ちきゅう)最初(さいしょ)の生命(せいめい)である細菌(さいきん)が誕生(たんじょう)した。細菌(さいきん)は、単純(たんじゅん)な構造(こうぞう)の単細胞(たんさいぼう)生物(せいぶつ)だったが、約(やく)27億(おく)~19億(おく)年(ねん)前(まえ)になると、らん藻類(そうるい)の「シアノバクテリア」が大量(たいりょう)に出現(しゅつげん)し、太陽(たいよう)の光(ひかり)と二酸化(にさんか)炭素(たんそ)を使(つか)って光合成(こうごうせい)を行(おこな)い、酸素(さんそ)をつくるようになる。現在(げんざい)の地球(ちきゅう)には、酸素(さんそ)をふくむ大気(たいき)がある。また、大気(たいき)の上(うえ)のほうには、酸素(さんそ)からできたオゾンの層(そう)があり、太陽(たいよう)から届(とど)く有害(ゆうがい)な紫外線(しがいせん)をさえぎっている。紫外線(しがいせん)がそのまま地表(ちひょう)まで届(とど)くと生物(せいぶつ)は生(い)きていけない。その意味(いみ)では、地球(ちきゅう)が生物(せいぶつ)の星(ほし)になったのは、酸素(さんそ)がつくられたおかげといえる。

やがてシアノバクテリアは、砂(すな)やどろなどと重(かさ)なってドームのような形(かたち)のストロマトライトに成長(せいちょう)し、さらに大量(たいりょう)の酸素(さんそ)をつくった。この時代(じだい)の地層(ちそう)からは、ストロマトライトの化石(かせき)が大量(たいりょう)に見(み)つかっている。約(やく)19億(おく)年(ねん)前(まえ)になると、地球(ちきゅう)内部(ないぶ)で大規模(だいきぼ)なマントルの上昇(じょうしょう)が始(はじ)まり、地(ち)かくに無数(むすう)のわれ目(め)をつくって火山(かざん)活動(かつどう)などを起(お)こし、地球上(ちきゅうじょう)に最初(さいしょ)の超(ちょう)大陸(たいりく)ヌーナができた。

大(おお)きな変化(へんか)をとげる大陸(たいりく)

最初(さいしょ)の生命(せいめい)が誕生(たんじょう)してから約(やく)30億(おく)年(ねん)後(ご)のカンブリア紀(き)(5億(おく)4300万(まん)~4億(おく)9000万(まん)年(ねん)前(まえ))に入(はい)ると、さまざまな種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)が現(あらわ)れた。現在(げんざい)の昆虫類(こんちゅうるい)や貝類(かいるい)など、背骨(せぼね)を持(も)たない無(む)せきつい動物(どうぶつ)の祖先(そせん)は、ほとんどがこの時代(じだい)に誕生(たんじょう)している。シルル紀(き)(4億(おく)4300万(まん)~4億(おく)1700万(まん)年(ねん)前(まえ))になると、コケ類(るい)などが水辺(みずべ)に進出(しんしゅつ)した。さらにデボン紀(き)(4億(おく)1700万(まん)~3億(おく)5400万(まん)年(ねん)前(まえ))末期(まっき)には陸上(りくじょう)ではシダ植物(しょくぶつ)などが森林(しんりん)をつくり、両生類(りょうせいるい)や昆虫類(こんちゅうるい)もくらすようになった。

こうして、生物(せいぶつ)が進化(しんか)している間(あいだ)に、大陸(たいりく)も大(おお)きく変化(へんか)していた。現在(げんざい)の地球(ちきゅう)には、ユーラシア、アフリカ、北(きた)アメリカ、南(みなみ)アメリカ、オーストラリア、南極(なんきょく)大陸(たいりく)の6つの大陸(たいりく)があるが、これらはもともと一(ひと)つの大(おお)きな大陸(たいりく)だった。地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)は、プレートという厚(あつ)さ約(やく)100kmの岩盤(がんばん)十数枚(じゅうすうまい)におおわれていて、大陸(たいりく)や海(うみ)はその上(うえ)にある。プレートは毎年(まいとし)数(すう)cmずつ移動(いどう)しており、そのために大陸(たいりく)は、約(やく)4億(おく)年(ねん)ごとに分(わ)かれたりくっついたりをくり返(かえ)している。現在(げんざい)の6つの大陸(たいりく)は、ペルム紀(き)(2億(おく)9000万(まん)~2億(おく)4800万(まん)年(ねん)前(まえ))にできた超(ちょう)大陸(たいりく)パンゲアが長(なが)い年月(ねんげつ)をかけて形(かたち)や位置(いち)を変化(へんか)させてできたものだ。

