彩りが華やかでおもてなしにぴったり! トマトフォンデュ鍋/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第17回】
鍋料理は肉や魚介とともに、野菜もたっぷりとれて、しめにごはんやうどんなどの主食も食べられるので、栄養バランスが自然と整います。でも、「いつも同じような鍋になってしまうのよね」という声も聞きます。そこで、今回は洋風の「トマトフォンデュ鍋」で食欲を刺激してみましょう。
フォンデュと言えば、チーズフォンデュが有名ですね。フォンデュはフランス語で「溶かす」という意味があり、チーズフォンデュは溶けたチーズと白ワイン、ナツメグなどを煮たソースにパンや温野菜をくぐらせて食べるフランスやスイスの料理。そのほか、熱した油に肉などの具材をくぐらせて食べるオイルフォンデュ、魚介や肉をコンソメやブイヨンにくぐらせて食べるスープフォンデュ(日本のしゃぶしゃぶのようなもの)などもあります。トマトフォンデュはトマトソースが鍋のベースになり、そこに肉や魚介、野菜などをつけながら、あるいは具にソースをかけながら食べるスタイルです。
ソースの主材料はトマト水煮缶。真っ赤な色素はリコピンというカロテノイド系の色素で強い抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防、シミやそばかすを作りにくくする働きなどがあります。
リコピンは油に溶けて吸収されるので、オリーブ油で炒め煮する調理法は効率よく摂取できます。ちなみにリコピンは赤い色が強ければ強いほど多く含まれるので、トマト水煮缶には豊富にリコピンが含まれています。
トマトソースやトマト煮込みなどの料理は、生のトマトが苦手な人でも食べやすいのでおすすめです。フォンデュの具のブロッコリーとパプリカはビタミンCやカロテンが豊富。これらは風邪の予防、回復に欠かせないビタミンです。たんぱく質源になる具材は、ゆでたエビやサイコロ状に切ってソテーした豚肉や牛肉でもOK。しめは、ペンネにしましたが、ごはんにすればリゾットのようになります。色が鮮やかで華やかなので、おもてなしの鍋料理としてもおすすめです。
トマトフォンデュ鍋
1人分 414kcal 塩分1.9g たんぱく質15.5 g
《材料》(4人分)
トマトソース
トマト水煮缶 1缶(290g)
にんにく 小1かけ:みじん切り
オリーブ油 大さじ2
水 1/2カップ
塩 小さじ1/2
バジル 1枝(あれば)
具材
パプリカ(赤・黄) 各1/2個
ブロッコリー 1/2株
じゃがいも 1個
鶏もも肉 1/2枚
ソーセージ 6本
オリーブ油 大さじ1
塩、粗びきこしょう(大人用) 各少々
ペンネ 120g
粉チーズ、パセリのみじん切り 各適宜
《作り方》
1)下準備をする。パプリカは1cm幅に切る(子ども用はそれを3等分の長さにする)。
ブロッコリーは、小房に分け(子ども用は小さく)、じゃがいもはひと口大に切ってそれぞれゆでる。ソーセージもゆでる。
2)トマトソースを作る。鍋ににんにくとオリーブ油を入れ、弱火でにんにくが色づくまで炒める。トマト水煮缶を汁ごと加え、トマトをつぶし、水、塩、バジルを加えて再び煮立ったら、弱火でふたをせずに10分ほど煮る。
3)鶏もも肉はそぎ切りにし、塩、粗びきこしょうをふり、フライパンにオリーブ油 小さじ2を入れ、パプリカといっしょにソテーする。
4)好みの具を器に入れ、トマトソースをかけ、粉チーズや薬味のパセリを好みでかけて、食べる。残ったソースにゆでたペンネを加えてからめ、しめとする。
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