
ペットボトルランタンの作 り方
用意 するもの
・懐中電灯
・乾電池
・ペットボトル2本(懐中電灯よりも大きいサイズ。同じ形のものを2本用意する)
・リサイクルばさみ(または、カッターとはさみ)
・ビニルテープ
・水
[1]
空のペットボトルを懐中電灯とならべて立て、懐中電灯よりも少し高い位置でペットボトルを切る。切るときは、ペットボトルが動かないように反対側の手でしっかりおさえよう。
※ペットボトルを切るときはおうちの人といっしょに作業し、手を切らないように注意する


[2]
ペットボトルの切り口でけがをしないようにビニルテープを巻いておく。

[3]
懐中電灯に乾電池を入れる。

[4]
懐中電灯のスイッチを入れ、光っているほうを上に向けてペットボトルの中に入れる。
※懐中電灯の光を直接見ないように注意する

[5]
4の上に、水を入れてふたをしたペットボトルをのせて、ぐらぐらしないようにはめる。
これでペットボトルランタンの完成! 部屋を暗くして実験してみよう。

実験
部屋を暗くして、懐中電灯だけのときと、水を入れたペットボトルを上にのせたときとで、部屋の照らされ方にちがいが出るかくらべてみよう。
※暗い部屋で実験するときは、まわりがよく見えなくなるので注意する。おうちの人といっしょに実験しよう。


どうして広 くまわりを照 らせるの?
懐中電灯の光をペットボトルの下から当てると、光がペットボトル容器の面で「反射」をしていろいろな方向へ進んでいく。中に水を入れると、水の入ったペットボトルがレンズのはたらきをするため、光が反射だけでなく「屈折」もして、懐中電灯の光が広がったり集まったりするよ。
このように、水の入ったペットボトルは懐中電灯の光をさまざまな方向に進ませるので、ランタンのように部屋の中を広く照らすことができるんだ。

もし、ペットボトルの中がただの水道水ではなく、小さなちり(微粒子)をふくんだ液体だったら光り方が変わるよ。微粒子には光をいろいろな方向へ飛ばす性質があるので、水全体が明るく光るようになるんだ。この性質を「光の散乱」というよ。
このあとの発展実験でたしかめてみよう!
もっと実験 ! 発展 実験 のアイデア
その1:ペットボトルの「中身 」を変 えるとどうなる?
ペットボトルの中身を、ジュースやお茶、石鹸水などに変えると、明るさや見え方はどう変わるだろう? その理由を予想して実験してみよう。

その2:もっと明 るく光 らせるには?
ペットボトルランタンをもっと明るく光らせるにはどうしたらいいだろう? 仮説を立てて、実験してみよう。
【ヒント】白色の液体は光をよく散乱するよ。

カラフルなランタンをつくろう!
穴をあけた黒い画用紙にカラーセロハンをはったものをペットボトルに巻きつけると、光の色や模様が浮かんでオシャレなランタンに変身!
[1]
黒い画用紙にカッターやはさみで穴をあける。
※カッターやはさみを使うときはおうちの人といっしょに作業し、手を切らないよう注意する。カッターを使うときはカッターマットを下に敷く

[2]
穴をふさぐようにカラー セロハンをテープではる。


[3]
2を、水を入れたペットボトルに巻き、テープでとめる。

[4]
懐中電灯を入れたペットボトルの上にのせれば完成! 光り方が弱く感じるときは、発展実験その2を参考に工夫してみてね。


懐中電灯 や乾電池 で“もしも”に備 えよう!
もし停電になったとき、真っ暗な中で生活するのはたいへんだし、とっても危険。乾電池で動く懐中電灯やランタンを、各部屋に1灯と、家族ひとりにつき1灯以上、用意しておこう。

ほかにも、携帯ラジオや乾電池式モバイルバッテリーなど、乾電池は“もしも”のときに役立ついろいろなものに使えるよ。だから災害に備えるには、水や食料だけでなく、乾電池も用意しておこう。

※1:単1形~単4形のみ。製造後の保存期間(パナソニック エナジー株式会社基準)保存条件 温度:20 ℃ 相対湿度:55 %
※2:最も長もちする単3形アルカリ乾電池(LR6)として。ギネス世界記録™に2017年10月2日認定。2025年2月28日再認定。IEC基準における全放電モードの平均値より。250mA 1日1時間放電 終止電圧0.9Vなど(温度:20±2℃、相対湿度:(55+20,55-40)%)
<参考 リンク>乾電池 や防災 についてもっと調 べてみよう
注意
・実験は、必ずおうちの人といっしょにしよう。
・実験前にこの作り方とヒント、注意をしっかり読んで、まちがった手順で行わないようにしよう。
・実験に使う材料は、おうちの人に用意してもらうこと。
・難しい作業はおうちの人にやってもらうこと。
・実験のあとは、おうちの人といっしょにあとかたづけをして、小さい子どもの手がとどかないところにしまうこと。
監修/大山光晴(秀明大学)