用意 するもの
- ものさし
竹 ぐし 2本 - セロハンテープ
秒数 が計 れる時計 またはストップウォッチ
<きろく用 >
動画 のとれるスマートフォン、カメラなど
観察 方法
1
ものさしに2本の竹ぐしをセロハンテープではって「アリ用ものさし」をつくる。
※竹ぐしは、めもりの線にぴったりあわせて、竹ぐしとものさしが直角になるようにつけよう。
2
歩いているアリを見つけたら、そばに「アリ用ものさし」をおく。
※アリがびっくりしないようにそっとおこう。
※すぐににげてしまうようだったら、少し上から計ろう。
アリのすの近くなど、たくさんアリがいる場所を見つけたら、しばらく観察してみよう。アリがよく通る道がみつかることがあるよ。
アリがよく通る道が見つかったら「アリ用ものさし」をおいて、竹ぐしの間を通るのをまとう。
3
アリが2本の竹ぐしの間を何秒で歩くか計る。スマートフォンで動画をとっておくと、アリの大きさや歩いた時間をたしかめやすいよ。
動画がとれない場合は、計ったあとそのアリの写真をとっておこう。
あとで図書館などでアリの種類を調べれば、だいたいの大きさがわかるよ。
4
できるだけたくさん、データを集めよう。
発展
アリの行動を観察したり、アリの体を虫めがねでくわしく観察してみよう。
どうしてかべをのぼったり、おりたりできるのか調べてみよう。
すにエサを運ぶところ
かべをのぼるところ
まとめ方
観察 したり調 べてわかったことを、写真 やイラストをつかって表 にまとめよう。- アリの
種類 や大 きさ、計 った秒数 を表 に書 きこむ。秒数 から分速 、時速 を計算 してくらべよう。
計算 のしかた
分速
60秒÷かかった秒数を計算する。その数と10cmをかけると分速が計算できる。
たとえば、表の3だったら、 60秒÷5秒=12 10cm×12=120cm
120cmは、1.2m。
時速
1分間に進む距離(分速)に60分をかけると計算できる。
たとえば、表の3だったら、1.2m×60分=72m
わかったこと
- アリの
歩 くスピードは、よそうよりずっと速 かった。 体 の大 きさがクロオオアリの半分 くらいの大 きさのクロヤマアリでも、スピードをはかってみるとよそうより速 かった。昼間 のとてもあついときより、朝 や夕方 のほうがよく見 られた。- アリの
体 は「頭 」「むね」「はら」の3つにわかれている。 - アリは
自分 の体 より大 きなエサを運 ぶことができる。 足 のかぎづめがあって、それをつかってかべをのぼっていた。
注意 保護者 の方 へ 必 ずお読 みください。
有毒 のアリ「ヒアリ」にご注意 ください!
強い毒をもつ南米原産の特定外来生物「ヒアリ」が各地で発見されており、全国的な広がりが懸念されています。「ヒアリ」はお尻に毒針があり、刺激をすると刺される場合があります。また刺されると毒により急激なアレルギー症状(アナフィラキシーショック)を起こし、重篤な状況に陥る症例があります。
(写真:環境省)
- 「ヒアリ」と
疑 われるような個体 や巣 (地上 ではアリ塚 になる)を見 つけた場合 は絶対 にさわらないでください。 必 ず保護者 の方 も一緒 に行動 し、観察 対象 のアリにふれたり、採集 したりする場合 は、アリの種類 を確認 してからにしてください。この自由 研究 はアリを採集 しなくてもできる内容 ですが、もし採集 する際 には、厚手 のプラスチック製 の手袋 と靴 を必 ず着用 してください。また、長袖 、長 ズボンを着用 する等 、なるべく肌 を露出 しない格好 をしてください。万一 、「ヒアリ」の被害 を受 けた場合 は、すぐに医療 機関 の診察 を受 けてください。