①標識に使われている色のルール!

おうちの近くを歩いて、いろいろな看板や案内板、標識などにどんな色が使われているのか調べてみましょう。例えば、
・「止まれ」や進入禁止、消火器は赤
・非常口は緑
・踏切や工事現場の注意は黄色
など、場所によって使われる色が決まっています。実はこれらは、JIS規格という決まりで定められているのです。危険や安全に関する情報を色で素早く伝えるためのルールで、赤・黄赤・黄・緑・青・赤紫の安全色6色と、白・黒を合わせた計8色が「JIS安全色」です。
赤には、「禁止」「停止」「危険」などの意味があります。遠くからでも目立ちやすく、強い印象を与える色です。車を運転する人にも歩行者にも、すぐに気づいてもらえるように使われています。
緑には「安全」「安心」「避難できる」というイメージがあります。火事などの緊急時にも落ち着いて避難できるように、世界中で非常口の表示に使われています。


黄色はどうでしょうか。とても目につきやすい色で、踏切や工事現場、段差など、事故やけがが起きそうな場所に、「注意」「警告」の意味で使われています。
青は「指示」を意味します。道路の案内標識などは、青地に白い文字がよく使われていますね。
②道路の中にも色がかくれている!
足元にも目を向けてみましょう。道路には、小さな金属のふたやプレート、色の付いた印がたくさんあります。例えば、
・青い「水道管」のマーク
・緑の「ガス管」を示すマーク
・黄色い「測量するときに機器を置く場所」の印
・赤い「土地の境界」を示す印
などです。これらは、地下にある水道管やガス管などの場所や、自分の土地と他人の土地の境界がどこにあるかを示す大切な目印です。普段はあまり気にしませんが、もしこうした目印がなければ、道路工事をする人や、土地を売りたい人、買いたい人などは困ってしまいます。こうした小さな印にも、色で「何が埋まっているのか」「どこからどこまでがその人の土地か」といった情報を分かりやすく伝える工夫がされているのです。

ちなみに、水道管やガス管を示す金属びょうの色は、先ほどの道路標識などと異なり、住んでいる町、その地域の水道局やガス会社ごとに違います。もし、違う町に住む友達や親せきがいたら、聞いて比べてみると面白いかもしれません。
③お店の看板にも色のひみつがある!

町にはファストフードやカフェ、家電量販店など、いろいろなお店があります。それぞれの看板やロゴマークなどを見ると、使われている色が違うことに気が付きます。例えば、
- ファストフードは赤、オレンジ、ピンクなどの赤系が多い
- カフェは茶色や緑色が多い
- 家電量販店は赤が多い
- コンビニは青色、緑色が多い など
どうしてこのようになっているのでしょうか。会社によって考え方はさまざまですが、色には人の気持ちに働きかける力があります。赤やオレンジなどの「赤系」は、元気さや楽しさ、明るさや活気があるイメージ。茶色は落ち着きやくつろぎ、青は安心や信頼、清潔さ、緑は自然や新鮮さを感じさせる色といえます。
「このお店は、お客さんにどんな気持ちになってほしくて、この色にしたのかな?」と考えながら看板を見ると、さまざまな工夫があることが分かります。
まとめ方
家から学校まで歩きながら、気になった色を写真に撮ったり、ノートに絵を描いたりして記録してみましょう。例えば、
- 赤はどこで見つかった?
- 青はどんな場所に多かった?
- 緑はどんな役割をしていた?
- 黄色はどんな注意を伝えていた?
- 一番多かった色は何色だった?
などを観察してみましょう。見つけた色は、次のように表にまとめましょう。

| 見つけた色 | 見つけた場所 | どんなものに使われていた? | なぜ、その色が使われているのか 自分の考え |
|---|---|---|---|
| 赤 | 横断歩道の近く | 「止まれ」の標識 | 危険を知らせるため、分かりやすい赤色を使っているんだと思う。 |
| 緑 | 学校の非常口 | 避難口を伝える表示 | あわてないようにおちつく安心な色にしていると思う。 |
表にまとめると、色ごとの特徴や使われ方の違いが見えてきます。
そのあと、図書館やインターネットで「なぜその色が使われているのか」を調べてみましょう。自分の予想と比べながら、
- 予想と同じだったこと
- 予想と違っていたこと
- 新しく発見したこと
をまとめると、より深い自由研究になります。さらに、「なぜ町にはこの色が多いのだろう?」と自分なりに考えてみると、色が持つ意味や役割が見えてくるでしょう。
みんなに分かりやすい色って何だろう?
最後に、もう一つ考えてみましょう。みんなが同じように色を見分けられるわけではありません。色の感じ方には個人差があり、赤と緑、黄色と青紫などの違いが分かりにくい人もいます。また、年齢を重ねると、若いころとは見え方が変わることもあります。
そこで考えられたのが「色のユニバーサルデザイン」です。色の使い方やデザインを工夫して、できるだけ多くの人に情報が伝わるように工夫する考え方です。
交通機関などに多い、黒い電光掲示板は、赤い文字だと一部の人には見えにくいため、現在は赤からオレンジ寄りの色に変わってきています。また、色のついた申込用紙などに「ピンク」「水色」などとあらかじめ印字しておくことも、その一つです。色が見分けづらい人でも間違えずに、必要な用紙を選ぶことができるようになるのです。
町にあるさまざまな色には様々な意味が込められていることが分かりました。ぜひみなさんも身近な景色を「色」という新しい視点で見つめ直してみませんか。きっと、今まで気づかなかった工夫がたくさん見つかるはずです。
参考サイト
おしごとはくぶつかんのこちらのページも参考にしてね。
地面にうまっているあの「ボタン」は何?(日本土地家屋調査士会連合会)
年をとると色の見え方が変わるの?(公益社団法人 色彩検定協会)
制作:おしごとはくぶつかん編集部








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