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ついに逆転、スマホとガラケーの世帯普及率/データで読み解く、子どもとスマホ【第8回】

ついに逆転、スマホとガラケーの世帯普及率/データで読み解く、子どもとスマホ【第8回】

消費動向調査を知っていますか? 消費者動向調査とは、内閣府が景気の動向を判断するため、消費者の意識を定点観測しているものです。テレビや車などの主な耐久消費財に関しては、3月末時点の普及状況を調べ毎年発表しています。

この消費動向調査でスマホの世帯普及率がわかります。平成26年から「スマートフォン」と「スマートフォン以外」に分けてデータが発表されるようになっていますので、普及率の推移をみてみましょう。※1

なおここでは子どもがいる家庭を想定し、二人以上世帯の数値を紹介します。※2

この2016年3月の調査でついにスマホの世帯普及率がガラケーを抜きました。スマホの普及率は平成26年3月から12.7ポイント増え、20ポイント近くあったガラケーとの差を逆転しています。

さてこの普及率、世帯内にあるか・ないかを調査しているものですので、たとえば3人家族でひとり1台スマホを持っていたとしても「あり」とカウントするだけ。そこで世帯あたりの保有台数をみてみましょう。※3

世帯あたりのスマホ所有台数は、平成26年3月から世帯あたり平均0.33台増。世帯あたりの台数ベースでみても、スマホ普及が加速していることがわかります。

よくみると、ガラケーの減少の度合い(-0.27台/世帯)よりもスマホの増加の度合い(+0.33台/世帯)のほうが大きいので、ガラケーからスマホへの買いかえだけでなく、新たにスマホを購入する家庭が増えていることがわかります。

ハードもコンテンツもスマホへシフト

携帯ショップに足を運んでみると、スマホ以外の端末の選択肢が少ないことに驚くばかりです。2016年夏の新商品ラインナップをみてみると、従来型の携帯電話はauに1機種(ただし4GLTEケータイ、いわゆるガラホ)があるだけ。NTTドコモとSoftbankにはひとつもありません。

NTTドコモはフィーチャーフォン(ガラケー)の存続を明言していますが、携帯キャリアのスマホへのシフトはすでに完了していることは明らかです。

ガラケー向けサイトの閉鎖も相次いでいます。「モバイルサイト 閉鎖」「フィーチャーフォン 終了」などの言葉で検索してみてください。カルビー、東京ディズニーリゾートなど、大手メーカーからサービス業・行政関係まで、次々とガラケー向けサイトを閉じています。

青少年のインターネット利用動向調査(平成27年度)より

携帯端末と携帯端末向けコンテンツがスマホにシフトしていくなか、小学生・中学生が持つ携帯電話もまた、スマホにシフトし始めています。

「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、平成27年度の小学生のスマホ利用率は23.7%で前年度より6.6ポイント増。中学生は45.8%で同3.9ポイント増となっています。高校生の93.6%と比べると差はありますが、すでに小学生の4分の1弱、中学生の半数弱はスマホを使っていて、小学生・中学生ともスマホの利用者は増加傾向にあることがわかります。※4

ひと昔前まで、子どもにスマホを買い与えるタイミングは「高校生になったとき」が主流でした。しかしガラケーのハードやコンテンツの供給が少なくなるこれからは、いちがいにそう言ってはいられなくなるかもしれません。

子どもにどんなタイミングでスマホを持たせるのか、もしある時期までスマホを持たせないとしたら、ガラケーの供給不足にどう対応するのか(たとえば故障したときのためにスペア機を用意しておくことなどを考慮に入れてもいいでしょう)、家庭ごとに対応を考えていきましょう。

※1
内閣府 消費動向調査
※2
内閣府 消費動向調査
主要耐久消費財等の長期時系列表(Excel形式で掲載)
主要耐久消費財等の普及率(二人以上の世帯)より、該当項目の平成26年3月〜平成28年3月の数値を抜粋してグラフ化
※3
内閣府 消費動向調査
主要耐久消費財等の長期時系列表(Excel形式で掲載)
主要耐久消費財等の保有数量(二人以上の世帯)より、該当項目の平成26年3月〜平成28年3月の数値を抜粋してグラフ化。100世帯あたりの普及数量を100で割り、1世帯あたりに換算した。
※4
平成27年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 概要(内閣府)

 
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 渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)

 渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)

渡邉純子(コドモット)(わたなべじゅんこ)

株式会社コドモット代表取締役社長。
NTT在籍時代の2001年、子ども向けポータルサイト「キッズgoo」を立ち上げ、同サイトでデジタルコンテンツグランプリ・エデュテイメント賞受賞。独立後は小学生向けのコンテンツを中心に、企業の子ども向けWebサイトや公共団体の子ども向けツールなどの企画制作を数多く手がける。一男一女の母。

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