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「子育てが楽しくなる小さなヒント」⑱ 学習習慣のつけ方

「子育てが楽しくなる小さなヒント」⑱ 学習習慣のつけ方

学研キッズネット編集部と、元保育園園長で現在「花まる子育てカレッジ」のディレクターである井坂敦子さんがタッグを組んで、月・水・金の朝6時に配信している、音声プラットフォーム『Voicy』の番組「コソダテ・ラジオ」。月曜日配信のトークテーマ「子育てが楽しくなる小さなヒント」の内容を、いつでもお読みいただけるように記事化しています。さて、今回は「学習習慣」に関するお話です。

「学習習慣」は「歯磨き」と同じ?

花まる子育てカレッジでは保護者の方からたくさんお悩みやご質問をいただきますが、その中でも一番多いお悩みが「学習習慣がつけられません」というもの。

この学習習慣ですが、「習慣」なので、親に言われてたまにやる、ということではいけません。気がついたらやっている、というくらい自然にできて初めて「習慣」と言えるのだと思います。

歯磨きに例えるとわかりやすいと思いますが、「歯磨きをしない」という人は、現代の日本ではほとんどいないでしょう。

「虫歯になるから」という理由もあるにせよ、「口の中が気持ち悪い」や「寝る前はちゃんと歯を磨いて爽やかな口で寝たい」など、生理的な感覚にもつながる習慣となっているのではないでしょうか。

けれど、歯ブラシや歯磨き粉が普及していなかった時代は、そうではありませんでした。ですから、「歯磨き」は最近の習慣と言えるのではないかと思います。

学習習慣も、それに近いように思います。「毎日勉強をする」というのはもちろん大事なことですが、昔の子どもたちはどうだったのかと考えると、学習習慣が身についている子はどのくらいいたでしょうか。

私自身、小学生の頃を思い返すと、宿題はやっていましたが、そんなにたくさん宿題も出ませんから、毎日勉強をしていたかというと、「うーん」という感じです。

娘が学習習慣を身につけた方法

今は、「小さいうちから学習習慣をつけておかなければ」という気持ちが強い保護者の方も多く、私も大賛成です。

うちの娘は現在高校生ですが、娘の学習習慣がどうだったのかというと、これがうまくつけることができました。

そこで、わが家での学習習慣のつけ方をご紹介したいと思います。

まず、2、3歳の頃から、とにかく紙に丸を描くだけでも「勉強した」というふうにやっていました。娘がクレヨンでお絵描きをする。グチャグチャでも、「今日も勢いよく描けたね」と言って、「今日のお勉強おしまいね」という感じで声をかけていました。

娘からしたら、紙にぐちゃぐちゃ何か描いただけで「お勉強」。「今日もお勉強した」「また今日もした」「毎日やってる」ということを、繰り返し繰り返し言いました。

わが家のルール“3枚のプリント”

それから、小学校受験をしたのですが、その準備対策のプリント類。書店に行くと、図形や言語、推理力など、いろいろな分野に渡ったものがあります。それを、娘の今のレベルに合わせて、「簡単なもの・ちょうどいいもの・少し難しいもの」と3枚選んで、幼稚園のときにやらせていました。

時間は朝ごはんの前と決めて、リビングにいる娘に食事を作りながら声を掛けたり。「今日もお勉強できたね」と言いながら花丸をつけたりしていました。

小学校に上がると、それが漢字や計算になりましたが、「3枚」というルールをずっと守って小学校6年生まで続けました。

3枚でも、問題が多ければ大変ですが、5問ぐらいしかなかったら簡単です。子どもの体調や時間の余裕などに合わせて、強弱をつけながら、娘の負担になり過ぎない範囲で、ちょっと頭を使うようなものを選んで、とにかく3枚というルールだけは破らずにいました。

3枚は絶対5枚には増えない。でも、絶対に3枚はやらなくてはいけない。たまに、どうしても時間がないとか、疲れてできなそうなときでも、ごく簡単なものにして、3枚はやる、というふうにしていました。

旅行先でもやっていて、さすがに学校の修学旅行のときは持たせませんでしたが、習い事の合宿のときなどには持たせていました。

習慣が身につく秘訣とは?

なぜ続けることができたのかと言うと、娘のバイオリンの先生が、「ご飯を食べない日はないでしょう。ご飯を食べる日はバイオリンを弾く日です。ご飯を一日中食べないんだったらバイオリンのお稽古はしなくてもかまいません」というふうに、バイオリンの練習を習慣づけるためにおっしゃってくれていたことが大きかったようです。

「ご飯とバイオリンの練習」が娘の中ではセットになっていて、その延長で同じように、「ご飯を食べるので、プリントを3枚やる」というのが自然とセットになってできていたように思います。

そして、小さいうちから始めたからできたのかな、とも思います。子どもは「一つ、二つ、三つ」など「つ」がつくうちは、こちらの言うことをよく聞いてくれますので、九つまでは身につけやすいのではないでしょうか。

これが、高学年になってきて「思春期」と言われる時期になりますと、自分の自我を確立しようとし始めているお子さんだと、親御さんの言うことを突っぱねるようになります。

そこから先は、自分の意志の力で、その子自身が決意して習慣をつくっていくことになりますが、その前の幼い時期は親の言うことをよく聞いてくれますので、ぜひその時期に始められるといいのかなと思います。

プリントや紙に書くやり方以外にも、国語や英語の音読などもいいと思います。娘が手を怪我したことがあり、その時期には、プリントの代わりに音読をしていました。なんでもいいので、子どもにあまり負荷のかからない5分、10分でできることを続けていくのが、最初のステップとしておすすめです。

 

話し手/井坂敦子 構成/清野 直

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▼井坂敦子 プロフィール

慶應義塾大学→ 雑誌『オレンジページ』編集部 →公式サイト『オレンジページnet』編集長 →小学校受験対応型保育園園長 →年間約100本の子育てや教育に関する講演会や対談を企画運営  英国留学中高校生女子とボーダーコリー3頭の母

中学校高等学校教諭一種免許状(国語) 保育士 食育カウンセラー 表千家師範

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学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

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