※この自由研究ではサランラップ®を使うよ。おうちの人といっしょに使ってね。
無人 島 メシづくりの条件
「無人島メシ」とは、災害によって電気やガス、水道などの生活インフラがストップした状態を無人島になぞらえて行う調理実習のこと。
まずは、災害が起こると、何が使えて何が使えないのか考えてみよう。具体的には、災害3日目の状況を想定して条件を設定しよう。
たとえば、電気がストップすると冷蔵庫が使えないから生の肉や魚、生野菜などは使えない。断水しているので、使える水の量は限定されるよね。
条件 の例
●水道水が使えない(ペットボトルの水は一人あたり1Lまでは使える)
●ガスコンロが使えない(カセットコンロは使える)
●冷蔵庫が使えないので、生の肉や魚、生野菜などの食材は使えない(発災から3日目を想定しているので、すでに使い切っている)
●いも類、豆類、常温保存できる野菜(根菜類など)、かんづめ、かんそう食品は使える
●新しく食材や調理器具を買い足すのではなく、家にあるものを使う
※災害3日目に使えるかどうかわからないものは、おうちの人に聞いてみよう
準備 や後片付 けをふくめて考 える
調理したあとの器具や食器をそのままにしておくと、衛生的によくない。だから、無人島メシづくりでも後片付けまでふくめて考えよう。
たとえば、災害時には水がとても貴重だから、調理器具や食器を洗う水を節約したいよね。どんな工夫ができるだろう?
無人 島 メシをつくる
最初に決めた条件のもと、無人島メシづくりに挑戦してみよう! つくった料理は、おうちの人や友だちに食べてもらい、感想をもらおう。
※火や包丁をあつかうときは、必ずおうちの人といっしょにやろう
無人 島 メシの例
いきなりつくるのが難しい場合は、本やインターネットを使って「災害 料理」「防災 レシピ」などのキーワードでレシピを調べてみよう。
こんな工夫 も!
水 でもどすこともできる
お湯をわかせないとき、パスタやインスタントラーメンなどは、時間をかければ水でももどすことができる。
同時 にゆでる
パスタと野菜などは、別々にポリぶくろに入れてゆでると、お湯を節約できる。
さいばいしている野菜 を利用
ベランダなどでさいばいしている野菜があれば利用してもOK。災害後すぐに酢づけにすると少し日持ちするよ。
サランラップ®で水 を節約
ボウルなどの調理器具や、お皿などの食器にサランラップ®を巻いておくことで、後片付けの水を節約することができる。
<発展 >
災害時には、いろいろな場面で身近なサランラップ®がとっても役立つんだ。ここでしょうかいしている以外に、どんな使い方があるかな?
「#家でも防災訓練してますか もしものときのサランラップ®活用術」で調べてみよう!
<サランラップ®のひみつ>
サランラップ®は、お皿にぴたりと貼りついて食品を新鮮なまま保存できる食品用ラップ。とてもうすいフィルムなのにハリ・コシがあってじょうぶだから、上でしょうかいしているように“もしものとき”にも役立つんだね。
サランラップ®には食品を保存するために高いバリア性が備わっている。たとえば、水分をにがしにくいから食材がかんそうするのを防ぐことができるんだ。ほかにも、酸素やニオイを通しにくい性質をもっている。この「ニオイバリア性」をたしかめる実験もしょうかいしているよ。
まとめ
災害のときに、電気、ガス、水道などがじゅうぶんに使えなくても、工夫しだいでできる料理がある。かんづめやかんそう食品などを使って栄養のある料理をつくる。また、サランラップ®などをじょうずに使って、水を節約する。
<まとめ方 の例 >
◆これは東日本大震災を中学生の時に経験した若者”PLAY防”による防災教育コンテンツです
監修
地震学者
大木聖子先生
慶應義塾大学准教授。専門は地震学・災害情報・防災教育など。災害発生時を想像して書く「防災小説」など、“自分ごと”の防災意識を高める活動に注力している。
イラスト/イワミ*カイ