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辛くないトマトえびチリ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第5回】

辛くないトマトえびチリ/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第5回】

わたしが野菜のなかで、ほぼ毎日食べているのがトマト。そのせいなのでしょうか。子どもの頃から、風邪をほとんどひきません。また、日焼けする機会も少なくないのですが、「本当に肌が白いのね」とよく言われます。それは、「毎日トマト」の効果? なのかもしれません。

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「子どもが好きな野菜、嫌いな野菜」のランキングを見ていると、好きな野菜の上位に入っていることが多いトマト。しかし、嫌いな野菜にもランクインしているのです。つまり好き嫌いが分かれる野菜のようです。好きな理由は「甘みがある」「甘みと酸味のバランスがよい」「赤色が目をひく」など。一方、嫌いな理由は「酸味が苦手」「皮が口に残る」「ぐちゅっとした種がイヤ」などです。
また「サラダのトマトは良いけれど、火を通すのはダメ」という人もいれば、その逆の人もいます。うちの息子の場合は、ミニトマトやサラダのトマトは苦手なのですが、今回のような火を通したトマト料理やトマトソースなどはよく食べます。火を通すことで酸味がまろやかになり、甘みが増すので食べやすくなるのでしょう。皮や種が嫌いというお子さんなら、皮は湯むきし、種をとって食べさせてみるといいですよ。
さて、トマトは夏が旬と思われていますが、実は春から初夏が旬。もともと、トマトは高温多湿に向いていないので、真夏より3~5月の湿度が低い時期に日光をたくさん浴びることで糖度も高くなり、栄養価も高くなるのだそうです。トマトの栄養といえばカルテノイドの一種である「リコピン」が有名です。トマトの赤色はリコピンの色素なので、赤色が濃いほど、リコピンが多く含まれているということになります。また、リコピンは油脂に溶けて吸収されるので、油で炒めると効率よく摂取できます。

それにリコピンは抗酸化作用が強く、紫外線による日焼けのダメージを軽減するほか、最近では生活習慣病予防や免疫力アップにも効果があることがわかっています。さらにトマトの酸味であるクエン酸には、疲労回復を促す働きもあります。じめじめとした季節は体がだるく感じたり、夏風邪をひいたりしやすいですが、生や加熱した料理でトマトを積極的にとって元気にすごしたいですね。

ちなみにわたしが野菜のなかで、ほぼ毎日食べているのがトマト。そのせいなのでしょうか。子どもの頃から、風邪をほとんどひきません。また、日焼けする機会も少なくないのですが、「本当に肌が白いのね」とよく言われます。それは、「毎日トマト」の効果? なのかもしれません。

辛くないトマトえびチリ

1人分201kcal 塩分 1.6g

《材料》4人分

トマト 4個
えび 中24尾
塩・こしょう・片栗粉 各適宜
ねぎ(みじん切り) 1/2本
しょうが(みじん切り) 1/2かけ
にんにく(みじん切り) 1かけ

合わせ調味料

  • 鶏がらスープの素 小さじ1/2
  • ケチャップ 大さじ1と1/2
  • 酢 大さじ1
  • 砂糖 小さじ2
  • しょうゆ 小さじ1
  • かたくり粉 小さじ1

サラダ油 大さじ2
豆板醤(大人向けの場合) 小さじ1/2

《作り方》

1)トマトはくし型に切る。えびは、殻、尾をとり、背中に切れ目を入れ、背ワタをとり水けをふく。

2)フライパンに半量の油を入れ、塩、こしょうをふり、かたくり粉をまぶしたエビを加えて色がわかるまで炒めてとりだす。

3)フライパンに油とにんにく、しょうが、豆板醤を入れて(大人向けの場合)熱し、香りが立って来たら、ねぎを加え、しんなりとしたらトマトを加える。

4)トマトの皮が少しめくれてきたら、えびをフライパンに戻し、えびの色が変わったら、合わせ調味料を回し入れてからめる。

※子ども用に豆板醤を入れずに作った場合、大人は盛りつけてから、ラー油をかけて辛みをプラスすると良い。

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。
大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。
著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。

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