約(やく)7億(おく)~6億(おく)年(ねん)前(まえ)の大陸(たいりく)の分布(ぶんぷ)。
超(ちょう)大陸(たいりく)パンゲアが形成(けいせい)された約(やく)2億(おく)年(ねん)前(まえ)の大陸(たいりく)の分布(ぶんぷ)。
約(やく)8300万(まん)年(ねん)前(まえ)の大陸(たいりく)の分布(ぶんぷ)。超(ちょう)大陸(たいりく)パンゲアが分裂(ぶんれつ)を続(つづ)けた。
現在(げんざい)の大陸(たいりく)の分布(ぶんぷ)。今(いま)から約(やく)180万(まん)年(ねん)前(まえ)には、現在(げんざい)の大陸(たいりく)とほぼ同(おな)じ形(かたち)になった。

出典(しゅってん):地球(ちきゅう)のからくり -EPACS自然史(しぜんし)博物館(はくぶつかん)-

大陸(たいりく)が動(うご)くという考(かんが)えを初(はじ)めて発表(はっぴょう)したのは、ドイツ人(じん)の気象(きしょう)学者(がくしゃ)であるアルフレッド・ウェゲナー(Alfred Wegener、1880~1930)だ。ウェゲナーは、南(みなみ)アメリカ大陸(たいりく)の東側(ひがしがわ)とアフリカ大陸(たいりく)の西側(にしがわ)の地形(ちけい)が似(に)ていることや、化石(かせき)や地質(ちしつ)などの点(てん)から大陸(たいりく)移動説(いどうせつ)を思(おも)いついた。三畳紀(さんじょうき)(2億(おく)4800万(まん)年(ねん)~2億(おく)600万(まん)年(ねん)前(まえ))にいたは虫類(ちゅうるい)キノグナトゥスの化石(かせき)が、南(みなみ)アメリカ大陸(たいりく)のアルゼンチンとアフリカ大陸(たいりく)の南(みなみ)アフリカから発見(はっけん)されているのは、その証拠(しょうこ)のひとつだ。

絶滅(ぜつめつ)をくり返(かえ)してきた生物(せいぶつ)

地球(ちきゅう)には、さまざまな種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)が進化(しんか)を続(つづ)けてきた。そのいっぽうで、過去(かこ)に何度(なんど)か、生物(せいぶつ)の大量(たいりょう)絶滅(ぜつめつ)も起(お)こっている。ペルム紀末(きまつ)には海(うみ)の生物(せいぶつ)の90%、陸上(りくじょう)の生物(せいぶつ)の70%の種類(しゅるい)が短(みじか)い間(あいだ)に絶滅(ぜつめつ)したと考(かんが)えられている。このような大量(たいりょう)絶滅(ぜつめつ)は、過去(かこ)に5回(かい)あったことがわかっているが、ペルム紀(き)の大量(たいりょう)絶滅(ぜつめつ)が史上(しじょう)最大(さいだい)といわれている。

今(いま)から2億(おく)4800万(まん)~2億(おく)6000万(まん)年(ねん)前(まえ)の三畳紀(さんじょうき)には、恐竜(きょうりゅう)が現(あらわ)れる。恐竜(きょうりゅう)は、体(からだ)の真下(ました)に足(あし)がのびていて、ほかのは虫類(ちゅうるい)より速(はや)く走(はし)れることから、陸上(りくじょう)生活(せいかつ)に合(あ)い、地球(ちきゅう)の王者(おうじゃ)だった。ところが、約(やく)6500万(まん)年(ねん)前(まえ)の白亜紀(はくあき)末(まつ)に姿(すがた)を消(け)してしまった。巨大(きょだい)いん石(せき)のしょうとつや環境(かんきょう)の変化(へんか)が原因(げんいん)といわれるが、はっきりしていない。

恐竜(きょうりゅう)がいなくなった後(あと)、地球(ちきゅう)には、白亜紀(はくあき)末(まつ)の大(だい)絶滅(ぜつめつ)を生(い)きのびた小型(こがた)ほ乳類(にゅうるい)や鳥類(ちょうるい)などが栄(さか)えた。その中(なか)には、大型(おおがた)化(か)する生物(せいぶつ)もいた。この時代(じだい)には、パキケトゥスというクジラの祖先(そせん)が、現在(げんざい)のカワウソのように水辺(みずべ)で生活(せいかつ)していたと考(かんが)えられている。また、約(やく)700万(まん)~600万(まん)年(ねん)前(まえ)には、2本(ほん)の足(あし)で歩(ある)く人類(じんるい)の祖先(そせん)「サヘラントロプス・チャデンシス」も現(あらわ)れている。約(やく)180万(まん)年(ねん)前(まえ)になると、大陸(たいりく)もほぼ現在(げんざい)と同(おな)じ姿(すがた)になる。約(やく)30万(まん)年(ねん)前(まえ)、わたしたちの直接(ちょくせつ)の祖先(そせん)であるホモ・サピエンスがアフリカに現(あらわ)れ、やがて世界(せかい)各地(かくち)に広(ひろ)がった。

