用意 するもの
茶色 くくすんだ10円玉 5~7まい小皿 - めんぼう
- ティッシュペーパー
水 台所 用 せんざい- 〔しょう
油 ソース ケチャップ す レモン果汁 タバスコ ラー油 〕などのうち、5品 くらい
実験 方法
1
同じくらい茶色くなった10円玉を、まず水と台所用せんざいをふくませたティッシュペーパーでこする。
※これでよぶんなよごれは取れたはずだけど、10円玉の茶色いくすみは取れないよね。10円玉の茶色いくすみの原因は、単なるよごれではないことがわかったかな。
2
10円玉を、少し間をあけて小皿にならべる。あとでくらべられるように、写真をとっておこう。
3
めんぼう1本ずつにそれぞれの液体をつけて、10円玉にたらすようにぬる。
4
15分くらいしたら、ティッシュペーパーでそっとふき取る。写真をとってワークシートにはろう。
まとめ方
それぞれの調味料などで、茶色くくすんだ10円玉がどう変わったか、ワークシートにまとめる。
わかったこと
ソース、ケチャップ、す、タバスコの成分表を見ると、すが使われている。また、しょう油、ソース、ケチャップ、タバスコの成分表を見ると、食塩が使われている。
調べてみると、すには「酸」がふくまれていて、酸が10円玉の茶色いくすみを取ることがわかった。そもそも茶色くくすんだものは、10円玉にふくまれている銅が酸素と結びついて(酸化)できた膜だった。
これに酸が触れると、酸素は酸と結びつく。酸素がうばわれる(還元)ため、茶色いくすみは取れて、ぴかぴかの銅になる。
レモン果汁でもぴかぴかになるが、これはレモン果汁にもクエン酸という酸がふくまれているから。
また、すだけよりも、食塩がふくまれている調味料の方が、よりぴかぴかになった。これは食塩に反応を助けるはたらきがあるから。
しょう油には、すがふくまれていないのに、少しぴかぴかになった。それは、しょう油にも乳酸などの酸が少しふくまれているから。
発展
調べてみると、ほかにも銅を使ったコインはあります。5円玉(銅60~70%、亜鉛30~40%)、50円玉・100円玉(銅75%、ニッケル25%)、500円玉(銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%)です。
5円玉も古いものはくすんだ黄土色になり、50円玉・100円玉・500円玉の古いものはつやが消えて白っぽくなります。これらのコインでも同じようにやってみましょう。
注意
実験 は必 ずおうちの人 といっしょにやろう。実験 をする前 に、実験 のやり方 をよく読 んでからはじめよう。使 う調味料 が手 についたときは、流水 でよくあらうこと。調味料 がついた手 で目 をさわったりしないこと。- 10
円 玉 やティッシュペーパーをなめたり口 に入 れたりしないこと。あやまって飲 みこむと、ちっそくのおそれがあり、きけんです。 - めんぼうの
先 たんなどを人 に向 けたりしないこと。 実験 のあとは手 あらいとあとかたづけをしよう。ゆかに置 いたままにすると、ふみつけてケガをすることがありあぶないよ。