チョウたちの生息環境がピンチ!

上の地図にずらりと並んだチョウたちは、47都道府県の「代表」ともいえる存在。日本鱗翅学会が、2024年にリストをまとめたもの。約850人の会員が、自分の地元代表を選んだよ。
チョウは、種ごとに集まる植物が異なるので、豊かな自然環境を示す目じるしとされるよ。日本には約230種がくらしているけど、なかにはくらす環境がおびやかされている種もいるみたい。
47都道府県の代表するチョウ選びのまとめ役となった東京大学総合研究博物館講師の矢後勝也さんによると、大きな原因のひとつは、地球温暖化。快適にくらせる温度が変わり、北へ移動している種も確認されているよ。しかし、チョウにとっての移動はかんたんではなく、その途中で死んでしまうことも多いそう。とくに最近深刻になっているのは、シカによる食害。シカが増えすぎて植物を食いあらし、チョウのえさがなくなってしまうんだって。生態系のバランスがくずれるおおもとの原因は、人間にあり、チョウがすめない環境は、人も住めない、と矢後さんはいっているよ。
街のチョウを調べてみよう
47都道府県のチョウは、国の天然記念物に指定されている貴重な種から、その土地でよく見られる種までいろいろ。たとえば、北海道のエゾシロチョウは道内で広く親しまれているよ。小学3年生の理科の教科書にはモンシロチョウの観察がのっているけど、北海道の子どもたちはこのエゾシロチョウを観察することが多いそう。

チョウにとって都道府県の境は関係がないため、日本の国蝶オオムラサキは、全国有数の産地である山梨県と、地元の小学生も保護活動に参加している滋賀県で代表に選ばれているよ。「春の女神」と呼ばれて人気のギフチョウのなかまも、いくつかの県で代表になっているよ。

用意するもの
・スマートフォンやタブレット
・虫とりあみ
・飼育ケース
・虫めがね
・メモ帳
・観察用ワークシート
※下にあるダウンロードボタンからダウンロードできるよ
・筆記用具など
ステップ① 選ばれた理由を調べてみよう
代表チョウリストは、学会のウェブサイトで紹介されているよ。興味をもったチョウがいたら、なぜ選ばれたのかを調べてみよう。
日本鱗翅学会版「保全のシンボルとしての都道府県のチョウ」のリストと選定理由はこちら
調べ学習のヒント
・自分の住む都道府県のチョウについて調べてみよう
・絶滅の心配があり、保護されているチョウもいるよ。なぜ減っているのか調べてみよう
・複数の県で選ばれているチョウもいるよ。それぞれどんな理由から選ばれたのかな?
ステップ② 図鑑や近くの昆虫館などでさらに調べてみよう
疑問をもったことは、図鑑や近くの昆虫館、博物館などに行って調べてみよう。
ステップ③ 身近なチョウを観察してみよう
身近なチョウを観察してみよう。スマートフォンなどで写真に撮っても、つかまえてじっくり観察してもいいね。観察した内容は、ワークシートに記録しよう。※保護されていて、つかまえてはいけない種もいるので注意しよう。
身近なチョウを守ろう
最近は、スマートフォンで写真を撮ると、どんな種かまで調べられるアプリがあるよ。チョウがどんな場所や植物に集まるかをじっくり観察してみよう。観察したり、調べたりしてわかったことをまとめて、身近なチョウを守るためにできることを提案できたらいいね。
文/朝日小学生新聞編集部










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