パキケトゥスの頭骨
クジラの先祖(せんぞ)のパキケトゥスの頭骨(とうこつ)(複製(ふくせい))。
写真(しゃしん)提供(ていきょう):足寄(あしょろ)動物(どうぶつ)化石(かせき)博物館(はくぶつかん)

地球(ちきゅう)が誕生(たんじょう)してから約(やく)46億(おく)年(ねん)。地球(ちきゅう)や生物(せいぶつ)は気(き)の遠(とお)くなるような長(なが)い年月(ねんげつ)をかけて変化(へんか)し、現在(げんざい)のような姿(すがた)になった。わたしたち人類(じんるい)の歴史(れきし)は、地球(ちきゅう)全体(ぜんたい)の歴史(れきし)から見(み)ると、ほんのわずかでしかない。

このことを分(わ)かりやすく表(あらわ)したのが、地球(ちきゅう)が誕生(たんじょう)してから今日(きょう)までの約(やく)46億(おく)年(ねん)を1月(がつ)1日(にち)から12月(がつ)31日(にち)の1年(ねん)に置(お)きかえた「地球(ちきゅう)カレンダー」だ1)。この地球(ちきゅう)カレンダーでは、1時間(じかん)で50万(まん)年(ねん)、1日(にち)で1300万(まん)年(ねん)が過(す)ぎてしまう。恐竜(きょうりゅう)時代(じだい)は12月(がつ)13日(にち)~12月(がつ)26日(にち)。その後(あと)、12月(がつ)27日(にち)になるとほ乳類(にゅうるい)が繁栄(はんえい)し、12月(がつ)31日(にち)にやっとホモ・サピエンスが現(あらわ)れる。人類(じんるい)が四大(よんだい)文明(ぶんめい)を築(きず)いたのは同(おな)じ日(ひ)の夜(よる)11時(じ)59分(ふん)を過(す)ぎたころだ。このように、地球(ちきゅう)上(じょう)のできごとが何月(なんがつ)何日(なんにち)に起(お)きたのかを地球(ちきゅう)カレンダーでたどっていくと、地球(ちきゅう)の歴史(れきし)をイメージしやすくなるかもしれない。

記事公開(きじこうかい):2021年(ねん)11月(がつ)

参考資料(さんこうしりょう)

1)豊田(とよた)充穂(みつほ)/作(さく)・絵(え),杉田(すぎた)精司(せいじ)/監修(かんしゅう)『僕(ぼく)は46億(おく)歳(さい)。親子(おやこ)で読(よ)む、壮大(そうだい)な「地球史(ちきゅうし)」カレンダー』.2013年(ねん).学研(がっけん)教育(きょういく)出版(しゅっぱん)

監修者(かんしゅうしゃ):大山(おおやま)光晴(みつはる)

1957年(ねん)東京都(とうきょうと)生(う)まれ。東京(とうきょう)工業(こうぎょう)大学(だいがく)大学院(だいがくいん)修士(しゅうし)課程(かてい)修了(しゅうりょう)。高等(こうとう)学校(がっこう)の物理(ぶつり)教諭(きょうゆ)、千葉県(ちばけん)教育(きょういく)委員会(いいんかい)指導(しどう)主事(しゅじ)、千葉(ちば)県立(けんりつ)長生(ちょうせい)高等(こうとう)学校(がっこう)校長(こうちょう)等(など)を経(へ)て、現在(げんざい)、秀明大学(しゅうめいだいがく)学校(がっこう)教師(きょうし)学部(がくぶ)教授(きょうじゅ)として「理数(りすう)探究(たんきゅう)」や「総合的(そうごうてき)な学習(がくしゅう)の時間(じかん)」の指導(しどう)方法(ほうほう)について講義(こうぎ)・演習(えんしゅう)を担当(たんとう)している。科学(かがく)実験(じっけん)教室(きょうしつ)やテレビの実験(じっけん)番組等(ばんぐみなど)への出演(しゅつえん)も多数(たすう)。千葉市(ちばし)科学館(かがくかん)プロジェクト・アドバイザー、日本(にほん)物理(ぶつり)教育(きょういく)学会(がっかい)常務(じょうむ)理事(りじ)、日本(にほん)科学(かがく)教育(きょういく)学会(がっかい)及(およ)び日本(にほん)理科(りか)教育(きょういく)学会(がっかい)会員(かいいん)、月刊(げっかん)『理科(りか)の教育(きょういく)』編集(へんしゅう)委員(いいん)等(など)も務(つと)める。

PAGETOP