はじめての手作りバレンタインチョコに挑戦!/元気な子どもが育つ毎日のごはん【第18回】
もうすぐバレンタインデイ。ここ数年、小学生の間でも、バレンタインの日に手作りしたチョコレートをクラスメイトに配る「友チョコ」が流行っていることもあり、「自分で作ってみたい!」というお子さんも多いのではないでしょうか。
今回ははじめてのチョコレート菓子作りを、「元気な子どもが育つ毎日のごはん」の連載でおなじみ、料理研究家・管理栄養士の牧野直子先生のレシピ&指導で、2人の女の子にチャレンジしてもらいました。
はじめてのチョコレート菓子作りにチャレンジしてくれたのは、天川奈南ちゃんと牛島ケイちゃん。2人とも小学2年生です。奈南ちゃんは、おうちでたまにピーラーで皮むきなどのお手伝いを、ケイちゃんは包丁で野菜を切るなどのお手伝いをしているそうです。2人ともはじめてのお菓子作りにワクワク。
この日、2人が挑戦したのは、スイートポテトチョコトリュフとマシュマロバーの2品。
はじめての場所で、はじめて会う人が見ているということもあって、はじめは緊張気味の2人でしたが、ふだんお手伝いしているというケイちゃんが率先してさつまいもを切りだすと、奈南ちゃんも真似をするように包丁を持って切りはじめました。慎重だけど、ふだんから工作など細かい作業は得意だという奈南ちゃんもコツがわかってくると上手な包丁さばき。
ケイちゃんと奈南ちゃんは、牧野先生のアドバイスを聞きながら、協力しあって失敗をすることもなく無事にチョコレートのお菓子を作りあげました。
はじめてのチョコレート菓子作りが上手にできたと大喜びの2人に、感想を聞いてみました。
奈南ちゃん「ケイちゃん、上手にできてたよね」
ケイちゃん「奈南ちゃんも上手だったよ」
奈南ちゃん「最初、すごく緊張しちゃった」
ケイちゃん「わたしも。最初チョコだけで作るのかと思ってたら、さつまいもとかマシュマロとかコーンフレークとかいろんなのが出てきて、とっても楽しかったね」
奈南ちゃん「わたしも楽しかった。でも、さつまいもがかたくて、切るの大変だった」
ケイちゃん「わたしは、混ぜるときが難しかった」
奈南ちゃん「ヘラで混ぜるの重かったよね」
ケイちゃん「でも、ほかは簡単だったよ。バレンタインのときにプレゼントしたいから、もう一度作りたいな」
奈南ちゃん「だれにあげるの?」
ケイちゃん「パパとママ、それからお友だち」
奈南ちゃん「わたしもみんなにあげたいから、もう一度作りたい。今度はもっと上手にできるかな」
ケイちゃん「きっと大丈夫だよ!」
ケイちゃんママ「家ではお菓子作りをしたことがなかったので、とても楽しそうに作っているのが印象的でした」
奈南ちゃんママ「包丁を使うお手伝いをさせてなかったので、さつまいもを切るところが危なっかしく見えて心配だったけれど、コツをつかんだみたい」
ケイちゃんママ「奈南ちゃん、上手だったよ」
奈南ちゃんママ「ありがとう。これからは家でもたくさんお手伝いしてもらおうかな」
ケイちゃんママ「今回、教えてもらったレシピは時間もあまりかからないし、簡単だからいいよね」
奈南ちゃんママ「奈南が作ったチョコレートをもらったら、パパが一番喜びそう」
ケイちゃんママ「うちのパパもそうだろうな。今年のバレンタインは楽しみだね」
調理の時間は1時間ちょっとでしたが、ふだんとは違う子どもたちの姿が見られたようです。「料理はまだ難しいかも」というお子さんでも、チョコレートのお菓子なら簡単にできるので、バレンタインは調理の第一歩として良いチャンスかもしれないですね。
また今回のレシピの中で「さつまいもをつぶすことで、空気に触れて色が変わるようすも見てもらいました。ご家庭でいっしょに料理をするときにそういうことも親子で話しながらすると、学習にもつながると思います」(牧野先生)
単なるお手伝いとうことだけでなく、食材が変化するようすなどを勉強につなげていくということもできるんですね。
●はじめてのバレンタインチョコ作り●
スイートポテトチョコトリュフ
1個 46kcal
塩分 0g
《材料》(16個分)
さつまいも 200g
ミルクチョコレート(板チョコ) 1枚
砂糖 大さじ1
バター 20g
ココアパウダー(ピュア) 適宜
《作り方》
1)さつまいもの皮をむき、ひと口大に切り、ゆでる。さつまいもは硬いので、大人がフォローしてあげましょう。
2)やわらかくなったら、ざるにあげ、鍋に戻して水分を飛ばし、粉ふきにする。