工作① ごろ寝テントを作ろう!
避難所で、ずっと人に囲まれていると、疲れてしまう人もいるでしょう。そんな時に、ひとりの空間でごろ寝できるテントがあると、人目を気にせず横になったり、休んだりできます。

用意するもの
- 新聞紙(朝刊5日~7日分程度)
- 輪ゴム
- ガムテープ
- 段ボール(下に敷く用)
作り方

- 新聞紙を広げて4枚重ねる。
- 新聞紙の角を内側に折り込み、対角線上の反対側の角に向かってきつく巻きながら、細長い棒状にする。巻き終わったら、ガムテープで止める。あまりかたくなければ、その棒の上からさらに1枚、新聞紙をきつく巻きつけて強くする。
- 【1】~【2】を繰り返し、細長いかたい棒を12本作る。
- 棒3本を三角すいの形に組み、端から5センチほどのところを輪ゴムでくくる。その形を2つ作る。
- 棒2本を縦に並べ、のりしろを10センチほど取ってガムテープで巻き、長い1本の棒にする。これを2本つくる。
- 三角すいを両端に並べ、間に【5】でつくった長い棒の1本を物干しざおのように渡す。
- 棒2本をクロスさせ、端から5センチほどのところを輪ゴムでくくる。それを、2つの三角すいの真ん中に置いて、長い棒を支えるようにガムテープでとめる。
- もう1本の長い棒を、2つの三角すいの支柱の真ん中にガムテープでとめる。
- 骨組みの上から、新聞紙をテントのようにかければ完成。段ボールを敷いて横になれば、人目を気にせずごろ寝できます。
ワンポイント! なぜ、やわらかい新聞紙でかたい棒が作れるの?
新聞紙を斜めに巻くと、紙の重なり方が「らせん状」になります。そうすると、力が棒全体に分散し、一部分だけが急につぶれにくくなります。
筒状にすると、曲がりづらくもなります。紙の繊維の向きも一方向に偏らなくなるので、強さが増します。
らせん状の構造は、消防車のホースや釣りざおなどにも見られる、軽くて丈夫なものづくりのための工夫です。
工作② 目かくしスペースで着替えができる!
避難所では、トイレや更衣室、授乳室などの数が限られています。段ボールや新聞紙で簡単な目かくしスペースを作れば、人目を気にせず着替えたり、赤ちゃんのお世話をしたりすることができます。

用意するもの
- 大き目の段ボール3~4枚
- 新聞紙(朝刊5日~7日分程度)
- 輪ゴム
- ガムテープ
作り方

- 段ボールを開き、びょうぶのような形にする。
- 【1】をタテに3段ほどガムテープでつなげて、自立するようにする。
- 一番上の段に、工作①の「ごろ寝テント」で作った新聞紙の細長い棒を等間隔で15~20本ほど貼りつけ、上を輪ゴムでくくって骨組みを作る。
- 入口部分にも新聞紙の細長い棒を2本、ガムテープで巻いてつなげ、アーチ状にする。
- 骨組みの上に新聞紙をガムテープで貼りつけ、入口にも新聞紙をカーテンのようにたらせば完成。
考えてみよう!
どうすればもっと強くて倒れにくい目かくしスペースが作れるのか、実際にためしてみよう。
- もっと大きな段ボールで作るとどうなる?
- 段ボールの角度を変えて、底の形を円形に近づけてみるとどうなる?
- 段ボールを積み重ねるときに、フタの部分同士を重ねて組み合わせてみるとどうなる?
ほかにもいろいろ考えてみよう。
工作③ 段ボールこしかけと段ボールスリッパ
体育館などの床に長い間座っていると、お尻が痛くなることがあります。また、寒い時期は体が冷えてしまうことも。ほかにも、共用のトイレを使うときに自分の靴で行くのはちょっとイヤだなと感じる人もいるでしょう。
そんな時は、段ボールと新聞紙で、腰かけやスリッパを作ってみましょう。
段ボールこしかけ

用意するもの
- 同じ大きさの段ボール2つ
- ガムテープ
- カッターかはさみ
作り方

- 段ボールの底面をガムテープでとめ、上は開いておく。
- もう一つの段ボールをカッターで切って、【1】でつくった段ボールの中に十字の仕切りを作る。さらにその仕切りの間に、筒状に丸めた段ボールを入れる。
- フタをしてガムテープでとめれば完成。
段ボールスリッパ

用意するもの
- 段ボール
- 新聞紙
- ペン
- ガムテープ
- カッターかはさみ
作り方

- 1枚の段ボールの中央部分に、手前の端に合わせて片足を乗せる。上の写真の赤枠部分を切り取り、T字型にする。
- 水色枠の部分を、足の甲をカバーするように手前に折る。
- 足の甲をつつむように、左右を中央に向けて折りこみ、ガムテープでとめる。
- 全体を新聞紙でつつんで、ガムテープでとめれば完成。
「作る」だけでなく「考える」ことが大事!
ものづくりでは「どうしたらもっと使いやすくなるかな?」と考えることが大切です。建物を設計する建築士や、家具をデザインする人、防災グッズを開発する会社の人たちも、「使う人の気持ち」を考えながら仕事をしています。
避難所には、お年寄りや体の不自由な人、日本語が話せない外国の人など、さまざまな人が集まります。今回紹介したもの以外にも、どんなものがあると、避難生活をより安全・安心に過ごせるでしょうか。
「もし自分が避難所をつくるなら?」と考え、家族やお友だちとアイデアを話し合ってみるのもいいでしょう。おしごとはくぶつかんのこちらのページも参考にしてね。
物を運ぶのに段ボールが欠かせないのはなぜか?(レンゴー株式会社)
学校の安全はどんなふうに守られているのか?(セコム株式会社)
制作/おしごとはくぶつかん編集部
注意
- 実験工作は、必ずおうちの人といっしょにしよう。
- 実験工作前にこの作り方と注意をしっかり読んで、まちがった手順で行わないようにしよう。
- 実験工作に使う材料は、おうちの人に用意してもらうこと。
- 実験工作のあとは、おうちの人といっしょにあとかたづけをして、小さい子どもの手がとどかないところにしまうこと。








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